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快速「SL C61復活号」を撮影

JR東日本では、群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園に保存されていたC61 20号機を、動態復元させるため、昨年より、大宮総合車両センターに入場させて、復元作業が行われてきた。修復工事は1年以上に渡り、2011年3月、およそ3億円をかけて修復作業が終了。車籍を復活させた。その後、営業運転に備えて、上越線で試運転が繰り返されてきたが、2011年6月4日より、「群馬デスティネーションキャンペーン」に合わせて、営業運転を行う事が決定。高崎~水上間で、快速「SL C61復活号」として営業運転を開始する事になった。

この「SL C61復活号」の運転初日となる6月4日は、私の祖母の一周忌を高崎市内で行う事になっていた。実は、私が4歳の頃、祖母と、高崎市内に住む祖母の弟一家とともに、伊勢崎市の華蔵寺公園へ、両毛線を使って遊びに行った事があり、C61を見た記憶もかすかに残っている。一周忌とC61の営業運転初日が重なるのも、何かの縁かと思い、一周忌の合間に、「SL C61復活号」も少しだけ撮影する事にした。

6月4日当日。私は、井野駅に立ち寄った。もちろん、ここでC61を撮影するためである。ホーム上には、多くの鉄道ファンが待機していた。私は、上りホームの新前橋方に向かい、撮影する事に。ここで、古い友人にばったり出会い、一緒に撮影させてもらう事にする。通過予定時刻が迫り、直前に来る上り列車も来た。これで一安心。いつでも撮影体制に入れる状態になったが、列車が全く来ない。それどころか、今到着したばかりの高崎行きも停車したままだ。おかしいなと思っていた矢先、構内放送が入る。なんと、高崎問屋町~井野間での公衆立入の影響で、C61復活号も含め、この付近を走る全ての列車が抑止状態となってしまったのだ。結局、22分遅れで運転を再開したのだが・・・

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22分遅れで井野駅を通過する「SL C61復活号」

「SL C61復活号」に合わせて、背後からは、手前の新前橋で抑止していた高崎行き上り列車が到着。その高崎行きを避けるように撮影した為、こんな感じでの撮影となってしまった。

一周忌を終えて夕方の事。再び時間が取れたので、水上から戻ってくる「SL C61復活号」を撮影する事に。時間的に、奥の方へ行くことは不可能だった事から、井野~新前橋間の第二江田踏切へと行ってみた。新前橋駅から約20分ほど歩いて、現地に到着した時は、10名ほどの鉄道ファンが待機していた。私は、踏切付近で待機。本番に備えた。そして、通過20分前のこと。後方から警察官が登場。踏切付近にいた私には「ご苦労様です」と好意的に声を掛けてくれたのだが、私より前にいた10人以上の撮影者は、JRの敷地に無断で入ったとして、全員追い出されてしまった。私のいた場所はセーフだった事から、この場にいても良かったのだが、私の周りに人が密集し、居づらくなった事から、この場所を離れて、一つ新前橋駅寄りにある踏切へ移動。線路脇の公道から撮影する事にした。

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新前橋駅を出発。終点の高崎まであと少し。

背後の陸橋がやや気になるものの、光線状態は良好。朝の撮影よりは納得のいく撮影が出来た。

この撮影を以て、C61 20号機復活初日の撮影を終了とした。

さて、営業運転を開始したC61は、6月中の土日に関しては、「SL C61復活号」として、高崎~水上間を旧型客車6両をけん引し運転される事になっていた。初日を含め、第2週目の土日までは、ヘッドマークを掲出しての運転となっていたが、第3週目以降は、ヘッドマークなしでの運転となっていた。SL+旧客と言う組み合わせであれば、ヘッドマークなしも撮りたいところ。そこで、第4土曜日となる6月25日、再び上越線を訪れることにした。

自宅を朝8時頃に出発し、新小平から武蔵野線の「むさしの号」で大宮へ。そこから上越新幹線に乗るが、今回、初めて、モバイルSuicaで、新幹線の特急券を購入してみた。乗車したのは、Maxとき311号。越後湯沢まで16両編成で運転と言う列車だったので、特に指定を取る必要は無いと判断し、自由席にしたが、そのまま新幹線の自動改札機に携帯電話をタッチしただけで乗れると言うのは、なかなか便利だ。

初のモバイルSuicaで乗った新幹線。降りた駅も、これまた初めての利用となる上毛高原駅。高崎駅を発車した時点までは曇りだったのだが、トンネルを抜けて、上毛高原駅に到着すると、そこは雨が降っていた。梅雨時だし、もともと、雨は覚悟していたので、仕方が無いのだが・・・

