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伊豆箱根鉄道向け譲渡車の甲種輸送を追跡する 後編

新秋津での撮影を終えた私は、甲種輸送に先行する新秋津10時29分発の府中本町行きで西国分寺へと向かう。

甲種輸送列車通過直前の列車での西国分寺入りなので、既に大勢のファンが集まっている事は解っていたが、この後の行動を考えると、この駅以外での撮影は考えられなかった。西国分寺に到着すると、武蔵野線下りホームの西船橋方には、予想通り多くのファンが集まっていた。私は、ホームの先端からやや中程に下がったところからカメラを構えることにした。およそ5分後、予定通り、甲種輸送列車がやって来た。
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EF65 1084号機に牽引されて、武蔵野線を南下する。

この場所で撮影する場合、長い編成だと、後ろが切れてしまうのだが、今回のように機関車+電車3両程度であれば、編成全体を綺麗に入れて撮る事が出来る。

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後追いも撮影。

西国分寺での撮影は、下り列車に被られることなく、無事に撮影することが出来た。

この後、私は中央線の上りホームに移動する。ここから東京駅を目指すのだが、ここで、西武沿線でいつもお世話になっている方と遭遇。伊豆箱根鉄道線内まで追跡されると言うことなので、暫くの間、ご一緒することに。程なくしてやって来た、快速東京行きに乗車すると、国分寺駅で中央特快に乗り継ぐことが出来た。そのまま東京まで乗車。東京駅からは、11時56分発の「こだま553号」に乗り継ぐ。ちょうどお昼頃出発の新幹線と言うことで、東京駅では、それぞれ駅弁を購入。車内で食事をしながら三島へと向かった。車内で駅弁を広げながらの乗車は、三島までの乗車であっても旅情感が増してくる。更に、1人ではなく2人となれば、何となく楽しさも増してくるから不思議だ。

時刻は12時44分。ちょうど熱海駅に差し掛かろうとした瞬間、一瞬ではあるが、伊豆箱根鉄道へ向かう甲種輸送列車と並走した。私が乗車した「こだま553号」は、熱海駅12時45分の到着となる。CYBERとれいんに掲載されていた甲種輸送ダイヤによると、甲種輸送の方も熱海駅の通過が12時45分。もっと早く気づいていれば、車内からカメラを構えたのだが・・・

12時54分、予定通り三島駅に到着する。まずは在来線ホームへ移動。甲種輸送到着時に、どのような入れ替え作業が繰り返されるのか、頭の中でシミュレーションをする。そして、ここで地元在住の静マサさんと合流。以降、静マサさんに全面的にバックアップしてもらいながら撮影をする事に。ホーム上にいらした静マサさんのお知り合いの方などの話をお聞きした結果、まずは駅南口にある駐車場にて、甲種輸送を出迎えることにした。予定時刻よりやや早い13時47分頃、EF65 1084号機に牽引された甲種輸送列車が1番線に入線してきた。

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三島駅1番線に入線する甲種輸送列車。

三島まで牽引を担当してきたEF65 1084号機は、ここでお役御免となる。到着後、機関車は切り離され、静岡方に引き上げていった。

私は、この後の伊豆箱根鉄道の機関車の到着に向けて、今度は伊豆箱根鉄道の三島駅に隣接する駐輪場へ移動する。管理人の方がいらしたので、趣旨を説明し撮影させてもらうことにした。そして14時ちょうどの事であるが、大場より伊豆箱根鉄道の機関車が三島駅にやってきた。

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伊豆箱根鉄道線内の牽引を担当するED32。

凸型の車体にぶどう色の塗装。何ともレトロ感たっぷりの電気機関車である。今回、わざわざ休暇を取ってここまで追っかけて来たのは、この機関車を撮影したかった事と言っても過言ではない。

この機関車、驚いたことに、JR三島駅1番線へ直接入線するのではなく、伊豆箱根鉄道の三島駅9番線に入線した。そして、15分ほどしてから機関車だけいったん修善寺方に引き上げて、改めてJR三島駅の1番線へと入線して行った。私は、入替作業の様子も駐輪場から撮影してみた。

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入れ替え作業のため、本線上に引き上げてきたED32。

目の前でED32が撮れたことで、やや興奮気味の私。高まる気持ちを抑えながら、今度はJR三島駅1番線へと向かうED32を見守りながら撮影をする事に。

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関係者が見守る中、JR三島駅1番線へと進むED32。

いやあ、良い光景を撮る事が出来た。ここで、駐輪場の管理人さんにお礼方々ご挨拶をする。あの機関車は何?と聞かれたので、簡単に説明をして、この場を離れた。そして、伊豆箱根鉄道の構内に立ち寄って、JR三島駅1番線に停車中のED32を撮影することに。

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伊豆箱根鉄道のED32と連結し出発を待つ。(許可を得て撮影)

