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D51の代役はDD51 「DLみなかみ号」運転

さて、早朝の鶯谷駅、上野駅で「あけぼの」を撮影した後は、上野駅構内で朝食を摂った後、高崎線の普通列車に乗り込んだ。目指すは高崎である。

昨年、遠征先の仙台でボイラーが故障し、長期離脱となってしまったD51 498号機。ホームグラウンドの高崎地区は勿論のこと、この車両が遠征する予定だった先では、同車両の代役となる車両を立てる必要がある。2月に、房総地区で運転されたSL列車は、新潟から「ばんえつ物語」用のC57を派遣した。そして、3月となり、D51のホームグラウンドの高崎地区でも、本来であればSL牽引となる列車を運転する事になった。房総地区に出張した新潟のC57は、3月に入り新潟地区での運転が始まる。そうなると、他の地区からはSLを借りる事が出来なくなり、運転自体を止めるか、SL以外の車両での代走するしかない。そこで、高崎地区では、D51の代役として、ディーゼル機関車のDD51を抜擢。手始めとして、高崎~水上間に「DLみなかみ号」を走らせることになった。「DLみなかみ号」は、既に3月20日から運転が始まっているが、前回の3連休の時は、撮影に行く事が出来ず、今回、4回目の運転となった3月28日に撮影チャンスが巡って来たのである。

前夜からの寝不足もあり、高崎線の普通列車はグリーン車を利用。高崎在住のちろ氏とは、上野出発時に乗車する列車や乗車位置を連絡していたこともあり、高崎に到着すると出迎えてくれた。ちろ氏と合流し、早速「DLみなかみ号」の撮影に向かう。3分の接続で出発となる吾妻線の列車で高崎を出発。車内で、どこで撮るかを打ち合わせした後、下車したのは新前橋であった。この駅の手前に、以前から気になっていた場所があったのである。今回は、いつもの「奥利根号」関連のパターンを変更し、井野ではなく、井野~新前橋間の駅間での撮影としたのだ。駅から歩くことおよそ15分ほど。道に迷いながら、ようやく撮影場所を見つけてセッティングを開始。準備が完了したころに、107系による伊勢崎行きがやって来た。この列車でリハーサルをするのは、今まで通りの事。そして、それから数分後の事。前方よりDD51の姿を確認。その直後に、背後から上り列車がやって来た。一瞬、最悪の事態が頭を過ったが、DD51の方がゆっくりと走行してくれたことにより、無事撮影する事が出来た。

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故障したD51に代わり、DD51 842を使用した「DLみなかみ号」が高崎~水上間で運転された。

撮影後、通過していく同列車を見てみたが、DD51の後ろに連なる6両の12系車内は、僅かな乗客の姿しか見えなかった。あとで聞いたところ、この日、この列車に乗車していたのは20名だったとか。DD51も、お召列車牽引実績のある842号機を充当しているのだが、やはりD51の代役には役不足と言うことなのだろう。

さて、この後は、同列車を追跡する事になるのだが、今までの井野駅での撮影の場合は、後続の普通列車に乗車すると、渋川駅で追い越すことが出来たので、もう一度撮影が可能なのだが、この日は、他にも撮影目的の列車があり、下り列車に関しては、この井野~新前橋間での撮影が唯一の撮影となった。目的の撮影を終えて、私とちろ氏は、水上行きに乗り込み、「DLみなかみ号」の終点である水上へと向かった。

晴れてはいるものの、小雪が舞う水上駅。いつもの「SL奥利根号」同様、2番線には12系客車のみが停められていた。牽引してきたDD51は、SLと同じく、旧水上機関区のピット線に留置されていた。ここでは、D51同様、近くに寄って撮影する事が出来た。

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折り返しに向けて、水上のピット線に留置中のDD51 842号機。

牽引してきたDD51 842号機を良く眺めてみると、ヘッドマークのデザインが、前後で異なる事が解った。わざわざ2種類のヘッドマークを制作するあたり、この列車を何とか盛り上げようとした、現場の皆さんの努力が伝わって来た。