ここから、水上駅方面へ向かう関越交通の路線バスで、上越線の上牧駅を目指す事に。バス乗り場を目指し歩いていると、駅前広場に、D51が保存されているのを発見した。

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上毛高原駅前に保存されているD51 745号機。

駅前に野ざらし状態で保存されているD51 745号機。調べてみると、この車両の最終配置は、高崎第1機関区との事。晩年は、八高線・信越本線などで活躍した。鉄道開業100周年の記念列車も牽引した事があるそうで、準鉄道記念物にも指定されているそうだ。

さて、D51 745号機を横目に、私はバスに乗車し、上牧駅を目指す。見たところ、バスのお客さんは、新幹線から乗り換えてきた撮り鉄さんが中心だった。上毛高原駅を発車して、およそ10分ほどで、上越線の上牧駅前に到着。この時点で、雨はやみそうにもない。C61復活号の通過までは、まだ1時間以上もあり、撮影地で雨の中待つのも苦痛だった事から、いったん上牧駅へと立ち寄り雨宿りする事に。駅舎内には、やはり同じような事を考えていたのか、C61を撮影に来たベテランの撮り鉄さんがお二方いらっしゃった。雨宿りを兼ねてお二方と世間話をする。そして、11時を過ぎた時、外の雨が上がった。これで撮影地に行ける。そう思った私は、撮影地に向けて歩きだした。向かった先は、以前にも訪れた事のあるS字カーブのところ。撮影地に向かって歩いていると、再び雨が降り出して来た。小雨だったので、まあ何とかなるだろうと先に進む。10分ほど歩き、現地に到着すると、既に7名ほどの方が待機していた。何とか撮影できる場所を確保し、三脚をセットすると、雨が本降りになって来た。仕方なく、カメラにはタオルをかけ、更に折りたたみ傘を差して、出来るだけ濡れないようにする。しかし、雨は酷くなるばかり。更に視界も悪くなってきた。これは最悪の展開。そんな頃、「C61復活号」の先行列車である水上行き731Mが通過して行った。

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激しい雨の中を水上へ向かう115系水上行き731M。

画像を見ていただくと、雨の降り方がかなり激しかった事がお解りいただけるかと思う。

この時点で、「C61復活号」通過まで、約30分。このままの勢いで雨が降られると、最悪の撮影条件となりそうだ。このまま雨が降り続くのだろうか。ある程度覚悟を決めて待っていると、少しずつ雲が切れてきて、明るくなってきた。そして、通過3分前になると、雨もかなり小降りになり、傘を差さないでも充分撮影可能な状態となって来た。傘をたたんで撮影に臨む事にした。

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水上を目指す「SL C61復活号」

最悪のコンディションで撮らなきゃいけないと覚悟していたのだが、、C61通過直前に雨が小降りになってくれて、本当にラッキーだった。

撮影後、濡れた機材をタオルで拭きながら撤収作業に取り掛かる。この後は水上へと向かうのだが、撤収作業に手間取ってしまい、下り列車には間に合わず、再び、上毛高原駅から来る関越自動車の路線バスを利用する事にした。以前にも、一度、下り列車に間に合わなかった事があり、その時にもバスを使って水上へ移動していた。ちょうど、乗り遅れた下り列車が出た15分ほど後にバスがやってくるので、こう言う点は有り難い。上牧駅前から路線バスに乗り、およそ15分で水上駅前へ。到着後、早速、C61が停まっている転車台付近へ。方向転換を終えたC61は、折り返し運転に備えた整備が行われていた。

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折り返し運転に備えて小休止中のC61 20号機。

まずはC61に接近して撮影してみた。やはり近くで見るとC61は大きいなあと感じる。

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続けて道路側からも撮影。

この後、駅前の蕎麦店で昼食を摂った後、上り列車の撮影に入る。この日は、19時30分までに新宿へ行かなくてはならなかったので、新幹線を使わずに移動するとなると、上りの「SL C61復活号」の撮影は、水上~渋川間に限られてしまう。以前経験したように、集中豪雨で列車が停まってしまい、足止めを食らっても困るので、最悪の場合、上毛高原駅へバスで移動できるようにと、再び上牧駅へ移動し、同駅のホーム上での撮影とした。幸いなことに、待ち時間中、雨は小雨がぱらつく程度で助かった。

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107系4連による高崎行き744M。

165系の足回りを流用して作られた107系も、デビューから20年以上が経過し、そろそろ置き換えの話が出てもおかしくなさそう。この車両に関しても撮れる時に撮っておかないと・・・

