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佐久平から小海線で小諸へ

ダイヤ改正から一夜明けた3月15日。前日の大荒れの天気が嘘のように、朝から好天に恵まれた。

この日、私は、終焉が迫って来た、しなの鉄道の169系湘南色編成の撮り収めに、長野へと出掛けるつもりでいた。しかし、目が覚めたのが9時30分。前夜、友人のkimu氏に、「湘南色は22日までだよ」とメールを送ったところ、朝から現地へ向かったと言う。彼からのメールをもらった時は、今日は寝坊したので行かれないとメールを送ったのだが、その後、時刻表で調べてみると、この日2本目の快速列車には間に合う事が解った。そうとなれば、すぐに支度して現地へ。自宅を10時すぎに出発し、大宮11時10分発の長野新幹線に乗車した。

kimu氏とは、小諸駅で待ち合わせをする事にしたのだが、長野新幹線が経由しない小諸へは、2通りのルートが選択できる。まず1つ目は、新幹線を軽井沢で下車し、軽井沢からしなの鉄道に乗り換えて小諸へ行くルート。そして、もう1つは、新幹線を佐久平で下車し、小海線に乗り換えると言うものであった。料金は、佐久平経由がやや安い。到着時間は2分しか変わらない事からほぼ一緒。佐久平経由で行けば、わずかな距離ではあるが、小海線にも乗れる事から、佐久平経由を選択した。

12時10分、佐久平駅に到着する。ホームには、「世界初、ハイブリット気動車が走る小海線への乗り換え駅」と書かれた看板があり、長野からの帰りによく目にしていたのだが、実際に降りるのはこの日が初めてのことだ。改札口を出て、小海線はどちらかなと見渡すと、細い連絡通路を見つけた。早速、連絡通路に向かう。東海道新幹線の三河安城駅程ではないものの、結構長く感じる通路だ。そして、通路上に自動扉が見えた。ここから先、ホームまでの間が、待合室となっているのだ。狭い通路の一部を有効に使おうと考えたのだろう。時刻表を見ると、私が乗車する小諸行きの5分ほど前に、反対方向の中込行きが来ることを知る。時刻表の表示によれば、中込行き、小諸行き、どちらもハイブリット車ではない。ごく普通のキハ110系なのだが、せっかく小海線に乗ることだし、ホームに出て、まずは中込行きを撮影することにした。

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佐久平駅に進入する小海線中込行き。

小海線の佐久平駅は、ホーム片面の高架駅。珍しく在来線が新幹線を乗り越えている。長野新幹線開業時に設置された駅なので、まだ設備も新しく、車両とも合わせて、昔の高原列車のイメージは殆ど感じられない。

到着した中込行きは2両編成。撮影後、ホームで観察してみると、狭いホームはあっという間に中込行きから降りてきた乗客たちでいっぱいになってしまった。時刻表で確認すると、小諸~中込間は、最低でも1時間に1本は列車があるようで、新幹線が経由しなかった小諸への配慮と見られる。中込行きは、降車に手間取った事もあって、やや遅れて佐久平駅を出発して行った。

さて、この後は、いよいよ私の乗る小諸行きを待つ事になる。この列車も撮影しようと思い、私はホームの小渕沢肩へと移動する。早速、カメラをセットして前方を確認すると、キハ110系の姿が見えた。小諸行きか?最初はそう思ったのだが、よく見ると先程出て行った中込行きが、お隣の岩村田駅に停車していたのだった。隣の岩村田駅で、中込行きと小諸行きが交換するのは解っていたのだが、岩村田駅と佐久平駅がこんなに近いとは思ってもいなかった。

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岩村田駅に停車中の中込行き。

この直後、岩村田駅に小諸行きが到着したのが確認できた。そして、ゆっくりと動き出し、佐久平駅へ向かってきた。

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佐久平駅に進入する小諸行き。

先程の中込行きとは異なり、この列車は、ワンマン運転だった。その為、後ろの車両は扉が開かない駅もある事から、車内に入ると、誰も乗っていなかった。そこで、私は貸し切り同然である後ろの車両へと移る。

