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三岐鉄道三岐線を訪ねて 前編

さて、布袋駅でパノラマカーを撮影した後は、名古屋へ折り返して、ここで昼食休憩。その後、JR関西線に乗り込み富田駅へと向かった。

今回の名古屋地区遠征のもう一つの目的地が、三岐鉄道三岐線である。今現在、旅客列車は全て西武鉄道からの譲渡車で運転されている三岐鉄道三岐線。西武鉄道ファンならば、一度は訪れてみたいと思っているローカル私鉄の一つである。この三岐鉄道に、751系と言う新顔がまもなくデビューすることになっている。751系電車は、西武鉄道の新101系を譲り受けた車両。2008年10月8日に、三岐鉄道へ向けて旅立ち、現地で細かな改造が行われた上で、2009年1月にデビューする予定と聞いていた。そこで、この751系のその後の様子と、751系デビューに伴い引退が予想される旧西武鉄道571系を改造した601系電車の記録をしようと考えたのである。

名古屋から関西線の普通列車に乗り込み富田駅で下車。ここで、三岐鉄道の旅客列車が出発する近鉄富田駅まで徒歩で移動する。かつて、国鉄時代には、この富田駅から旅客列車が出ていた時代もあるのだが、現在では貨物列車のみで、旅客列車は、全て近鉄富田駅からの発車である。富田駅から近鉄富田駅までは、徒歩5分ほどの距離なのだが、6年ぶりぐらいに歩いたせいか、道に迷ってしまった。ようやく辿り着いた近鉄富田駅で、車両基地のある保々駅までの乗車券を購入して入場すると、元西武401系を改造した101系電車が私を待っていてくれた。

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近鉄富田駅で出発を待つ三岐鉄道101系電車。

旧西武鉄道の401系である三岐鉄道101系。長年、西武新宿線を利用して来た私にとって、401系は馴染みのある車両である。しかも、この車両は旧401系のトップナンバーである401Fを譲り受けた車両。それだけに、この対面は、単純に懐かしさだけでなく、古い親友に再会したような気持であった。

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西武時代の面影を色濃く残す運転台付近。

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三岐鉄道の車番「101」と西武所沢車両工場の銘板。

一通り撮影を終えると、出発時刻が近付いてきた。私は、先頭車両であるクモハ102に乗り込む。旧西武401系の楽しみと言えば、前面展望か、モーター音とAK-3コンプレッサーの音を楽しむこと。今回は、前面展望を楽しめる特等席が既に埋まっていたため、モーター音とコンプレッサー音を楽しむことにした。音を楽しむ特等席に陣取り近鉄富田を発車。ちょうど近鉄名古屋行きの「アーバンライナー」の通過と同時に発車となったのだが、暫くの間、三岐鉄道の列車と競争。加速の良さで、併走区間では近鉄特急を軽々と追い越してしまった。近鉄名古屋線と別れて、JR富田駅からの三岐線と合流。暫くは住宅街の中を単線でゴトゴト走って行く。途中駅で、101系電車と交換をして、時折鳴り続けるAK-3の音を堪能しながら、およそ15分ほどで保々駅に到着した。

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西藤原へ向けて保々駅を出発する101系電車。

保々駅。駅前には、これと言った商店もなく、実に静かな駅前である。まずは駅に隣接した車両区を目指すことにする。駅前の道を富田方向へ向けて歩くと、すぐに車両区が見えてきた。

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入場中?の機関車と、クーラーの予備部品。

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救援車となっているワム229。

車体の下側がオレンジ色に塗られているワム229。救援車となっているこの車両は、鉄道模型でも河合商会から発売されている三岐鉄道貨車セットの中に含まれているのは知っていたが、実物を見たのは、この時が初めてであった。

そして、このまま真っ直ぐ進んで行くと、お目当ての車両が顔を出していた。

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検修庫内でデビューを待つ751系電車。

三岐鉄道入りしてまもなく3か月。検修庫内で3両編成に組まれ、デビュー間近と言った感じである。そして、この車両の反対側には、このような車両が停められていた。

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部品取り用として三岐鉄道入りしたクハ1238+モハ238。

部品取り車両として三岐鉄道入りしたクハ1238+モハ238は、西武時代そのままの姿で、車体に貼られていた号車番号ステッカーもそのままである。これから、伊豆箱根鉄道への譲渡車が出れば、パンタ付きのクモハが余ると思うので、その車両と組み合わせれば、もう1本3両編成が作れるので、何とも勿体ない気もするが、この2両は、このまま部品取り車両として職務を全うする事になるのだろう。

そして、更に道を進んで行くと、もう1つのお目当ての車両が停められていた。

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旧西武鉄道571系を譲り受けた601系電車。

601系電車。三岐鉄道では最後の吊り掛け車、非冷房車となった601系の607F。601系は、旧西武鉄小津の451系と571系を譲り受けた車両で、後に入線した101系(旧西武鉄道401系)や801系・851系(旧西武鉄道701系)により、徐々に置き換えられて、この607Fだけが最後の601系として残っている状況である。その601系も、今回、三岐鉄道入りした751系電車の営業開始とともに引退することが予想される事から、最後にどうしても記録に残しておきたかったのだ。この日は、残念ながら営業運転には就いていなかったが、廃車になる前に記録出来たので、それだけでも良かったと思っている。ちなみに、旧西武鉄道571系電車の譲渡は、この車両だけなので、現存する最後の571系でもある。

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607Fをクハ側からも撮影。

この後、私は更に線路沿いの道を進み、本線を走行する車両を撮影することにした。

後編へ続く。

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コメント

いやいや私も実は西武鉄道沿線住民ですが、
さすがにこの車両を見ると西武時代に401系として
活躍していた頃を思い出しますね。

そういえば、コメントおそくなりましたが、
今年は西武鉄道100周年記念で鉄コレで401系2両セットが販売されたみたいですが、完売してしまったようです。

投稿: ゆうさん | 2012/12/21 16:01

ところで、気になったことがあります。
お写真の607F編成の手前側にいくつかの車輪が
うつっているのが気になりました。
これって、元西武時代の車両についていたもの
なのでしょうか?
もし、わかったら教えて欲しいのですが・・・

投稿: ゆうさん | 2012/12/21 16:06

ゆうさん、コメントありがとうございます。また、コメントが遅くなりまして申し訳ございません。

三岐鉄道三岐線、営業運転に就いている旅客車両は、全て西武鉄道からの譲受車両ですので、こうやって活躍している姿を見ますと、沿線住民としましては、西武時代を思い出しますよね。

ところで、ご質問の車輪の件ですが、撮影時に、全く車輪の事を気にしていなかったので、真相は全く解りません。お役に立てず、すみませんです。

投稿: TOMO | 2013/01/14 22:34

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