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上牧駅に進入する「SL C61復活号」

107系の普通に続いてやってきた「C61復活号」、この場所だと、上り列車では、ほとんど煙が出ない。まあ、その分編成写真としては、しっかり撮れるので良しとしよう。

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走り去る旧客も撮影してみる。

ここでは、後追いで旧客も撮影してみた。普段は、テールライトの他、赤い反射板を付けて走る事が多いのだが、この列車では、反射板を使用せず、昔ながらのテールライトのみでの運転だったようで、なかなか良い感じだ。

この撮影を以て、C61復活号の撮影を終了とした。この後は、後続の高崎行き普通列車で高崎へ出て、高崎より湘南新宿ラインに乗り換え。後は新宿まで一直線・・・だったのだが、恵比寿駅で発生した人身事故の影響により、乗車していた湘南新宿ラインは籠原止まりとなってしまい、その後、3回の乗り継ぎを経て、何とか新宿に辿り着く事が出来た。

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コメント

初めてお便りします、アメリカ在住のヒッキと申します。 Tomoさんは本当に鉄道を愛しているのだな、と愛情のこもった美しい写真をいつも楽しく拝見しております。 文面からもTomoさんの紳士的な人柄が感じられ、読んでいて心地良いです。 この度は2回に亘るC61の撮影お疲れ様でした。 2日目は雨に降られるも、本番では小降りになったようで、よかったですね。 本文では触れていませんでしたが、1日目と2日目でC61に変化があります。 実はナンバープレートの位置が2日目の方が若干高い位置に変更されています。 よく見比べてみると、確かに変更後の方が凛々しい顔つきになっていて、ナンバー位置の重要性が良く分かります。 もししたら撮影前の世間話で、すでにご存知かと思われますが、ご一報を。 これからもTomoさんの素晴らしい写真を楽しみにしています。

投稿: Hikki | 2011/06/28 15:07

Hikkiさん、アメリカから弊ブログをご覧いただき、ありがとうございます。また、暖かいコメントを頂き、恐縮しております。

C61 20号機ですが、このところ、あまり下調べ等を行わないで撮影に出かけているせいか、ナンバープレートの件は、Hikkiさんからコメントを頂くまで、全く気付いていませんでした。お恥ずかしい話です。そんな状況で2度目の撮影に臨んでいますので、撮影地でも、他の方と、ナンバープレートの話は全くしていませんでした。調べてみましたら、この件は、レールマガジンの編集長さんのブログ「編集長敬白」でも触れられているのですね。

今後もHikkiさんに楽しんで頂けるよう、良い写真撮り続けて行きたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

投稿: TOMO | 2011/07/03 02:34

古い話で恐縮ですがNHKオンデマインドでC61の復活をたどったドキュメンタリーを見ました。
……何がしたかったんでしょうね。辛らつな物言いであるかもしれませんが監督が監督であったために期待が大きすぎたのでしょうか?映像がやけに凝っていた(特に大宮工場内の試運転映像は凄かった)し、エンディングの映像は「いかにも」な感じでしたが。

人?
歴史?
技術?
機関車?

どこに焦点を当てたつもりなんでしょうか?
ボイラの修復のエトセトラは適当に流してしまいましたし、さりとて試運転時の機関士たちの緊張や、ベアリングがない時代の車両ゆえの軸の発熱問題、ATSとのすりあわせ、シリンダー再組み立て時の中心出しの難しさ(基準位置がなく、完全な勘だより)もスルー。圧力テストで溶栓が吹き飛ぶシーンも意味不明なナレーションでしたし。蒸気排出テストで排気そのものは高温であるものの激しい気化熱でシリンダーに霜が降りるとかの映像もなし。不満だらけの作品でした。
C57 1のボイラ修復を追ったドキュメンタリーが昔ありましたがその作品のほうが何倍も面白かったです(昔の記憶ですので美化されている可能性はありますが)。
非常に悪い現状から見事に復活を遂げたC61ですが、NHKの「あの」番組は興ざめでした。
愚痴を書き殴ってしまいましたが私としてはC61復活に非常に興味があったのでことさら残念でなりません……。

投稿: G3 | 2011/08/17 22:11

G3さん、コメントありがとうございます。

私もその番組は見ていたのですが、人それぞれ、色んな感想があると思います。私自身は楽しめたと思いますが、確かに、仰るような感想を持つ方もいらっしゃったかもしれません。ただ、映像に関しては、迫力あるシーンもあり、充分楽しめた部分も多かったとは思います。

投稿: TOMO | 2011/08/24 17:50

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