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後ろの車両の車内。

誰もいない車内の写真を撮り終えた後、私は2人用のボックス席に腰を下ろす。その直後、列車は小諸へ向けて動き出した。私にとって、小海線の乗車は1991年以来18年ぶり。この年は、今の主力車両であるキハ110系が投入されたばかりの年で、まだ両数も少なく、小渕沢~野辺山間の臨時列車に使用され、定期列車は、キハ52とか58と言った国鉄型車両だった。乗車したキハ58には、冷房の設備もなかったが、夏にも関わらず、高原の涼しい風が車内に伝わってきて気持ち良かった事を今でもよく覚えている。今乗っているキハ110系では味わえない事だ。

佐久平から乗り込んだ小海線のキハ110系。乗車した区間が短いため、高原列車のイメージは殆どなかった。しかし、しなの鉄道が見えてくる乙女駅では、その駅名もあってか、何となく小海線らしさを感じた。そして、乙女駅を出発して、次の東小諸までの間に、しなの鉄道の115系に追い越された。軽井沢で新幹線を下車して、しなの鉄道に乗り換えた場合、この列車に乗り継いだことになる。115系に遅れることおよそ2分、私を乗せたキハ110系は、小諸駅に到着した。

到着後、私は改札口へと向かう。その際、跨線橋から、キハ110系としなの鉄道115系との並びを撮影してみた。

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小諸駅でしなの鉄道の115系と並ぶ、小海線のキハ110系。

小海線の線路は、長野方で途切れている事に気が付いた。中込にある小海線営業所に所属するキハ110系。車両の検査は、長野総合車両センターで行うが、その際は、小渕沢・松本経由で長野へと運ばれるらしい。信越本線が、長野新幹線開業に伴い、しなの鉄道となった事から、仕方ないことなのだが、ホームの長野方で線路が途絶えている姿を見ると、第3セクター化が、かつての信越本線と、この小海線との結び付きを切ってしまった現実が、果たして良かったのかどうかと考えてしまった。今後も、新幹線の路線網が整備されていくと、こう言った光景が更に各地で増えていく事だろう。

この後、私は改札口でkimu氏と合流。しなの鉄道の乗車券を買って、169系の撮影に向かった。

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コメント

恥ずかしながら…高架になってるとは知りませんでした!
そばは毎年夏休みに家族で通ったり、バイクのツーリングでも通るし…。
以前はNHKのニュースでハイブリッド車が導入されたとき、生放送で見ました。

この付近、以前はのどかでしたが、開発が進んだというのか、道などインフラは良くなりましたが、活気が無くなりました…。
親戚が小淵沢におりますんで、反対側は…まだまだのどかな景色が残っています。こここそ…高原のポニーC56を借りて、復活させたらと思うんです。

投稿: 準急豊島園 | 2009/03/20 13:15

高架区間を走る気動車
なんだかこのギャップがあって貴重な光景に見えました

私も今月上旬に
初めて八高線のキハ110系に乗車しましたが
初めて気動車に乗るのでとても緊張していましたが

乗り心地的には高速で走るバスに感じました
私が乗車した気動車は3両編成で車掌さんがいました。

投稿: 如月瑞穂 | 2009/03/21 19:04

準急豊島園さん、如月瑞穂さん、コメントありがとうございます。

準急豊島園さん>
小海線で高架区間と言うのは、どうしてもイメージが湧きませんよね。私も、長野新幹線には何度か乗車した経験はあるのですが、この佐久平駅は、今回が初めての下車でして、小海線が新幹線より上に通っているとは、びっくりしてしまいました。新幹線開業時にも雑誌等では取り上げられていたと思うんですが、月日が経つと忘れてしまいますね。
小渕沢側は、確かに昔のままですね。C56、良いですね。JR東日本では、新たな蒸気機関車の動態保存計画を立てているようですが、何処かに状態のよいC56が残っていないですかね。

如月瑞穂さん>
全国的に見ますと、高架区間を走る気動車って結構あるんですよ。例えば札幌近郊とか、山陰や四国にもありますね。姫路も駅が高架になったから気動車は上がってきます。でも、JR東日本管内で見ますと、仰る通り他に思い浮かびませんでした。これが工場入場時などであれば、機関車に引かれて高架区間を走るということはあると思いますが、営業列車での運転。しかもキハ110系に限ると、ここだけかもしれません。

投稿: TOMO | 2009/03/23 12:11

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