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三岐鉄道三岐線 保々駅を訪ねる

さて、名古屋駅で矢橋ホキを撮影した後は、近鉄名古屋線に乗り込んで近鉄富田へと向かう。

三重県北部を走るローカル私鉄、三岐鉄道は、北勢線と三岐線の2つの路線を運営する鉄道会社。このうち、JR関西本線冨田駅から分岐する三岐線は、旅客用車両が全て元西武鉄道の車両で運行されており、西武鉄道ファンにも有名なローカル私鉄である。今回の遠征では、この三岐鉄道三岐線に、ちょっと変わった編成が登場したと聞き、是非とも一目見たいと思い、行程に加える事にした。早速、始発駅へと向かうが、三岐線を走る旅客列車は、全列車、三岐朝明信号場から分岐する近鉄連絡線を通り、近鉄富田駅へ乗り入れている為、私も当然の事ながら、近鉄名古屋線での現地入りとなる。

近鉄名古屋駅から急行列車に乗っておよそ30分。近鉄富田駅の上りホームの隣に、三岐鉄道三岐線の列車が乗り入れてくる。私を待っていた列車は、企業の広告ラッピングが施されているが、かつて西武新宿線等でお世話になった元401系改め101系電車だった。近鉄名古屋線の急行列車との接続は良く、すぐの発車となる為、名古屋駅では、予め、車両区のある保々駅までの連絡乗車券を購入しておいた。

早速、列車に乗り込み、先頭車両に被り付く。前面展望抜群の切妻型車両。子供の頃は、目線の位置もちょうど良かったが、身長173センチとなった今では、前面の窓の位置がちょっと低く感じる。

とりあえず、お目当ての編成が運用に就いているかどうかを確認して行くが、途中駅ですれ違う事もなく、保々駅が近付いて来てしまった。

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保々駅に到着した101系105F。

改札口へ向かう為、構内踏切を渡るが、まだ発車まで時間がありそうだったので、改札口を出る前に乗って来た列車を撮影してみた。この105F、御覧のようなラッピング車両で、三重県四日市市に本社がある不動産業、株式会社名泗コンサルタントが広告主となっている。

改札を出場し、向かった先は、駅に隣接する車両区。強風が吹く中、駅前の道を車両区の方向へ進んで行く。まず、目に付いたのがこの光景。

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入場中の751系電車。

2009年1月末にデビューした、元西武鉄道新101系である751系電車が、編成を解かれ入場していた。E31に引かれ所沢を旅立ったのが、つい先日のような気がしていたが、あれから5年以上が経過していたのか。入場中の同編成を見て、そんな事を考えてしまった。

更に先に進んで行くと、何やら怪しげな機関車が・・・

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正面の窓ガラスがベニヤ板で塞がれたED5081。

かつて東武鉄道で貨物列車の牽引に活躍したED5080形機関車。東武鉄道で2003年に廃車後に、ED5081と5082の2両が、この三岐鉄道にやって来た。この2両の機関車、2009年に三岐線を訪問した際、伊勢治田駅構内に留置されたままになっているのを確認していたが、あれから5年が経過し、当時の記事と比較すると、ED5081に関しては、何らかの手が加えられた事が解る。しかし、せっかく手を加えてもこの状態では・・・

一方、ED5081と共に、東武鉄道からやって来たED5082に関しては、2011年7月に開催された、三岐鉄道80周年感謝まつりの直前に竣工。この冬は、冬季の除雪用車両として、東藤原駅に常駐していたらしい。実は、この日、保々駅の西藤原方にある留置線に、機関車が1両留置されていた。この車両を私は撮影していないのだが、ネットでED5082について検索してみると、この場所に留置中の画像が出てくる事から、どうやら、この車両がED5082だった可能性が高そう。何故撮らなかったのか。今は、とても後悔している。

この後、いよいよお目当ての車両とご対面。

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雨どいの高さ、そしてベンチレーターの構造が違う車両同士が連結する怪しげな編成。

元西武鉄道701系789Fの3両を譲り受けた851系電車。2012年11月8日、三里駅構内での脱線事故により、クハ1851が廃車。三里駅構内で解体されてしまった。先頭車を失った同編成を再生させる為に、2008年10月に三岐鉄道入りするも、部品取り車両となっていた元新101系クハ1238号車を再生し、クハ1881としてデビューさせた。その為、一つの編成で元701系2両+元新101系1両と言う、編成の前後で顔が違うと言う珍編成が誕生することになった。今回、残念ながら同編成は運用には就かず、車両区で待機。しかも、再生されたクハ1881側の顔は留置場所の関係上、拝めずと言う状態だった。

