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長野電鉄2000系A編成 さよなら運転を撮影 

3月27日のお話。

春は出会いと別れの季節。今年も、新しくデビューした車両の裏側で、ひっそりと姿を消していく車両・列車があった。

長野県を走るローカル私鉄、長野電鉄では、JR東日本で「成田エクスプレス」として活躍した253系電車を6両購入し、老朽化が進んだ自社発注の特急車両2000系を置き換える事になった。2000系は、2編成が残っていたが、このうち、54年間走り続けたA編成が、3月27日を以て引退する事になった。長野電鉄では、54年間走り続けた2000系A編成に敬意を表して、ここまで、さよならイベントを多数展開してきたが、ついに、そのイベントも、この日がラストとなっていた。最終日となる3月27日は、全ての特急列車を、2000系A編成及びD編成で運転するという内容のものであった。

2000系車両、気付けば、殆どまともに撮影した記憶が無い。個人的には、7月頃まで残ると言われているD編成の方が好みなのだが、2編成揃っている状態でも撮影しておきたかった。そこで、3月27日、長野電鉄へ日帰りで出かける事にした。

朝、7時30分頃、自宅を出発。仕事絡みで、どうしても確認しておきたい場所があり、その関係で新小平駅まで徒歩で移動する事に。そこから武蔵野線・埼京線を経由して大宮へ向かうと、駅構内の人の少なさに驚いた。地震の影響で、東北新幹線は、那須塩原までしか運転していない。上越・長野新幹線は動いているとは言っても、やはり利用客数は東北新幹線の方が上なのだろう。新幹線改札を入っても、構内は人の数が少なかった。

大宮から「あさま509号」で長野へ。10時18分、長野駅に到着し、みどりの窓口で、長野電鉄・JR・しなの鉄道の3社が乗車できる「信州北回廊パス」を購入して、長野電鉄の長野駅へ。改札を入場すると、2番線には、この日の主役となる2000系A編成の特急湯田中行きが停車していた。

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長野駅で出発を待つ、2000系A編成の特急湯田中行き。

54年間走り続けてきた2000系A編成。最後の姿を見届けようと、長野駅にも多くのファンが集まって、出発前の2000系車両を撮影していた。

私は、この列車から撮影するつもりであったが、タッチの差で、この列車に先行する須坂行き各駅停車には乗れなかった。そこで、予定を変更し、2000系A編成の特急に乗ってみる事にした。

特急券を購入しいざ車内へ。最後部車両から車内に入るが、車内も鉄道ファンの姿が目立っていた。とりあえず、空席を見つけようと車内を歩いてみる。54年使い続けてきた2000系の床は、所々で、ボコッとへこむような感触があった。本来であれば、もっと早くに引退させてやるべきだったのだろうけど、中小私鉄に、新車を入れるだけの予算も無く、中古車に頼るしかないのが現状。大手私鉄で条件のいい特急車両が引退するのを待つと言う状態だったのだろう。ようやく小田急のHiseに巡り合えたが、その後、小田急側の廃車のタイミングと、長電側の需要とが合わず、残り2編成の置き換えには、JR東日本で成田エクスプレスから引退したばかりの253系を使う事になった。まあ、小田急のHiseが一気に引退していれば、この2000系A編成も、あと数年早く引退しただろうし、JRから253系を購入する事も無かったかもしれない。

さて、列車は15分ほどで須坂に到着。ここでいったん下車する事にした。まずは、走り去る2000系A編成を撮影。

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須坂駅を発車し、湯田中へ向かう2000系A編成。

そして、2000系A編成を見送った後、構内に停まっていた、この車両を撮影してみた。

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NEX改め2100系「スノーモンキー」 この日は出番なし。

2000系A編成の代替として入線した、元JR東日本の253系、改め、長野電鉄2100系「スノーモンキー」は、この日出番なく、終日、須坂駅構内の車庫でお休みだった。

この後も、構内に停車していた車両たちを少しずつ撮影した後、湯田中から戻ってくる2000系A編成を撮影するため、信州中野行きの各駅停車に乗り込む。どこで降りようか悩んだ挙句、小布施で下車する事にした。

小布施。歴史的遺産を生かしたまちづくりで人気を呼び、訪れる観光客も多い、そんな事から、この駅は特急も停車する。私が目指したのは、北須坂~小布施間の鉄橋。多少時間があった事もあり、街を散策しながら撮影地へと向かった。しかし、ちょっと道に迷ってしまい、撮影地の鉄橋へ到着したのは、2000系A編成特急の通過10分前ぐらいとなってしまった。まずは現地到着後、すぐにやって来た普通列車で練習してみる。

