豊田電車区開設40周年記念イベントに行ってきた
諸事情により更新順序が入れ替わりましたが、これより11日に開催された豊田電車区開設40周年記念イベントの話題をお送りします。
このイベントは、昨年夏に開催された三鷹電車区のイベントの教訓から、事前申し込みによる定員制のイベントとなった。事前申し込みには2種類あり、まず1つ目が、八王子駅から出発する特別列車に乗車して豊田電車区へ向かう見学ツアーに申し込む事。そして、もう一つが往復はがきで申し込む方法だった。ツアーの方は、記念品と弁当が付くので少々割高だったが、申し込み開始が早い事と、早めに申し込めば参加できる可能性が高い事から、受付初日に国分寺駅の「びゅうプラザ」に並び、ツアー券をゲット。今回は、確実に電車区内に入る事ができた。
豊田電車区に出入りする車両がずらりと並んだ撮影会場。
11月11日、生憎の空模様であったが、豊田電車区開設40周年記念イベントが予定通り開催された。私は見学ツアーに参加するために、八王子駅へと向かった。ツアーの受付時間は、9時20分~10時10分までの50分間。まあ受付にはそれほど時間は掛からないだろうと、私は9時50分頃までに到着できるように家を出た。八王子駅に到着し、まずは改札口を出場。受付会場へと向かうと、何と凄い行列。出発までに受付が終了するだろうか。心配してしまうほどの行列であった。
15分ほど待って受付を完了。駅員さんの指示に従い、特別列車が待機している3番線へと向かった。私が乗車するのは4号車。一旦、車内に入るも、発車まで15分ぐらいあったので、係員に一言断って最後部車両へ移動し、特別列車の写真を撮影する事にした。
八王子駅3番線で出発を待つ、豊田電車区開設40周年記念特別列車。
特別列車に使用されたのは、ご覧のようにT21編成。特にこれと言った装飾は無く、方向幕も白幕であるが、運行番号が40周年にちなみ40Tとなっているところが、まあご愛嬌と言ったところだろう。列車は、10時32分頃、八王子駅を出発し、一旦、豊田駅へ移動。豊田駅から豊田電車区へと入っていく。洗浄線へ到着するもドアが開かない。ここで一旦電車は折り返し、洗浄機へ突入。洗浄機体験と言う粋な計らいがあってから、再度洗浄線に設置された降車場へと入っていった。ここで先頭の10号車から順番に乗客を降ろす。私は4号車だったので、だいぶ後ろの方であった。
豊田電車区に到着。八王子から乗車してきた車両は、一番右側の編成だが、いつの間にか方向幕が「中央特快 豊田」になっている。
会場に到着して、まずは撮影会会場へ移動する。ここには豊田電車区に在籍している車両、過去に在籍していた車両を中心に、八王子周辺では御馴染みの車両たちが並べられていた。
ツアー列車とほぼ同時に入区してきた松本車両センターの115系。
かつては豊田電車区に在籍していた武蔵野線の205系と相模線の205系が、115系松本車と並ぶ。
そして、やはり注目は新型車両のE233系。撮影会場に4連が1本展示され、さらに別の場所に車内見学用として6連1本が停車していた。
新旧の中央快速線車両が肩を並べる。
幕張車両センターに所属する「中央ライナー」用183・189系も撮影会場に1編成、そして休憩用車両として1編成が用意されていた。
撮影会場の183・189系は、時間によってヘッドマークを微妙に変更しており、我々カメラマンの目を楽しませてくれた。会場に入ったときは、回送だったが、その後、ご覧のように「かいじ」を表示。隣に停まっていたスカ色の115系と並べて撮影してみた。
115系スカ色と183・189系「かいじ」との並び。
さあ、いよいよお待ちかね。E233系の車内に入ってみる事にする。車内展示会場は、本線すぐ横の線に停められていたH43編成の6両編成の方だった。
車内展示用のE233系。LEDによる行先表示は「各駅停車 豊田」を表示中。各駅停車の種別のカラーは、中央・総武緩行線のイメージカラーに合わせて黄色になっている。
E233系車内の様子。
座席はE231系などに似ているが、座ってみるととてもふかふか。長く座っても疲れないかも。
ドアもステンレスむき出しではなく、どこか高級感が漂う。
運転台を覗く。
E233系は、開発時に乗客からアンケートも実施しており、乗客から得た様々なアイデアを採用している。座席の座り心地も大幅に改良されたのは嬉しい。車内見学をしたら、E233系に早く乗ってみたいと言う気持ちになった。
車両展示用E233系の近くに停められていた201系3本並び。こんなシーンが見られるのも電車区内ならではの光景。
さて、ここで一旦、撮影会場へ戻ると、今度は183系のヘッドマークが「あずさ」に変わっていた。
撮影会場の183系のヘッドマークが「あずさ」に。
この後も183系のヘッドマークは定期的に回されていた。私も気が付いた時に撮影したが、全部は撮りきれなかったかと思う。「あずさ」「かいじ」以外では下記のようなマークを撮影した。
快速「しらかば」 実際に運転された事はあるのだろうか?
