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西武多摩湖線 のり面崩壊現場を見に行く

8月22日、関東地方に接近した台風9号は、各地に大きな爪痕を残して行きました。私の地元を走る、西武多摩湖線も、武蔵大和~西武遊園地間の、のり面が崩壊し、流出した土砂により、列車が脱線。その結果、萩山~西武遊園地間で、列車の運転を見合わせ、現場の復旧までに、約1か月を要すると言われています。

西武多摩湖線は、毎日、通勤で利用している路線。8月18日に、新居へ引っ越しても、新居の場所が、萩山~八坂間の駅間と言う事も有り、これまでも、そして、これからも、西武多摩湖線は、私にとって、無くてはならない路線です。そんな多摩湖線を襲った台風9号。のり面崩壊現場では、8月23日より、復旧作業が始まったと言う事で、8月27日、現地の様子を、見に行く事にしました。暫くの間、お付き合いいただければ幸いです。

この日、私は、午後から都心方面へ向かう事になっていた。その前に、のり面崩壊現場を見に行く事にしたのだが、現地へは、多摩湖自転車道を使って自転車で行くのが、我が家からは、一番楽。しかし、外は生憎の雨模様。と言う事で、振り替え輸送の観察も兼ねて、萩山駅から電車で向かう事に。、西武鉄道の公式サイトでは、不通区間のうち、八坂駅へは、久米川駅から徒歩。武蔵大和駅へは、東村山駅から立川駅行き路線バスまたは武蔵大和駅までの列車代行バス。西武遊園地駅は、西武園駅から徒歩を推奨しており、私も、それに従い、小川駅経由で東村山駅へ向かい、バスで武蔵大和駅へ向かう事にした。

自宅から多摩湖自転車道を使い、8分ほど歩いて萩山駅へ。早速、改札を入ろうとするが、ここで、いったん入場を躊躇する。と言うのも、確か、振替輸送を使う場合、定期券以外では、ICカードではなく、目的地までの乗車券を買わないと、対象にならなかった筈。振り替え乗車のルールを説明したポスターにも、そう書いてあったように記憶しているが、駅に掲示してある、多摩湖線不通区間各駅への案内に、その旨書かれていない。念のため、駅係員に確認すると、やはり乗車券を購入してほしいとのこと。武蔵大和駅までの150円の乗車券を購入し、改札を入場する。

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萩山駅改札口前の発車案内機。多摩湖線、西武遊園地方面の欄が、何も表示されていない。

改札を入場して最初に、自分の目に飛び込んでくるのが、この発車案内機。御覧のように、上から3段目、西武遊園地方面の所が、何も表示されていない。この事からも、多摩湖線が、萩山~西武遊園地間で運転を見合わせている事が実感できる。

続いてホームへ。多摩湖線は、萩山~西武遊園地間が不通となっているが、その一方で、国分寺~萩山間は、通常通り運転されている。国分寺から来た多摩湖線の列車は、1番ホームを使って、折り返し運転を実施している。

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1番ホームで国分寺方面へ折り返す257F。

ちょうど、1番ホームには、国分寺からの下り列車が到着したので、カメラを向けてみた。入線して来たのは、257F。国分寺~萩山間は、所定のダイヤ通りに運転している為、到着した257Fも、およそ2分ほどで、国分寺に向けて出発していった。運休区間が無くても、昼間なら良く見かける光景あが、相変わらず、慌しい光景である。

この後、拝島線の下り列車で、小川に向かうが、その前に・・・

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多摩湖線の信号機には、×が・・・

1・2番ホームの拝島・西武遊園地方に向かうと、1・2番ホームの多摩湖線出発信号機に×が付けられていた。のり面崩壊直後は、この2つの信号機は、赤が点灯していたと思うが、運休が約1ヶ月続く事が発表された事も有り、このように、使用停止状態にしたようである。なお、運休区間にある他の信号機でも、同じように、×をつけて使用停止状態にしている信号があった。

さて、私は、10時39分発の玉川上水行きに乗り込み、お隣の小川駅へ。そして、小川駅からは、国分寺線の東村山行きに乗り換え。10時53分、東村山駅に到着。ここから、武蔵大和行き代行バスに乗り換えるが・・・

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振り替え乗車専用通路が設けられた、東村山駅改札口。

東村山駅では、御覧のように、TOMONY横の搬入口を、振り替え乗車専用通路として、駅係員を立たせて対応していた。私も、待機していた係員に、萩山駅からの150円の切符を提示して、武蔵大和駅へ向かう旨を告げると、西武バスの振替乗車票を渡された。

この後、武蔵大和行きの列車代行バスに乗る為、東村山駅西口ロータリーへ向かう。東村山駅と武蔵大和駅を結ぶ代行バスは、平日ダイヤの場合、朝と夜に設定され、それ以外は、東村山駅と立川駅を結ぶ路線バスを利用するようになっているが、この日は、土曜日と言う事で、日中も、代行バスが設定されていた。待機していた係員によると、代行バスがやや遅れているようで、路線バスが先に出てしまうようだが、時間に余裕が有ったこともあり、代行バスまで待つ事にした。