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信州中野行き8500系普通。

東急から長電入りした8500系も、今やすっかり主力車両になった。ちょっと対岸にいるファンが列車に近付き過ぎているのが気になった。

そして、信州中野行き普通の通過からおよそ8分後、2000系A編成の長野行き特急が通過となる。私は、動画も撮影しようと思い、持参した小型三脚の準備を始めたが、不注意から、三脚の足の長さを調整する際、手を挟んでしまい、少し出血するというアクシデントが発生。それでもめげずに撮影に臨んだものの、慌てて準備したせいか、動画は失敗してしまった。

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長野へ向かう2000系A編成。

何とか撮影は出来たが、対岸の危ないファンと、出血した傷口が気になる事から、この直後にやってくる2000系D編成の湯田中行き特急を、この場所で撮る気にはなれず、小布施駅へ戻る事にした。その際、近くのコンビニで絆創膏を購入し応急処置をした。

再び戻ってきた小布施駅。ここから、湯田中方面へ進むか、それとも長野方面へ戻るかで悩んだが、この後の予定を考えると、出来るだけ長野に近付いた方が良いと判明。長野方面の撮影地と言う事で、朝陽~附属中学前のポイントに向かう事にした。小布施駅から8500系に揺られる事、およそ20分。朝陽駅に到着。須坂方向に5分ほど歩いたところが撮影地である。朝陽・附属中学前両駅からも比較的近い場所と言う事で、この撮影地には、多くのファンが集まっていた。まずは、この場所で、湯田中へ向かう2000系A編成を撮影する。

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再び湯田中へと向かう2000系A編成。

この場所での撮影は半逆光となるが、思ったよりもいい感じに撮影する事が出来た。そして、この場所では更に後追いも撮影する。

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湯田中行きを後追い。

架線柱がやや気になるが、この場所では後追いの方が、光線状態は良かった。

この後、湯田中から戻ってくる2000系D編成の特急を撮影する為に、ほんの少しだけ場所を移動。今度は、山をバックに撮影してみる事に。

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8500系長野行き普通。

やって来た8500系普通は、先程、小布施で撮影した編成とはタイプが異なり、両端の先頭車にパンタグラフが装備され、更に先頭車にはスカートが装着されたタイプの車両だった。

そして7分後・・・

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長野へ向かう2000系D編成特急。

りんごカラーが愛らしい2000系D編成。私自身は、このD編成の方が、長野電鉄らしくて好きなのだが、この編成も、A編成の後を追うように、夏頃には引退となる予定である。

この後、いったん長野へ戻って昼食。さらに、一瞬だけ長野電鉄沿線から離れた。そして再び長野電鉄沿線へ戻って来た後は、2000系A編成の撮影に。その際に、再び須坂まで2000系A編成に乗る事にした。須坂に到着すると、2000系D編成の長野行きと並んだため、ここで撮影する事に。

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須坂駅で並んだ2000系A編成とD編成。

2000系の営業列車同士が並ぶのも、この日が最後。どこかで撮影しておきたかったのだが、ようやく並びを撮るチャンスが巡って来た。

撮影後、信州中野から戻ってくる2000系A編成を撮る為、後続の信州中野行きで先を目指す。どこで撮影しようかと、乗車した8500系の先頭車にかぶりついて、撮影できそうな場所を探した。その結果、桜沢駅のすぐ近くに撮影できそうな場所を発見。ちょっと架線柱の向きが気になるけど、順光と言う事で、架線柱の向きは無視する事にした。

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信州中野から折り返してきた2000系A編成。

この日撮影した2000系A編成の中では、この撮影が一番光線状態も良好だった。

撮影後、桜沢駅から長野行き普通に乗り込み、一気に長野へ。そして新幹線に乗って東京に戻る事になるが、長野駅では再び2000系A編成を見る事が出来たので、新幹線に乗る前に、もう一度撮影する事にした。

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長野駅に停車中の2000系A編成。

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停車中に2000系A編成の車内も撮影。

この後、乗車する新幹線まで時間に余裕があった事から、2000系A編成の出発を見届ける事にした。54年間走り続けてきた同編成も、残すところ、信州中野までの1往復半と、信州中野から須坂までの特急列車を残すのみ。長野駅に集まっていたファンも、同編成が見えなくなるまで、見送っていた。

こうして、2000系A編成は、54年間に亘る歴史に幕を閉じた。長い間、お疲れ様でした。

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