続いては、検修庫内を覗いてみる。ここには、JR東日本管内でも数少なくなった国鉄形車両による訓練車が停車していた。
115系を改造した訓練車。
この訓練車だが、実は大変貴重な車両でもある。まず、正面のヘッドライトだが、初期型115系に良く見られた大型のヘッドライトの車両であったが、大型ヘッドライトの枠を残して小型のシールドビームに改造されている。かつては、このようなタイプの車両がかなり存在していたが、前面強化工事の関係でこのタイプも消滅。さらに生き残っていた車両も、後継車両の増備により置き換えられ、現在、このタイプのシールドビーム改造車は、この豊田電車区の訓練車編成の2両のみとなっている。さらに、中間に連結されているモハ114は、中央本線の低断面トンネルに対応した低屋根の800番台車。この800番台車もJR東日本の車両として現存しているのは、この訓練車編成に組み込まれている1両のみとなっている。
さあ、時刻はお昼をとっくに過ぎ、そろそろお腹も空いてきた頃。と言う事で、休憩用車両へと向かい、八王子駅で受け取った特製のお弁当を食べる事にした。
休憩用車両は、幕張車両センターの183・189系C2編成だった。
せっかく休憩するならばグリーン車が良いなと思い車内を歩いていったが、グリーン車の座席にはテープが貼られていて着席不可能。仕方なく、普通車の座席を利用するが、どの車両も座席は全てグレードアップ車と同等。さらに先頭車1両を除き、全車グレードアップ車なので快適だった。空いている席に腰を下ろして、早速弁当を出してみる。
豊田電車区開設40周年記念のお弁当。この日だけの限定販売(会場内で販売)で、包み紙も渋い。
お弁当の中身。
八王子駅で受付をしてもらったときに受け取ったお弁当。荷物になると言う事で、豊田電車区までの特別列車内で食べたと言う人も多かったみたいだが、私はお腹も空かなかった事もあり、気をつけてカバンの中にしまって置いたのだが、やはり揺れにより中身が少し寄ってしまっていた。
昼食後、再び会場内をぶらり。
構内で見つけた謎の柵
この柵、実は電車の正面に付いているスカートを再利用したもの。今から数年前、京葉線で使用されていた103系が青梅・五日市線用として豊田電車区に転属していたが、この転属してきた103系には、京葉線時代にスカートが付けられていた。転属に際して大宮工場(当時の現場名、現在は大宮総合車両センター)で塗装変更を実施し、転属回送時まではスカートが付けられたままだったが、豊田電車区に到着後、スカートが外されてしまった。その余剰品を活用して、このような柵が作られたのだ。
さあ、再び撮影会会場へと移る。午後からは、なぜか115系が目立つようになってきた。と言う事で115系を中心に撮影。
快速むさしの号は現在も運転されているが、これは167系で大宮~河口湖間に運転されていた当時のマーク。
相模線205系と並んだ115系松本車の前面は「快速アクティー」を表示。
115系の前面方向幕、実は東海道線で運用されていた113系と同じものが入っているらしく、このように「快速アクティー」と言うものが入っている。
長野色とスカ色の並び。
長野色同士も並んだ。
ここまで撮影したところで時刻はまもなく15時。そろそろイベントも終了の時刻が近づいてきた。最後に部品即売会会場を覗いて、会場を離れる事にした。部品即売会場では、特に目ぼしい物は無く、帰る前にもう一度振り向くと、特別列車に使用されたT21編成の方向幕が「箱根ヶ崎」になっていた。
箱根ヶ崎行きと表示したT21編成。(トリミング処理済)
生憎の空模様となったが、イベント自体が事前申し込みによる定員制だったこともあり、会場内ではゆっくり過ごす事ができて、良いイベントだったと思う。イベント終了後は、会場内で合流したr104氏と八王子で撮影した後に立川で呑み会。楽しい1日だった。
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コメント
いいですねぇ、豊田区のイベント。行けばよかったかな…とちょっぴり後悔中です。
183系の快速「しらかば」ですが、実際には運転されたことは無かったはずです。
似たような名前でしたら215系で快速「しらかばこ」がほんの僅かな間だけ新宿-上諏訪で運転されていたように記憶しています。実際にはホリデー快速「ビューやまなし」を上諏訪に延長したようなカンジでした。
投稿: みなづき | 2006/11/15 00:32
みなづきさん、コメント有難うございます。
ありましたね。215系の快速「しらかばこ」号。思い出しましたよ。確か10年ぐらい前に夏のシーズンだけだったような気がします。
快速「しらかば」は、やはり運転された事は無いみたいですね。私も記憶が無かったので・・・
投稿: TOMO | 2006/11/15 01:18
TOMOさん乙です
ヤッパリ183系はカッコイイですね高級感があって
そして115系長野色も湘南色と違いやわらかい感じがして素敵です
E233系に一足早く乗車できてうらやましいですなんとなくJR東日本の車輌と言うより東京地下鉄のような感じのないそうですね
投稿: 如月瑞穂 | 2006/11/15 18:11
私も国分寺VPで入手しました、ひょっとするとお会いしていたかもしれません。ずいぶん同じきっぷの人がたくさんいましたので。
それと、当日の映像も表示などが結構似ているので、同じようなタイミングでまわったのではないでしょうか。思わずどこかに自分が写ってないか探してしまいました。
投稿: ONDA201 | 2006/11/15 22:30
E233をまじかで見れるのはいいですね。201系の方が好きですけど。雨の中の撮影も大変だったと思います。僕は尾久の公開のほうに行きました。
投稿: 103系 まん | 2006/11/16 21:05
如月瑞穂さん、ONDA201さん、103系 まんさん、コメント有難うございます。
如月瑞穂さん>
E233系は、やはりかっこいいですね。私もそう思いました。115系長野色ですが、JR化後に登場した地域カラーの中では一番気に入っています。国鉄形しか受け入れられないと言う人でも、このカラーの車両は受け入れられると言う人は多いようです。
ONDA201さん>
私もONDA201さんのブログを拝見して同じ感想を持ちました。きっとどこかですれ違っていますね。これから消えていく201系の姿を幣ブログでも取り上げる機会はあると思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。
103系 まんさん>
尾久の公開も雨の中行われたようで、撮影に行かれた方は大変だったと思います。尾久へは私も何度か行きましたが、私は運が悪いのか、行く度に雨か曇りだったような気がします。
投稿: TOMO | 2006/11/17 01:14