D51+旧客で運転 「ググッとぐんま号」を撮影
7月3日のお話。
7月最初の土曜日となったこの日、上越線の高崎~水上間でSLを使用した団体臨時列車が運転される事になっていた。普段から「SLみなかみ号」が運転されている区間だけに、SL列車自体は、それほど珍しくは無いし、夏のSLは煙が目立たない為、ただのSL列車ならば見合わせるのだが、今回、使用される客車が、普段の12系ではなく、昔ながらの旧型客車で運転と言う。こうなれば条件は変わってくる。早速、現地へと向かった。
自宅を朝7時30分頃出発。途中、新小平から武蔵野線を利用し大宮へ抜けて、大宮~高崎間を新幹線利用で、上越線は岩本に行く予定だった。新幹線の自由席券も購入し順調。大宮までも順調に進み、ここから長野新幹線「あさま563号」に乗車するつもりだった。しかし、「あさま563号」入線直前に、この列車が全車指定席である事を知り、全ての計画が消えてしまった。仕方なく、後続の「Maxとき309号」に乗る事になるのだが、出て行く「あさま563号」を見ると、デッキに立っている客も多く、指定料金を払う覚悟で、乗ってしまうと言うのも手だったかもしれない。
仕方なく、後続の「Maxとき309号」で高崎へ。9時20分の到着となるのだが、この列車だと、当初予定していた上越線の普通列車には間に合わない。厳密に言えば、「ググッとぐんま号」は渋川で長時間停車するため、この後の列車でも岩本へは先回り出来るのだが、実際に行って人が多くて撮影できないとなると意味がない。
そこで、撮影地そのものを変える事にした。幸いにも、吾妻線の列車があり、渋川までは先着出来る。とりあえず、この列車に乗車。昨年12月のD51 498+旧客を撮影した、八木原~渋川間の撮影ポイントへ向かう事にした。吾妻線の普通列車を八木原で下車し、撮影ポイントを目指して歩く事およそ15分。目的地に到着すると、ここも既に100名ほどの鉄道ファンが集まっていると言う状況。それでも、人と人との合間からカメラを向けて、何とか撮影できる状態になった。準備が整った頃、「ググッとぐんま号」の通過時刻に。前方からD51+旧客と言う渋い編成が近付いて来た。
八木原~渋川間を行く「ググッとぐんま号」
上越線を走るD51 498号機+旧型客車。昨年12月に撮影した時のように、もう少し線路に近付いて撮りたかったのだが、この日はこれが限界。それでも、思ったより煙も出ており、私自身は充分に満足できた。
さて、この後は、後続の普通列車で水上方面へと向かう。撤収作業の後、八木原駅へ向けて歩きだすが、運良く乗れないと思っていた、八木原駅10時51分発の水上行きに乗る事が出来た。この列車に乗れば、渋川以遠で「ググッとぐんま号」に先着出来るため、もう1回撮影が可能となる。当初予定していた岩本にしようか・・・そう思いながら列車は岩本に。とりあえず一歩ホームに降りてみるが、この列車から降りた同業者の数を見て断念。更に先に進む事に。
結局降り立ったのは、水上駅の一駅手前である上牧。ここ最近、上りのSL列車を撮っていた場所で、反対側にカメラを向けてみようと思って行ってみた。ここなら人も少ないのでは・・・という予想で行ったのだが、それでも10人程度の先客がいた。まあ、充分撮れる状態だったので、やや端っこからカメラを向けてみた。
終着水上まではもう少し。上牧~水上間を行く「ググッとぐんま号」
撮影後、今度は水上へ向けて移動する。上牧駅を目指して歩いてみるも、もうすぐ上牧駅と言うところで、後続の水上行きが来てしまった。よって、列車での水上への移動には1時間以上時間が空いてしまう事になる。途方に暮れる私。その次の瞬間、「そうだ、ここは上毛高原駅からの路線バスが有った筈。」そう思い、駅前の道でバス停を探すと、ありました。既に同業者が1名待機していた。早速バス停の時刻表を見ると、都合良く10分以内に水上行きが来る事が判明。ラッキーだった。バス停に一番乗りしていた同業者と雑談しながらバスを待つ。そして、ほぼ時刻通り、水上行きのバスがやって来た。水上駅までおよそ15分。料金は400円だったが、タクシーを呼ぶ事を思えば、全然安い。このバスは有り難かった。
