ダイヤ改正で消滅!飯田線直通特別快速
前記事で313系5000番台車の事を取り上げたので、もう一つ、JR東海関連の話題。
313系5000番台車が本格的デビューを果たすのは、10月1日のダイヤ改正からとなるが、この改正では、快速系列車が大増発される中、ひっそりと姿を消す快速列車がある。それは、朝夕に存在する東海道線~飯田線直通の特別快速だ。飯田線へと直通する特別快速列車の運転は、1999年12月より運転を開始。豊橋まで4両又は6両で運転されてきた特別快速が、豊橋駅で2両を切り離し、飯田線へと入っていくものだ。今度のダイヤ改正では、豊橋発着の列車の増発・増結が行われるため、飯田線との直通運転が廃止されてしまうのだ。
8月13日、米原から大垣まで乗車した特別快速は、偶然にも新城行きであった。米原駅の駅員が「大垣・名古屋・豊橋方面、新城行き」と案内するものの、鉄道に興味の無い一般客には「新城ってどこ?」と思った客が多かったみたいだ。駅員に尋ねるおばさんの口からも「豊橋行き」と言われていたぐらいだ。ホームで並んでいると、入ってきたのは313系の4両編成だが、300番台車2本を繋げたオール先頭車の編成だった。米原を出発すると、車掌より大垣から6両になるとの案内が入った。4両編成の時点で、300番台車2本を使っているわけだから、大垣から先は、3本使用、6両全てが運転台つきという珍編成となる。鉄ちゃん連中では「ブツロク」とも言われるらしいが、せっかくの珍編成、しっかりと撮影しておきたい。そう思い、大垣駅で下車する事にしたのだった。
米原~大垣間で乗車した飯田線直通新城行き2104F。ここ大垣では9分間の停車時間を利用して後ろに2両増結する。
この画像でもお解かりの通り、大垣駅では、後部に2両を連結する。実は、米原発車時点で「新城行き」と名乗っているのであるが、実際に豊橋から飯田線に入り、新城まで運転される車両は、ここ大垣で連結された2両となる。
連結作業が終わり、ここからは豊橋まで2+2+2の6両編成での運転。
同じ列車を反対側から見る。手前2両が大垣からの増結編成。
とりあえず、次回のダイヤ改正で消滅する飯田線直通特別快速の姿を明るい時間帯に撮る事ができた。まずは第1の目標クリアである。
新城行きを撮り終えたところで、もう一つ、撮っておきたいものがあった。それは飯田線直通特別快速の豊橋駅での切り離しシーンだ。今日撮っておかないと、次に撮れる時は無いかもしれない。そんな危機感に襲われて、名古屋駅から、1時間後の新城行きに乗ってみた。この列車は、2+2の4両編成で、結構混み合っていた。途中、金山から座席に座り、そのまま豊橋へ。豊橋駅では4番線に到着するかと思いきや、5番線への到着となった。到着後、すぐに切り離し作業が始まる。
あと1ヶ月ほどで見納め。豊橋駅5番線での飯田線直通編成の切り離し。
この駅では、もう7年近く、このような光景が繰り返されてきた。乗客にも、この切り離し作業は浸透しているようで、利用客も対応が素早かった。
豊橋駅ホーム上の発車案内機。東海道線からの直通列車は、飯田線内も通過運転をするので、特別快速扱い。
とりあえず、切り離し作業も何とか撮る事ができた。出発まで同列車を見届け、飯田線直通新城行きの追跡を終えた。
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