名鉄7000系パノラマカーを撮る
では、再び6月16日の名古屋遠征記の続きです。
今回の名古屋遠征の最大の目標は、ダイヤ改正で大幅に運用数が縮小する名鉄7000系パノラマカーの撮影である。約半世紀に亘り、名鉄沿線で活躍を続けてきた7000系パノラマカーも、いよいよ6月29日のダイヤ改正を機に、4連3本を残し引退となる。そこで、今回は平日ダイヤに存在していたパノラマカーの重連運用を中心に、改正前の光景を記録に残す事にしたのである。
8時20分頃より、名鉄の複々線区間である金山~神宮前間の線路沿いで待機。この地点をパノラマカーの重連が通過するのは、8時53分頃である。時間が近付くと、徐々に緊張感が増してきた。パノラマカーの姿を頭の中に連想させながらカメラを構えてイメージトレーニングを続ける。そんな中、8時45分頃のことであるが、金山方向から7000系パノラマカーがやって来た。あれ、重連か?やって来たのは、6連の7000系による急行中部国際空港行きだった。
今回の名古屋遠征の最大の獲物は、何と言っても名鉄7000系パノラマカー。6月16日は、体力と時間が許す限り、このパノラマカーの撮影に励んだ。まずは6連のパノラマカーから撮影を開始する。
突然やって来た7000系6連による急行中部国際空港行き。この時点で6連で運転中の車両の方が少ないので、目の前に姿を現わした時は、とても嬉しかった。
6連の急行中部国際空港行きの通過からおよそ10分後。この日最大の目的である、7000系パノラマカー重連運転による急行内海行きがやって来た。とりあえず、最後部の車両まできちっと入るように慎重にシャッターを切った。
7000系パノラマカー唯一の重連運用である急行内海行き884A。
重連運用の先頭に立っていたのは電動幕車両と言う事で、トップナンバーの7001Fだった。続いて、パノラマカー同士の連結部分を撮りたいが、真横から撮ると言う訳にも行かず、後追いでこんな感じに。
パノラマカー同士の連結部分を後ろから撮影。
そして、最後に後追いを撮影する。後ろ4両は、ブック式種別表示の7033Fであった。
後追い。ブック式種別表示の「急」の文字が良い感じ。
この場所でのパノラマカーの撮影は、以上で終了。今度は神宮前駅へと歩いて、犬山線方面へと向かう。適当に撮影地を物色しながら乗り込んで江南で下車。布袋方向に向かって歩くが、途中で道に迷い、結果的に近くの踏切で、パノラマカーの急行を撮影する事になった。
犬山線、布袋~江南間を走る7000系6連の急行。
この後、私は再び神宮前へ。先程、布袋~江南間で撮影した7000系6連が折り返してくるのを待ち受ける事に。
神宮前駅に進入する急行内海行き。
そして、最後に神宮前駅から豊田本町駅に移動し、ここでパノラマカーを撮影する事に。
7000系6連による佐屋行き普通。(豊田本町駅到着時、車内から撮影)
中部国際空港を目指す7001Fの急行。
この撮影を以って、7000系パノラマカーの撮影を終了。神宮前駅からJR熱田駅へと向かい、JRの貨物列車の撮影へと移った。
ダイヤ改正を向かえて、7000系パノラマカーは、4連3本(7011F、7041F、7043F)を除き引退する事になった。残った3本も平成21年度中には引退するとの事。彼等に残された時間は、残り1年ぐらいと言うことになるだろうか。7011Fは、元白帯車と言う事で、小型の電動式種別幕を使用している編成で、今回の遠征では撮影していなかっただけに、残ってくれたのは、私にとっては朗報であった。次のダイヤ改正が行われる年末までの間に、もう一度、名鉄沿線を訪れて、余生を過ごす7000系の姿も追跡してみようと思う。
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コメント
改正前ということで、平日の空港急行でも展望席にビデオカメラの姿が見られますね。ダイヤ改正ではP6と1600系が運用離脱、朝のP4+4は片方が5300・5700系になってしまいまして、名鉄も寂しくなりました。
投稿: 深夜急行 | 2008/07/05 22:01
今まで水原暦というHNを使用していましたが、今後は秋元こまちに改名します。
6月29日に名鉄はダイヤが変り、パノラマカーに多くの運用離脱が出てしまいました。
一番上の画像ですが、6月16日とありましたのでこれは7019Fですね。一日前の15日に6連の7003Fが撤退したのでこの時点で残った6連は7007・7019Fとなりました。
パノラマカー重連運用はダイヤ改正でも同じ系統では残ったものの、パノラマカー同士ではなく、連結相手が5300系や5700系というSR車両との組み合わせであり、太田川で切り離しをし、SR車両が内海行き急行で、パノラマカーがそのまま常滑行き普通になります。
改正後に残る3本は最後まで指定席特急で使用されていた701
1をはじめ7041・7043Fと名鉄HPにて記載がされていましたが、改正当日の29日にトップの7001Fが犬山線の普通で運用されていたのを目撃したほか、奇跡的に現在でも運用されており、6連の7007Fも運用されているようであり、いずれも代走であるとは思われますが、前者は何故かは不明であり、後者は6連の5700系の代わりで運用に入っていたようです。
パノラマカーの動向に目が離せない状況であり、来年度の引退まで気が抜けない状況にあります。
投稿: 秋元こまち | 2008/07/05 22:59
深夜急行さん、秋元こまちさん、コメント有難うございます。
深夜急行さん>
私が撮影した6月16日は月曜日でしたが、沿線の各撮影地は、どこも撮影している人が多かったです。パノラマカー重連運用は、片方が5300、5700系に変わったんですね。でも、まだ片方がパノラマカーと言うことですから、一応、長編成の先頭に立つ姿を見ることが出来るのはありがたいです。
秋元こまちさん>
ハンドル変更了解しました。今後とも宜しくお願いします。6連の編成番号についてのフォロー有難うございました。そうですか。この日の時点で6連は2編成だったんですね。
私は、関東在住ですので、29日の改正で運用を離脱するものと思っていましたが、7000系に関しては、改正後も一部が代走で残ったんですね。それも長くはないと思いますが、ファンとしては1日でも長く見ていたいですね。
投稿: TOMO | 2008/07/07 12:55