終焉間近!身延線123系が南甲府まで入線
JR東海では、管内に残る、国鉄形電車の113・115・123系の313系への置き換えを進めている。既に増備された313系も営業運転を開始しており、国鉄形電車が徐々に勢力を弱めている。
そんな中、鉄道友の会静岡支部主催による123系の団体列車が、本日、静岡~南甲府間に1往復運転された。事実上、123系の「さよなら運転」とも言うべき列車である。123系は、デビュー当時、身延線全線で使用されていたが、313系がデビューしてからは、甲府口での営業運転は無くなっており、今回、団臨とはいえ、久しぶりに甲府周辺で走る事になった。そこで、私は、123系最後の力走を撮影すべく、立川から「ホリデー快速ビューやまなし号」に乗り込み、一路、甲斐住吉駅を目指した。なぜ、そんな駅を選んだかと言えば、団体列車の折り返しとなる南甲府駅での撮影タイムを考慮して、同駅まで徒歩で移動できる場所にするしかなかったのだった。
私自身、身延線甲府口を訪れたのは5年ぶりぐらいのこと。南甲府駅や甲斐住吉駅周辺ならば、畑も多く撮影もしやすいだろうと思っていたのだが、実際に現地に着いてみると、宅地開発がかなり進んでいることがわかった。最初は甲斐住吉駅周辺をぐるぐる歩き回ったのだが、結局、駅すぐの緩いカーブのところで撮影する事にした。光線状態があまり良くないのだが、他に選択の余地が無かったのだ。12時30分ごろ、踏切が鳴り、前方より123系特有の豪快なモーター音が聞こえてきた。
引退間近の123系による団臨が静岡~南甲府間で運転された。
この団臨の直前に、やはり静岡からの特急「ふじかわ」が通過したが、123系の団臨も、この特急とほぼ同じぐらいの速度での通過で、引退間近の車両とは思えない豪快な走りだった。
撮影後、私は南甲府駅へ向けて歩いた。甲斐住吉~南甲府間は、営業キロで0.9キロだったが、線路に沿った道が無く、実際には1キロ以上歩いたと思う。約20分ほど歩いて南甲府駅に到着したときは、団臨の乗客が駅構内で撮影会をしていた。ちょうど「ふじかわ」の間合いで回送されてきている373系が構内に停まっていたので、私も373系と合わせて、123系を撮影してみた。
折り返しに備えて小休止。留置中の373系と並ぶ。
南甲府駅で123系が見られたのは、いつ以来だろうか?
今回、南甲府まで運転されたのはW102編成(クモハ123-5042)だった。以前はW2を名乗っていた。
あまり光線状態も良くなかったので、南甲府駅では最低限の撮影をして、入線してきた甲府行きでこの場を離れた。
まもなく全車が引退となる123系、これが私にとって最後の撮影となってしまうのだろうか。
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鉄道趣味日和さん
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コメント
123系と言えば、ワタシは「ミニエコー」の方がまず思い浮かんじゃいます。今年の4月にムーンライト信州を松本で下車した際に、ちょこんと発車待ちしていた姿が印象的です。
JR東海色も似合いますね。このように特徴のある車輌が消えゆくのは淋しい限りです。
投稿: ぼうず | 2006/11/14 12:37
身延線の123系ですが、4両しか残ってないそうです。2編成は最近廃車になってぃます。そんななか南甲府まで来るとは、すごいですよね。こういう機会はもうあまりないんでしょうね。この日は寝坊して行けませんでした。JR東海は国鉄電車が残ってて好きだったんですが、最近は置き換えられています。
投稿: 103系 まん | 2006/11/14 23:45
ご無沙汰しております。鉄道趣味日和のsidesです。
今回の記事を拝見して驚いたのですが、現場ではニアミスだったようですね。撮影されている方が多かったのでよく分かりませんが、もしかしたらお顔を拝見していたのかもしれません。
こんな事もあるんだなあと思いつつ、思わずコメントしてしまいました。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: sides | 2006/11/15 00:00
ぼうずさん、103系 まんさん、sidesさん、コメント有難うおございます。
ぼうずさん>
123系「ミニエコー」懐かしいですね。私も久しくご無沙汰しています。JR東日本では唯一の123系ですね。今から20年ほど前。急行「アルプス」さよなら運転(団臨)に乗車して、上諏訪駅構内で行われた撮影会で初めて123系を見たときは、衝撃的でした。あの時の事は今でも忘れません。1両だけの「ミニエコー」も、そろそろ置き換えがあるかもしれませんね。
103系 まんさん>
JR東海の123系は、もともと7両在籍していましたが、トップナンバーの5041は、既に7月の浜松工場のイベントの前に廃車回送されていました。そして8月末に運用変更がありましたが、この時点で2両を廃車にしたのでしょうね。現在は4両残留ですか。いつまで走ってくれるでしょうか。
sidesさん>
トラックバック有難うございました。私も鉄道趣味日和、拝見いたしました。仰るとおり、幣ブログと画像が似ているところがありますので、南甲府駅ではすれ違っていたかもしれませんね。今後ともどうぞ宜しくお願いします。
投稿: TOMO | 2006/11/15 01:15
かわいらしい顔立ちが印象的なこの電車も引退間近ですか・・。来週なんとか行ってみたいと思います。私は録音が趣味なので、豪快な走行音と聞いて、とても楽しみです。
投稿: ktkr | 2006/11/15 07:56
ktkrさん、コメント有難うございます。
123系ですが、今回の団体列車では通過運転をしていましたので、私が撮影した甲斐住吉駅周辺でも特急列車並みのスピードで運転していました。普段の運転でも、スピードを出す区間ではそれなりのモーター音を出して運転していますが、今の運用区間は、富士~芝川間だけでしょうから、あまり高速運転は期待できないかもしれません。それでも、独特なモーター音ですので、録音する価値はあるかと思います。以前は、101系と同じモーター音でしたから、もっと良かったのですが・・・
ちなみに、今年の8月までは沼津発身延行きにも使用されていましたので、東海道本線内でも営業運転をしていました。流石に駅間の長い東海道本線では、高速運転も行っていましたので、かなり豪快なモーター音で運転していました。今回の撮影時は、その時以来のモーター音が聞けたかなと思っています。
投稿: TOMO | 2006/11/17 00:58