平日1往復のみの運転 113系の通勤快速を撮影する
JR東海では、今年度、老朽化した在来線車両の置き換え用として、313系電車が増備されることになっている。来月10日には、完成した新313系の報道公開も実施されるようだが、その裏では、ひっそりと姿を消していく車両たちがいる。
静岡車両区に配属され、東海道本線熱海~豊橋間を中心に活躍を続けている113系電車も、今回の新313系投入によって置き換えが予定されている。その113系が最も輝く列車が、静岡地区に1往復だけ存在する通勤快速だ。
上り 豊橋 6時51分発~静岡 8時32分着
下り 静岡18時00分発~豊橋19時43分着
この通勤快速を撮るには、平日の朝、もしくは夕方に静岡~豊橋間の何処かにいなくてはならない。私のような関東在住のサラリーマンにとっては、実に撮りにくい列車なのだが、今回、113系の引退を前に、浜松工場への遠征を日帰りではなく1泊に変更。7月24日の朝、静岡駅のお隣、安倍川駅に出向いて撮影することにした。
私が安倍川駅に到着したのは、8時20分頃のこと。下りホームの浜松方でカメラを構える。この日、静岡の天気予報は雨との事だったが、幸いなことに雨は上がり、薄日がさしてきた。しかし、湿度がかなり高く、ホームに立っているだけでも汗が出てくる。さらにカメラを構えるとメガネも曇ると言う、最悪のコンディションだ。
通勤快速通過直前に貨物列車の通過があった。駅の自動放送では「通過列車」と言う表現だったので、きっと通勤快速も同じだろうと思っていた。やがて接近放送が入る。なんと「通勤快速が通過します」と言うアナウンスだった。これは予想外の展開。そして、前方より113系特有の豪快なモーター音が聞こえてくる。私の緊張感が一気に高まった。
平日に1往復だけ設定されている静岡地区の通勤快速。
この日は、ご覧のようにLL4編成が充当されていた。113系のLL編成は6両固定編成で、どちらかと言えば、ラッシュ時間帯が運用の中心となる。前面方向幕の赤い字での「通勤快速」と言う表示は、以前であれば東海道本線東京口でも見ることが出来た。おそらく東京へ乗り入れていたT編成と共通の幕を使用しているのだろう。
今回、静岡にわざわざ一泊してまで撮りたかった列車は、ご覧のように無事に撮ることができた。普通の人が見たら、本当に物好きと言われそうだ。
| 固定リンク
「鉄道」カテゴリの記事
- 西武2000系2513Fが小手指車両基地へ貸出 狭山線の運用に就く(2022.05.06)
- 西武多摩川線 101系251Fの甲種輸送を撮影する(2022.05.03)
- 西武多摩川線へ向かう101系245Fの甲種輸送を撮影する(2022.05.01)
- 秩父鉄道 急行「さくら号」と「SL秩父錦号」を撮影する その2(2022.04.30)
「鉄道:JR東海」カテゴリの記事
- 最後のロクニ ED62 17号機が姿を消す(2021.03.21)
- レール輸送車キヤE195系と遭遇する(2020.07.04)
- JR東海 在来線の新型車両315系の開発を開始へ(2020.01.02)
- 富士川駅にて(2019.03.01)
- 第三浜名橋梁を通過する東海道本線の普通列車を撮影する(2018.11.17)
コメント
通勤快速の表示ですが、3両組成のC編成にも入っています。
去年ですが、本来なら写真のようにLL編成の通快が、C編成+T(もしくはL)編成の7両で運転されていたのを見ました。
313系化されたら、種別幕もあるので、どんな表示か少し楽しみにしています。
追記、私のブログから、そちらへリンクを貼らせて頂いてもよろしいでしょうか。
それでは~。
投稿: 雷太郎 | 2006/07/29 22:40
雷太郎さん、コメント有難うございます。
通勤快速の幕は、C編成にも入っていましたか。と言うことは、静岡に所属する113系には全て共通の幕が入っているのでしょうね。C編成+L又はT編成の7連の通勤快速をご覧になったとは羨ましいです。そのような列車を目撃できるのは、やはり地元の強みですね。113系の代わりに配属されるであろう313系は、どんな幕を出しますかね。昔、中央線で走っていた通勤快速は緑だったと思いますが、静岡地区の通勤快速は何色になるかも注目したいところです。
リンクの件、了解いたしました。こちらからも後ほどリンクを貼らせていただきます。今後とも宜しくお願いします。
投稿: TOMO | 2006/07/30 11:37