それにしても、DD51 842号機を、これほど近くで撮影できたことは今までにあっただろうか。D51から比べれば、役不足である事は否定できないが、DD51が好きな方には、十分に堪能できたことだろう。

この後、私とちろ氏は、昼食休憩を挟み、上りの「DLみなかみ号」の撮影に移る。実は、上り列車も直前までどこで撮るか、散々悩んだ。と言うのも、午後の上り列車も、この列車以外に撮りたい列車があったからである。慎重に協議をした結果、上牧駅周辺での一発勝負と言う事になった。まずは上牧駅で降りた後、同駅から少々高崎方向へ進んだ踏切へ行ってみたが、既に4人の先客がいらしたので断念。結局、駅に戻ってきて、下りホームの水上方先端で撮影する事にした。107系普通、185系特急でリハーサルを繰り返した後、15時30分頃のこと、「DLみなかみ号」がやって来た。

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一路高崎を目指す「DLみなかみ号」

順光の中やって来たDLみなかみ号。この列車の通過直後、背後から水上行き普通列車がやって来た。最初に撮影に向かった踏切では、微妙なタイミングだったかもしれない。思えば、この日は、朝の新前橋での撮影も、微妙なタイミングだった。結果的には、上り列車も同じようなタイミングであり、運が良かったのかもしれない。

SLの代役として運転された「DLみなかみ号」。この列車の運転は、とりあえず、本日でいったん終了し、来月は、月末に高崎~横川間で「DL横川号」を運転。そしてゴールデンウィークに、「DLみなかみ号」が再登場するが、4月と5月の運転は、12系の両数が4両ないし5両となる。今回と同じように6両編成の12系を使用した「DL○○号」の運転が、再び実施するのだろうか。D51の症状次第では、まだまだDD51による代走が続くかもしれない。

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コメント

記事を拝見しましたら「乗客が少なかった」とありますが、僕個人の考えを言わせて貰えれば「運転区間が高崎~水上間と短かったせいだ」と思います。もし上野発着であったならば高崎での機関車交換が見られる訳ですから、もっと盛り上がっただろうと思います。

投稿: 岩崎友裕 | 2009/03/30 17:39

岩崎友裕さん、ご意見ありがとうございます。

今回の「DLみなかみ号」、確かに運転距離は短いと思いますが、果たして上野発着にすれば、もう少し客足が伸びたのではないかという見解については、私は、どちらとも言えないのではないかと思います。

あくまでも個人的な見解ですが、「EL&SL奥利根号」に関しては、「SL(牽引の)に乗りたい!」「SLを見たい!」と言うお客さんが多くいることで成り立っているものと思います。では、ディーゼル機関車に、そこまで魅力があるのか?と言う問題になると、やはりSLには叶わないかと。高崎での機関車交換を入れたとしても、EF60又はEF65がけん引してきて、DD51に交換するシーンでは、D51と比較すると迫力に欠けるかと思います。むしろ、物珍しさという点では、一昨年に運転された、「烏山山あげ祭り号」のように、上野から全区間DD51が牽引という方が注目されるとは思いますが、撮影する人ばかり増えて、乗車する人は少ないと言うことになりそうですね。

いずれにしても、D51が復旧するまでは、新たなSL列車を運転することが難しい訳ですし、今後もSL以外でどのように集客するかと言う点は、現場サイドでも大きな課題になってくると思います。

投稿: TOMO | 2009/03/31 17:47

TOMOさん、お返事ありがとうございます。こうなったら2006年の「DD53ばんえつ物語号」みたいに、例えば「普段客車を牽引しない機関車を起用する」と言う事をやってみるのはいかがでしょうか?

投稿: 岩崎友裕 | 2009/04/01 02:27

岩崎友裕さん、コメントありがとうございます。

>例えば「普段客車を牽引しない機関車を起用する」と言う事をやってみるのはいかがでしょうか?

なるほど。これは面白いアイデアですね。JR貨物が協力してくれればの話ですが、EH200とか、EF210辺りが引っ張ってくれると、話題性はありますよね。新潟地区では、EF510が夢空間編成を引いた実績がありますから、不可能ではないかもしれませんね。

投稿: TOMO | 2009/04/02 13:08

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