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クモハ851側から編成全体を眺める。

車両区の富田方にある踏切から851Fを撮影してみる。こうしてみると、3両目の雨どいの高さの違いが良く解る。701系の面影を色濃く残すクモハ851だが、今回、この編成に組み込まれたクハ1881に仕様を合わせて、正面の行先表示がLED式に改造されている。また、西武時代から701系と新101系では、連結面の貫通路の幅が異なっており、クハ1881とモハ881との連結面では、貫通路の幅が広いモハ881側の通路を一部埋めて対応している。この辺りは、実際に乗ってみて、自分の目で確認したかった。いずれ改めて訪問しなくては・・・

お目当ての車両を撮り終えたところで、持参した貨物時刻表で貨物列車の時刻を確認する事に。すると、あと数分で下りの貨物列車が通過する事が解った。そこで、更に線路沿いの道を近鉄富田方へ100メートルほど進んだ所で待機することに。数分後、定刻通り、貨物列車がやって来た。

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保々駅付近を行く3717列車。

ED453+ED452が牽引する3717列車。後ろに連なるのは、太平洋セメント所有のタキ1900形である。かつては、各地で見る事が出来たタキ1900形によるセメント列車も、今や、この地域のみとなってしまった。

ところで、この画像にも橋脚の一部が見えているが、この貨物列車を撮影した地点では、新名神高速道路の建設工事が進められており、工事が完成した暁には、この付近の景色が大きく変わる事になる。この場所、駅からも近く、夕方の下り列車が順光で撮れるポイントだったのだが、既に大きな橋脚が建っている為、タキ1900形によるセメント列車以外では、橋脚の影が目立つようになってしまった。

この後、旅客列車を下りと上り1本ずつ撮影するが、橋脚の影を出さない為、更に50メートル程、近鉄富田方向に進んだ踏切付近で撮影を続ける事に。

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101系103Fによる西藤原行き。

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801系801Fによる近鉄富田行き。

元西武701系の譲渡車も、流鉄や伊豆箱根鉄道では姿を消しており、残るは上信電鉄と三岐鉄道のみとなってしまった。長い事西武沿線に住んでいると、やはり、この顔を見る事が出来るとホッとする。

この後、保々駅へ引き返して、再び名泗コンサルタントのラッピング車に乗り込み、近鉄富田へ。更に近鉄の急行列車で名古屋へと戻り、名物の味噌カツを食べた。そして、翌日の予定に備えて、更に名古屋から彦根へ移動。長い1日がようやく終了した。

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コメント

こんにちは。モモパパです。
三岐鉄道ですか。
割と近い位置を走ってるのにいまだ乗車したことがありません。
今度乗ってみようかな。

投稿: モモのパパ | 2014/05/14 06:58

モモのパパさん、コメントありがとうございます。

三岐鉄道、お近くでしたら是非お乗りになってみてください。三岐線の他、西桑名からの北勢線もあります。こちらは、日本でも数少ない線路幅762ミリのナローゲージとなっていますので、車両も小さくてかわいいです。この線を含めまして、桑名駅周辺には、3種類の線路幅を見る事が出来るそうで、線路マニアの方達には、堪らない空間のようですよ。

投稿: TOMO | 2014/05/18 13:23

こんにちは。(初めてましてかな…)
三岐鉄道三岐線保々駅構内西藤原寄りに止まっている電機は、ED5082号機です。点検及び次期冬季まではこの場所に留置されているとおもわれます。


鉄道&バス紹介 三岐&近鉄&etc... の伊藤です。

投稿: 伊藤 | 2014/05/28 14:29

伊藤さん、コメントありがとうございます。また、コメント返しが遅くなりまして申し訳ございません。

やはり、保々駅の西藤原寄りに停まっている電気機関車は、ED5082号機でしたか。いやいや、あの時撮っていればよかったです。

例の凸凹編成の本線走行シーンも撮りたいので、これはまた近いうちに行けるように調整しないと・・・ 

ご教示ありがとうございました。

投稿: TOMO | 2014/06/07 22:41

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