水上到着後は、いつものように転車台付近へ。すると、何やらプロの歌手の方が歌を歌っているではないか。みなかみ町合併5周年を記念して作られた歌、ふる里「みなかみ」という歌を歌っている歌手のなつこさんと言う方だった。この日は、水上駅の1日駅長も務められており、転車台付近に設置された記念撮影用除幕式が行われた後だった。
D51の横で熱唱する1日駅長のなつこさん。
恥ずかしながら、この方の存在を私は知らなかったのだが、やはりプロの歌手と言う事だけあって、歌は上手いなあと、撮影をしながら聞き入ってしまた。
折り返し運転に向けて整備中のD51 498号機。
この後、昼食休憩を挟んだ後、いよいよ上り「ググッとぐんま号」の撮影へと移る。どの撮影ポイントも人が多く撮影し辛くなる事を考慮して、13時54分発の高崎行きで水上を離れる事に。この時、客車側にもテールマークが付けられている事を思い出し、ちょっと早めに改札を入って、2番線に留置中の旧客も撮影する事にした。
折り返しまでの間、水上駅2番線に留置されている旧型客車。
高崎行きとして1番線で出発を待つ115系と、2番線に停車中の旧型客車。国鉄型車両同士の貴重な並びに、暫し見惚れてしまった。
さて、午後の上り列車はどこで撮影するか。高崎行き普通列車の車内で思いついたのが、2008年12月、「さよならEF55みなかみ号」の撮影時に訪れた、沼田~後閑間のとある踏切。早速車内から確認すると、なんと誰もいない。これは、ここへ行かなくては。さっそく沼田で下車し現地へ向けて歩く。途中、入る道を間違えてしまったものの、現地にたどり着くと、やはり誰もいなかった。確かにこの場所では、煙は期待できないからなあ。185系の特急・107系の普通で練習を重ねて、「ググッとぐんま号」を待つが、その間に、この場所に来た人は、なんと4人ほど。のんびりと撮影する事が出来た。
一路、高崎を目指す「ググッとぐんま号」
予想通り、煙は期待できなかったが、この場所では、D51 498号機+旧客の編成美をじっくりと味わう事が出来た。
走り去るスハフ32を後追い。
撮影後、撤収作業を済ませて足早に沼田駅へ戻る。しかし、この日からデビューとなった新しい三脚に手こずった為、撤収作業にやや時間がかかり、タッチの差で普通列車に乗れなかった。よって、「ググッとぐんま号」の追跡も、ここで終了となった。欲を言えば、もう1回ぐらい撮りたかったが、沼田でじっくり撮れたから、これ以上撮ったたら贅沢だと言われてしまいそうだ。とにかく、この日は良く歩いた。もう足がくたくただ。次の普通列車が来るまでの約1時間、冷房の利いた待合室でゆっくり休憩するのも良いだろう。そう自分に言い聞かせて、待合室で休憩する事にした。
1時間の休憩の後、115系の普通列車で高崎へ。そこで、ある車両を撮影する事になる。
| 固定リンク
「鉄道」カテゴリの記事
- 西武2000系2513Fが小手指車両基地へ貸出 狭山線の運用に就く(2022.05.06)
- 西武多摩川線 101系251Fの甲種輸送を撮影する(2022.05.03)
- 西武多摩川線へ向かう101系245Fの甲種輸送を撮影する(2022.05.01)
- 秩父鉄道 急行「さくら号」と「SL秩父錦号」を撮影する その2(2022.04.30)
「鉄道:JR東日本」カテゴリの記事
- E491系 中央快速線を検測(2022.04.07)
- E233系 2022年3月ダイヤ改正で消滅する八高線直通列車を撮影する(2022.03.20)
- ダイヤ改正で消滅 相模線の横浜線直通列車を撮影する(2022.02.08)
- しなの鉄道の115系を撮影する 2021師走 その1(2021.12.13)
- E233系青編成 秋の「青梅線・五日市線」観光キャンペーンに合わせて中央快速線で営業運転(2021.11.30)
コメント