ついに出場!京成の新型「スカイライナー」
京成電鉄では、2010年度に予定されている、成田新高速鉄道の開業に備えて、新型の「スカイライナー」を投入する事を発表している。この新型車両を使用して、京成高砂から北総鉄道経由で、新線へと進み、そのまま成田空港まで運転すると、日暮里から成田空港まで、僅か36分で運転されることになり、ライバルのJR東日本に、スピード面で立ち向かう事になる。
その新型「スカイライナー」の第一陣が、5月9日、製造メーカーの日本車両より出場。甲種輸送で、東を目指していると言う情報を入手した。つい先日、「成田エクスプレス」の次世代車両であるE259系を撮影したばかり。こうなると、新型の「スカイライナー」も撮りたいと思い、9日夕方、甲種輸送が通過する東海道線の大船駅へと出掛けてきた。新宿から湘南新宿ラインに乗車し、17時20分頃、大船に到着すると、東海道線上りホームとなる1・2番線ホームには、カメラを持った鉄道ファンが何人も待機していた。私は、ホームの東京方に隙間を見つけ待機する。
現地到着から待つ事、およそ25分。JR貨物のEF65 1080号機に引かれた、京成の新型「スカイライナー」がゆっくりとした速度で大船駅を通過して行った。
京成の新型「スカイライナー」がついに出場。甲種輸送列車を大船駅で撮影してみた。
機関車の次位には、今では珍しくなった車掌車、ヨ8000が連結されている。よく見ると、この車掌車にも係員が乗車し、新型車両を見守りながら輸送しているようだ。
レール幅が違うJR線内を輸送するため、各車両の台車は、仮台車を履いている。
独特な流線型スタイルの先頭車。
注目の新型車両と言う事で、中間車部分なども出来るだけ多く撮影してみたのだが、両先頭車の正面は完全にカバーで覆われており、更には側面のロゴや形式番号までもカバーがされていた。
大船駅を通過し、更に東を目指す。
通常、京成電鉄の新車は、いったん東急車輛に入場し、本来の台車に履き替えた後、京急線・都営浅草線経由で京成電鉄へと入って行くのだが、この新型「スカイライナー」は、ボルスタレス台車を履くことになっており、京急線内を走行できない事から、横浜羽沢、新鶴見、西国分寺、蘇我と経由した後、最後は京葉臨海鉄道の千葉貨物駅から陸送となるようだ。
今までの「スカイライナー」とは、全くイメージも異なり、スピード感も増した新型「スカイライナー」。前面に覆われたカバーが外された姿を、早く見てみたくなった。
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コメント
出場ではなく出荷と言うそうですよ。
投稿: 音声おじさん | 2009/05/10 06:28
私も甲種回送見てきました。
家族サービスの都合上、夜中の西国分寺と新小平での対面となりましたが、注目の車輌の回送を見れて満足でした。
トラックバックも送らせてもらいました。
投稿: haggy | 2009/05/10 07:35
画像見ました!そう言えば小田急50000形VSE第1編成の時も、白いマスキングシートでしっかり保護されていましたねぇ(DVDで見ました)。あと気になるのが「京浜急行電鉄では、ボルスタレス台車を装備した車輌は走行不可能」と言う事、過去に何かしらの不具合があったのでしょうか?
投稿: 岩崎友裕 | 2009/05/10 10:28
皆さん、コメントありがとうございます。
音声おじさん>
出荷・・・なるほど。確かに鉄道ダイヤ情報誌の「甲種鉄道車両輸送計画表」を見ますと、「荷送者」「荷受者」となっていますから、「出荷」と言う表現の方が正しいかもしれませんね。ご指摘ありがとうございます。しかし、「ついに出荷!」よりは「ついに出場!」の方が響きが良いような気がしますので、今回はこのままでいきたいと思います。
haggyさん>
トラックバックありがとうございます。今回の甲種輸送、西国分寺に停車する事はつかんでいたので、近いですし、西国分寺も見に行ってみようかなとも思ったのですが、もし、停車位置がホームにかからない場所だったら撮れないなあと思いまして諦めてしまいました。
岩崎友裕さん>
調べてみましたが、京急では、過去にボルスタレス台車を採用した事は一度も無いようです。カーブが多いと言う事と、台車を軽量化する必要が無いと言う社内の判断のようです。京急の場合、先頭車は必ず電動車にするなど、独自の考え方がありますから、今回は京急側が京成に対して自社内を走る事を断ったのだと思います。
投稿: TOMO | 2009/05/10 11:21
新型スカイライナーだったのですか。
実は4月30日に豊川市内の知人に伺った帰りに日本車輌を引込み線から見てきました。
その時は知らない白い車輌がDE10の後ろにあるなと思っていましたがTOMOさんの記事を見て納得です。
投稿: maa | 2009/05/10 16:29
携帯電話のインターネット検索エンジンで調べたら、この2代目AE形の公式サイトが出来ておりました。今のところPCのみ対応しておるようです、良かったらアクセスしてみてはいかがでしょうか?
投稿: 岩崎友裕 | 2009/05/10 21:15
maaさん、岩崎友裕さん、コメントありがとうございます。
maaさん>
日車内でご覧になったんですね。一見すると、JR西日本の683系にも通じるデザインですし、ご覧になった時は何の車両だろうと感じた事と思います。甲種輸送の時点では、カバーに覆われている部分も多く、早くお披露目イベントがないかなあと思っています。
岩崎友裕さん>
公式サイト確認してきました。いやいや、京成の意気込みを感じさせるサイトですね。
投稿: TOMO | 2009/05/12 07:21
「スカイライナー」の方も、車両の置き換えがあるんですね。
でも扉の形状等を見ていくと、昔を思い起こさせられる気がします。
投稿: mi-ha- | 2009/05/13 22:27
mi-ha-さん、コメントありがとうございます。
京成の新しいスカイライナーは、新路線開通に伴う経由地変更・スピードアップに対応するために作られた車両です。従って、陳腐化による車両の置き換えとは、ちょっと意味が違うと思います。
でも、どんなに車両が新しくなっても、私鉄車両の場合、その会社に伝わっている伝統をうまく車両側にも引き継いで新車を登場させると言うケースが多いですよね。斬新なスタイルに見えても、どこかに今活躍中のAE100形に通ずるデザインを感じますよね。
投稿: TOMO | 2009/05/14 02:53