さあ、ここまで来たら、伊豆箱根鉄道の機関車の走行シーンを撮りたい。静マサさんの車に同乗して、三島二日町~大場間の撮影ポイントへ先回り。現地に到着すると、いやいや、もう大勢のファンが待機していた。私は踏切に近い場所に空きを見つけて撮影をする事に。到着してからおよそ5分、ED32に牽引された甲種輸送列車がやって来た。

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ED32に牽引され伊豆箱根鉄道駿豆線を行く、西武鉄道からの譲渡車。

この場所は、晴れていれば、富士山が良く見えるところなのだが、運悪く富士山は雲で隠れていた。よって、車両中心に撮影してみた。

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ゴールの大場まであと少し。

撮影後、静マサさんと大場工場へ。大場駅到着後は、推進運転ですぐに大場工場に入れられたようで、我々が到着した時には、ゆっくりと検修庫内へ入って行くところであった。

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大場工場到着後は、ED32に押されて検修庫内に入って行った。

そして、大場工場では、もう1枚、この車両を撮影しておいた。

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大場工場内に停められていたED33。

伊豆箱根鉄道では、現在2両の機関車が在籍しているが、この日出番が無かったED33も、このように公道から撮影することが出来た。今では、大雄山線の車両の入れ替え時の甲種や、夜間の工臨しか牽引する機会が無いが、1983年には、当時の国鉄の欧風客車「サロンエクスプレス東京」をED32と重連で牽引した実績もあると言う。今では、JR各社も客車の所有数が大幅に減っている事から、もう伊豆箱根鉄道線内に客車列車が入線する事はないと思うが、出来ることならば、この機関車が客車を引く姿を、この目で直に見てみたかった。

こうして、無事に伊豆箱根鉄道の大場工場まで運ばれた西武鉄道からの譲渡車。一連の甲種輸送の追跡は、この工場到着を以て終了とした。

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コメント

TOMOさんこんばんは。

いつもブログを拝見し楽しませて
頂いております。

伊豆箱向け甲種の記事、
伊豆箱の電機の牽引まであり
とてもよかったです。
これなら会社休んだ甲斐は十分ありますね。

こういう電機(特に貨物取り扱いのない私鉄)が
本線上を走行するところ目の当たりにしたら
身震いしそうです。

譲渡された新101系(?)もカラー似合いますね。

ところでうちの近所を西武多摩川線が走っている
のですが、ここの車輌はこのまましばらく
101系が活躍するのでしょうか?

新101系まで上信電鉄や伊豆箱へ譲渡されている
のを見ると、多摩川線で101系が運行されている
のに違和感を感じちゃいます。
(あと、多摩川線の運転手さんは皆さん年配の
方が多い気がするのは気のせいでしょうか?)

投稿: シロメジナ | 2008/11/07 19:17

シロメジナさん、コメントありがとうございます。

今回の伊豆箱根鉄道向け譲渡車の甲種輸送は、西武鉄道の機関車もそうですが、伊豆箱根鉄道の機関車も、走行シーンをどうしても撮りたかったものですから、休暇を取って追跡しました。その記事を気に入っていただけたようで何よりです。

さて、西武多摩川線に関してですが、これは、あくまでも私個人の予想ですけど、中央線との連絡線が完成した段階で、多摩湖線で活躍中の新101系リニューアル車と同等の車両が投入され、現在活躍中の低運車が順次置き換えられるものと思います。そうすることで、多摩川線と多摩湖線と車両が共通化できます。あと、乗務員さんに関しては、同じくワンマン運転を実施している西武多摩湖線でも、担当の乗務員さんはベテランの方が多いです。アナログ車両を使ってのワンマン運転ですから、様々な経験を積んだ方を集めているのではないかと思います。

投稿: TOMO | 2008/11/08 21:24

甲種遠征、お疲れ様でした。
ED32がてっきり、そのままJR下り1番ホームまでスルー入線かと思ったら、伊豆箱根9番ホームに入ってこれには私もビックリでした。
いろいろと至らぬ点があったと思いましたが、十分記録が出来てよかったと思います。
また、何かの機会がありましたら、よろしくお願い致します。

投稿: 静マサ | 2008/11/09 22:41

静マサさん、当日は大変お世話になりました。有難うございました。

ED32の入れ替えですが、私はすぐ近くで見ていましたので、同機がいきなり9番線に入線して来た時は、驚きましたね。てっきり、JR三島駅へ直接入るとばかり思っていましたからね。こう言うシーンと言うのは、実際に甲種輸送の様子を撮影して、初めて知るものですからね。私自身も、ここまで甲種輸送を追跡して良かったと思っています。

次は大雄山線の車両の入れ替え時にも観察してみたいと思っています。

投稿: TOMO | 2008/11/11 00:19

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