JR東海115系の醍醐味
私の好きな鉄道会社の一つでもあるJR東海。
JR東海と言えば、誰もが思いつくのが東海道新幹線である。もし東海道新幹線がJR東海の物ではなかったら、いったいどんな会社になっているだろうか。そんな中で、私はあえて在来線に注目している。特に東海道本線では、長距離客をほぼ新幹線へ移行し、大幹線である東海道本線は、地域密着輸送に徹している。そんな東海道本線の静岡地区を走る車両の中に、なぜか115系が含まれている。もともと、山岳路線用として設計された115系だが、身延線・御殿場線への313系投入に伴い、老朽化した113系の置き換えと言う新たな使命が与えられた。しかも、寒冷地形の1000番代車を含んだS編成が中心と言う、全く本来の用途に反した使われ方だ。そのS編成の中で、たった1両だけ、デビュー当時の大型ヘッドライトを残す車両がいる。彼の名前はクハ115-188。JR東海の近郊型車両の中で、このような大型ヘッドライトを残すのは、113系を含めても、このクハ115-188のみとなってしまった。私は、静岡方面へ出かける時、いつも彼に会えないものかと時刻表と睨めっこをしながら追跡するが、なかなか会えることが出来ない。この写真は、今年の4月、片浜駅で撮ることが出来た物。今年は運が良いのか、5月と7月にも1回ずつ遭遇している。
皆さんも、静岡方面へ出かけた際には、ぜひ彼のことを思い出してもらいたい。
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コメント
開設おめでとうございます。私も9月に開設したばかりなので、お互い切磋琢磨しながらがんばりましょう。
さて本題の115系ですが、1000番代はもともと中央西線の中津川~松本間の運用を担当していた松本区の編成を民営化前に神領区に移管したのでしたね。後の同区間の運用を165系に置き換えられてから、静岡に転属してきたのですね。
西日本でも網干区に配属の115系1000番代が同様に抑速回路を使用停止にして、113系と共通運用で使用されていますが、静岡のも同じような考えみたいですね。
私は東海道線で115系2000番代に乗車したことがありましたが、やはり違和感を感じてしまいました。
東日本では鉄仮面化改造の一貫で大目玉が絶滅寸前なので、東海のこのクハ115も長生きしてもらいたいですね。
投稿: とこよっち | 2004/09/07 23:54
とこよっちさん、ようこそいらっしゃいました。これからもどうぞご贔屓に。
さて、静岡の115系S編成ですが、このクハ115-188を含んだS8編成だけは、もともと御殿場線にいた編成です。3両とも御殿場線生え抜きと言うわけではなく、クモハとモハに関しては、確か国鉄末期の頃に、松本あたりから転属してきたと記憶しております。で、この車両の前は、クモハ115の500番代車とモハ114の800番代車と連結されていたんですが、この1000番代の転入に合わせて、それまでのクモハとモハは、岡山へ転属していきました。なぜ、このような車両差し替えをやったのかは不明です。
投稿: とも | 2004/09/08 07:43