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近江鉄道 貸切列車「もぎりん号」に乗車する その1

8月8日から10日まで、近江鉄道沿線へ出かけてきました。この模様は、少しずつ記事にしていきたいと思っていますが、近江鉄道へは、5月4日から5日にかけても訪問しています。お話の流れから、今回は、まず5月の訪問記から先に書いていきたいと思います。中途半端になってしまった、ゴールデンウィークの遠征記の続きを首を長くして待っていた皆様、大変お待たせいたしました。暫くの間、お付き合いいただければ幸いです。

5月4日、宿泊先である、ホテルサンルート彦根からのスタートとなる。

滋賀県の湖東地域を走る西武鉄道のグループ企業、近江鉄道。在籍車両も、殆どが西武鉄道からの譲受車と言う事で、西武鉄道沿線で育った私には、馴染みやすい環境ではあるが、実は、今回が初めての乗車だったりする。今回、何故、近江鉄道へ向かったか。それは、滋賀県を中心に活躍されている、もぎり屋さんが、吊りかけ電車220形の走行音の録音を目的とした、貸切列車を運行することになったからである。

9時20分、ホテルを出発し、集合場所である近江鉄道の彦根駅へと向かう。集合時間まで、まだ少し時間が有ったが、既に数名の参加者が到着していた。早速、挨拶を交わした後、受付を済ませる。そして、改札口付近へと向かうが、まだ220形は入線していない。そこで、駅構内を見渡してみると、トイレとエレベーターの前から、車庫の入替風景が撮れる事を発見。早速、車庫内の入替シーンの撮影からスタートさせる事にした。

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滋賀県警・JA共済滋賀県本部のラッピング電車になっている822F。

まず、車庫から出てきたのは、820形822F。元西武401系の譲受車のうち、2編成だけは改造内容が簡易化されたため、別形式扱いとなっており、御覧のように、西武時代の姿に近い形となっている。この822Fは、元西武431Fで、現在は、滋賀県警・JA共済滋賀県本部のラッピング電車となっている。

822Fに続いて、いよいよこの日の主役が登場。

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もぎりん号出庫!

もぎりん号に使用されるのは、220形のモハ226号車。220形は、八日市~貴生川間で運転されていたレールバスを置きかえるために、1991年から1996年にかけて毎年1両ずつ、計6両が製造された。近江鉄道の電車としては初の冷房車として登場しているが、既存の吊り掛け電車の台枠等を流用し、車体は西武鉄道701系の廃車体を切り継いで、現代風の17メートル3扉車体を仕立てると言う、まさに鉄道模型さながらの技法で誕生した車両である。

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前後でデザインの異なるヘッドマークを掲出。

そんな220形も、トップナンバーのデビューから23年が経過。普通の電車であれば、まだまだ現役バリバリと言える年数であるが、足回りは半世紀以上も使用している事から、老朽化が問題となり、2014年3月のダイヤ改正からは、土曜・休日の定期運用がなくなり、平日も1運用のみ。しかも午前中で終了と言う状況となってしまった。今後は、後継車両の落成と共に、順次引退していくという。今回、そんな経緯もあり、吊り掛け電車の走行音を記録したくなり、この貸切列車に参加した。

この後、モハ226は、彦根駅ホームへと横付けされることになるが、まずは、いったん米原方に引き上げられる。

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いったん、本線に進入し、米原方へと引き上げるモハ226。

入替が始まったモハ226。まずは、いったん米原方へと引き上げた後、貸切列車が発着する1番線へと入線する。

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彦根駅1番線に入線するモハ226。

入替の撮影を終えて、いざ車内へ。出発までの僅かな時間を利用して、注意事項等が説明される。モーター音の録音を目的とした貸切列車と言う事で、車内での私語は厳禁。車内放送は流れるが、冷房は使用しないとのこと。私も、ここからは私語を慎むとともに、この日のために用意したICレコーダーを録音体制にして出発を待つ事にした。

10時02分、もぎりん号は、彦根駅を発車した。足元から懐かしい吊り掛け音が響いてくる。私は、この音を聞いただけで感激してしまった。列車は、貴生川まで各駅に停車していく、事前に渡された仕業表を眺めると、まずは彦根口で列車交換があるようだ。およそ5分で、彦根口に到着するが、なかなか対向列車が来ない。所定は30秒停車だが、実際はそれ以上停車していただろう。その間、足元からAK-3コンプレッサーの懐かしい音が響いて来た。前日、三岐鉄道でも聞いた音で、録音しようと考えたが、乗客が多くて、会話が入ってしまう事から、録音を断念しただけに、やはり、録音目的の貸切列車に乗車して良かったと思った。

彦根口でやや遅れが生じたものの、その後は順調に進み、10時36分、八日市に到着。ここで10分間の停車となるので、息抜きも兼ねて、ホームへ降りてみた。

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八日市に到着。皆さん、停車時間を利用して撮影タイムを満喫。

まずは、停車中のモハ226を撮影してみる。前後でヘッドマークのデザインが異なる事から、前側も撮ろうと移動したが、人が多く、正面を撮るのは難しそうだった。その代わりと言う訳でもないのだが、3番線から発車していく、、こんな列車を撮る事は出来た。

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八日市駅を発車する近江八幡行き900形「淡海号」

八日市駅を発車して行った近江八幡行きに充当されていたのは、900形「淡海号」。2009年3月8日に甲種輸送で旅立った元269Fを改造したもの。現地到着後、暫くは彦根駅構内に置かれたままだったが、昨年6月にようやくデビュー。当初は、地上設備の都合上、多賀線には乗り入れできなかったが、現在では、全線で運用されている。

10分の休憩時間は、900形の撮影などであっという間に終了。再び車内に戻り、モーター音を楽しむ。そして、八日市からおよそ30分。日野に到着。ここでも17分間停車するため、撮影会状態に。

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日野駅で小休止する「もぎりん号」

相対式ホームの間に中線を挟んだ2面3線の日野駅。反対側のホームから形式写真を撮るのには、ちょうど良い駅だった。駅舎やホームも良い感じで、私自身は初めて訪れた駅であるが、何だか昔からよく知っているような、とても懐かしい感じのする駅であった。

日野駅を出発すると、次の水口松尾駅までの間は、近江鉄道で最も駅間が長い区間。途中には、清水山トンネルがあり、車窓の景色も一気に山間のムードになる。この清水山トンネルは、通過の際、時速20キロの速度制限もあり、一気に速度を下げ後、ゆっくり加速して行くので、モーター音もなかなか良い音を出しており、モーター音を楽しむ上でも、終点を目前にしたハイライトとも言える区間であった。

この後、列車は順調に進んで、貴生川駅に到着。

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貴生川駅に停車中の「もぎりん号」

貴生川駅では、約10分ほど停車した後、帰りは快速運転で彦根へと向かう。

その2へ続きます。

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