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東海道本線で一番の注目編成 静岡車両区S8編成を撮影する

日付が変わり、今日8月10日は、JR東海の新313系車両展示会が岐阜・名古屋・豊橋の3駅で開催される。10月のダイヤ改正までに登場する車両は、主に名古屋地区に投入される車両のようだが、快速用車両の新製が一段落すれば、次は静岡地区用の車両の製作が進むものと思われる。

新313系登場に伴い、置き換えの対象として注目されているのが、静岡車両区に残る113系・115系の処遇だろう。その中でも一番の注目なのが、原型ライト車クハ115-188を含むS8編成だ。幣ブログでは、これまでに静岡地区へ取材に出かけたときは、可能な限り、この編成を追跡し記事にしてきた。7月23日、浜松工場のイベントに出かけたときも、この編成を撮影することが出来た。今回は、7月23日の撮影報告として、このS8編成の撮影記をお送りする。

7月23日の朝、品川から「ひかり405号」に三島まで乗車。三島から東海道本線に乗り換え、一路草薙を目指す。ここで浜松からの436Mの到着を待った。この列車にS8編成が入っていることは、早朝からの怪電磁波で確認が取れていた。

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JR東海最後の原型ライト車、クハ115-188。

このS8編成、クハ115-188ばかり注目されがちだが、実は残りの2両にも注目すべき部分はある。

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S8編成の東京方はご覧のような普通顔。でも、こちら側も注目していただきたい。

まずは、S8編成のルーツを辿ってみることにしよう。我が家にある1985年版の国鉄電車編成表を見ると、当時の沼津機関区には、次のような編成が存在している。

←国府津
クモハ115-3+モハ114-803+クハ115-188

この当時、この編成は全車スカ色であった。つまり、沼津へ来る前は三鷹電車区に在籍し、中央本線を走っていたのだ。このままの組み合わせで民営化を迎え、88年頃まで御殿場線や飯田線で活躍していた。

続いて、現在コンビを組んでいるクモハ115-1523とモハ114-1171についてだが、やはり85年の電車編成表を見てみると、松本運転所に所属している。おそらく、クモハとモハの組み合わせで大糸線の増結用に使用されていたのだろう。そして、86年11月10日付で松本運転所から沼津機関区に転属。御殿場線用のN11編成として組み込まれ、御殿場線史上初の115系1000番台車による専用編成となった。

←国府津
クモハ115-1523+モハ114-1171+クハ115-18

そして、後にこの両編成が差し替えられ、現在のような組み合わせになった。つまり、クモハとモハもそれなりの過去がある訳で、原型ライト車だけでなく、是非、クモハ側も記録してもらいたい。これは他のS編成にも共通して言えることである。S2~S7編成に関しては、クモハとモハは1000番台だが、クハは古いサハを改造した600番台車だけに、新313系投入で廃車になる可能性は高いのだ。

さて、話を再びS8編成に戻そう。7月23日、浜松工場のイベント終了後、私は浜松駅のホームでS8編成を撮影した。この日、浜松へ向かう途中、草薙駅でS8編成を撮影しているが、その時に手元の時刻表でS8編成の運用を追跡。すると、夕方16時27分に、豊橋発浜松行き954Mとして到着することが判明した。この列車は、浜松到着後、一旦、豊橋方に引き上げられるので、入れ替えシーンも楽しめるのだ。

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16時27分、S8編成が豊橋からの954Mで浜松に到着。

ここで、乗客を降ろし、豊橋方の留置線へと向かうため、構内入れ替え運転ではあるが、クハ115-188が先頭に立つ。運転士が乗り込むと、薄っすらと白熱灯のライトが点きはじめた。

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薄っすらと点いた白熱灯の明かりが、何となく優しさを感じさせる。

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そして出発!

白熱灯の独特の明かりが実に良い味を出していた。このとき、私の周りでは6人ぐらいの同業者がS8編成の匂いを嗅ぎ付けて撮影していたが、皆、同じ気持ちだったことだろう。

そして、翌日の24日の朝。私は安倍川駅で113系の通勤快速を撮影した。そして、西浜松に疎開留置中の123系W1編成を車内から撮る為に、浜松駅のお隣である高塚駅へと向かった。高塚駅で折り返しの時間を利用して、御殿場からの933Mを撮影したのだが、この時、私はカメラのファインダーを見ながら、自分の目を疑ってしまった。何と再びS8編成がやってきたのである。

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高塚に到着するS8編成。

この日は、他のS編成を狙うつもりでいたので、S8編成に関しては全くのノーマーク。何も気にしないで撮影に出かけたときは、こんな物なのだろうか。それでも、たった1両しかない原型ライト車と言う事で、ありがたく頂戴することにした。

東海道本線で一番の注目の的とも言えるS8編成。7月23日~24日にかけての一泊2日の撮影では、両日ともに遭遇できた。結果的には運が良かったのかもしれない。

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コメント

こんばんわ、草葉です。ちょうど私のブログでも115系の写真を挙げたばかりだったりして(^_^;)

 S8編成の歴史、書かれている通りですが少し補足しますね。McM’ユニットがやってきたのが昭和61年、国鉄民営化の直前のことでした。ただ編成番号は私の知る限りではN10でした。(最初N11で配置されてその後10がなくなってスライドした可能性もありますが)もともとTc’18と組んでいたMc520+M’831は岡山に転属し、岡山で平成5年頃に廃車になったんだったかな。
 クハの組み換えはまたややこしくて、Tc'188の方は一旦N5のTc’60と交換されてN5につき、N10のTc'18はN13(元豊橋区C3)のTc'200と交換され、それからTc'188と200で交換されています。N5編成についたTc'200は保全工事・冷房改造を施され平成11年2月まで生き残っていましたが、ここで交換されたのが運命の分かれ目だったかもしれませんね。
 
 あの頃の御殿場線が懐かしいなぁ・・・。


※近いうちにブログ側でリンクを張らせて頂きまますね。よろしくお願いします。
 

投稿: えるえる草葉 | 2006/08/10 22:35

えるえる草葉さん、補足説明ありがとうございます。

こうやって歴史を辿って見ますと、現在のS8編成は複雑な過程を経て現在に至っているというのが分かりますね。共に縁あって、今のコンビになったと言えそうです。雷太郎さんやr104さんのブログでは新313系のレポートがありますし、本当に静岡の113・115系も早いうちに記録しなくてはいけませんね。私もラストスパートをかけたいと思います。

リンクの件、了解いたしました。今後ともよろしくお願いします。


投稿: TOMO | 2006/08/12 08:13

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