地域輸送に活躍する老兵! 秩父鉄道1000系
1週間ほど前になってしまうが、秩父鉄道3000系の撮影に行った時の続き。
秩父鉄道には、3000系以外にも国鉄(JR)からの譲渡車が存在する。それは各駅停車用として秩父鉄道全線で活躍中の1000系電車だ。
御覧のとおり、この1000系は元を正せば国鉄(JR)の101系電車である。秩父鉄道には昭和61年から順次入線。平成6年からは先頭車両のみ冷房改造も実施され、三峰口方のデハはダブルパンタとなった。現在でも3連12本が活躍しており、秩父鉄道の主力車両として君臨している。今回、三峰口からの帰りは、その1000系電車に当たった。
三峰口で並んだ1001Fと1004F。今回は右側の1004Fに乗車した。
発車まで時間があったので、この1004Fを色々と観察してみた。
車内は御覧のとおり国鉄色一色。しかも中間車は冷房改造もされていないので、まさに国鉄時代そのままの姿である。中央線などで101系を実際に利用されていた方がこの画像を見たら、とても懐かしい光景ではないだろうか。
運転台を覗いて見る。ワンマン運転に備えて、運転台の左右には扉の開閉装置が設置されている。いかにも廃車発生品を後付したような格好だ。マスコンも国鉄時代とは違うような気がする。
私は最後部のデハ1004に乗車。三峰口から御花畑までの約20分間、独特のモーター音を堪能した。この区間ではそれほど速度は上げないが、それでも101系特有のモーター音は充分に楽しめた。
この1000系、決して状態はお世辞にも褒められたものではなく、本来ならば急行用の3000系よりも先に置き換えの対象になるはずなのだが、なかなか後継車種が決まらないのか、今回は後回しになってしまった。でも、いずれは置き換えの対象になるはず。3000系の記録と共に、この1000系についてもしっかりと記録しておきたいところである。まだ後継車種の噂が出始めていない今のうちに・・・
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コメント
こんにちわ。
確かマスコンは東武3000系だったか西武701系だったか
詳しいことは忘れてしまいましたが交換されていたと思います。
秩父鉄道広瀬河原の技術力は地方私鉄では間違いなく他社の
追随を許さないものがあります。元国鉄101系にしても、あの
整備が面倒な抵抗器を未だに故障率を低く抑えられている
ということからも窺い知れるでしょう。
ちなみに現在西武101Nの運転台付け替えをやっているらしいですが。
尚、元国鉄101系を置き換えないのは保安装置などの問題
から最適な車両が居ない事が最大の原因みたいです。
投稿: HANSEN | 2005/11/06 13:22
こんにちは。
こちらでの話題の影響もあり、この土日の東武東上線
方面への遠征では熊谷から秩父鉄道に乗って寄居まで
行ってしまいました。
1000系、3000系の他にもステンレスの車両がいますが
それがやってきました。
うちのブログ(A&Aアリーナ)にも載せましたが、相変
わらずトラックバックができない状態です。
投稿: GO | 2005/11/07 00:35
HANSENさん、GOさん、コメント有難うございます。
HANSENさん>
やはり、マスコンは交換していましたか。本編で紹介している画像を見ますと、西武701系で使用していたマスコンには似ていますね。ただ、マスコンの角度がちょっと違うようです。他にも銀色のマスコンを見た覚えがありますから、こちらは東武からの流用でしょうか。
GOさん>
今回は1000系の乗車は出来なかったようで残念でしたね。また次回と言うことで。
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投稿: TOMO | 2005/11/10 01:08