駅前広場で待つことおよそ15分。列車代行バスがやって来た。

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東村山駅西口ロータリーに進入する、西武線代行バス。

東村山駅と武蔵大和駅を結ぶ、西武線代行バスは、事前にSNSで調べた情報によると、路線バスの車両の他に、観光バスの車両も投入されている事が有るようだが、この日、この運用に就いていたのは、御覧のように、普通の路線バス。しかし、ナンバーを見ると、所沢ナンバーであることから、他の営業所から、代行バス用に貸し出された車両のようである。

撮影後、車内へ。先に、立川駅行きの路線バスが出た事も有り、私の他に、この代行バスに乗車したのは、1人だけだった。

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車内の運賃表示器にも「西武線代行」の文字が・・・

東村山駅を発車した代行バスは、武蔵大和駅を目指して、狭い道を進んで行く。途中の停留所は無停車だったが、道路が混雑していた事も有り、武蔵大和駅までは、10分ほどかかった。

所定の6倍近くかけて武蔵大和駅に到着した私。この後は、のり面崩壊現場を見に行くが、まずは、多摩湖線に並行する公道から様子を見る事に。西武遊園地駅方面へ向けて、上り坂を進んで行く。武蔵大和駅から西武遊園地駅にかけては、東村山市内でも、高低差の激しい地域。確か、市内で、最も標高の高い地域も、この辺りだったような。雨が激しく降る中、歩くこと6~7分と言ったところか。土砂崩落現場が見えてきた。私は、後方から接近してくる車を確認しながら、撮影を開始する。

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復旧作業が行われている、多摩湖線ののり面崩壊現場。(公道より撮影)

のり面崩壊現場へは、ちょうど、この場所が重機や作業用車の搬入口となっており、御覧のように、作業用車両を通りやすくするため、一部線路を外し、鉄板が引かれていた。数日前までは、この場所からでも、脱線した車両が見えたらしいが、作業の都合により、車両を少し動かしたらしく、ここからでは、脱線した車両を確認する事は出来なかった。

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コンデジのレンズをズームにして武蔵大和駅方向を見てみる。

そして、レンズをズームにすれば、車両が少しでも見えるかと思ったが、やはり見えず。その代わりに、倒れこんでいる架線柱を確認する事は出来た。

ここまで撮影を終えたところで、この場所からは撤収し、武蔵大和駅方面へ戻ることに。しかし、ここまで来て、被災した261Fの姿を確認できないのは、心残りになる。そこで、そのまま線路の反対側となる狭山公園へ向かい、公園内から現場を見る事にした。

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現場に取り残された261Fを狭山公園内から撮影する。

公園内を彷徨いながら歩くこと、およそ10分。ようやく、のり面崩壊現場を見渡せる場所を発見。まずは、現場に取り残された261Fを撮影してみた。

あの日、私は、台風9号が近付く中、少しでも歩く距離が少ないほうがいいと考え、八坂駅へ。7時52分発、国分寺行きに乗車。その時、この列車に充当されていたのが261F。新居からの初出勤となった日に乗車した車両が、その数時間後、この場所で脱線してしまうとは・・・

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続いて、カメラのレンズを広角にして、現場全体を撮影してみる。

被災車両主体に撮影した後、続けて、現場全体を撮影してみた。のり面が崩壊した現場の近くには、民家も数軒建っており、この付近にお住まいの方達は、さぞや不安な日々を送っているのではないか。この後、台風10号も近付いており、今は、二次災害が起きない事を願うしかない。

ちなみに、私が立った場所からは、武蔵大和駅のホームの先端が見えている。のり面の崩壊のタイミングが、少しでもずれていたら・・・そんな事を考えてしまった。

この後、武蔵大和駅へと戻ると、駅前には、12時10分発の東村山駅行き代行バスが停車していた。東村山駅へは、路線バスの方が先に着くと言うが、4分しか変わらないので、このまま、代行バスに乗る事にした。待機していた、西武鉄道の社員さんに、定期券かどうかを聞かれ、定期券は無いと答えると、乗車駅証明書を配られ、降りる駅で精算してほしいと案内された。

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武蔵大和駅発行の乗車駅証明書。

この証明書は、御覧のように、自動精算機にも対応していて、下車する際、駅係員に申告しなくても、自動精算機で精算できるようになっていた。この後、私は、東村山駅から西武新宿線に乗車し、高田馬場駅で下車したが、その際に、自動精算機を利用して、340円を支払って、精算を済ませた。

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東村山駅西口に到着した、西武線代行バス。

最後に、武蔵大和駅から乗車した代行バスを撮影して、多摩湖線のり面崩壊現場と振り替え輸送の観察を終了とした。

そして、翌日。自宅で、引越しの荷物の整理をしていると、被災車両の261Fの下に入り込んでいた土砂の撤去が終了し、保線用のモーターカーにより、被災車両が現場を離れ、回田信号場内に移動したと知り、夕方、急いで自転車で回田信号場へ。自宅から自転車でおよそ10分。東村山中央公園付近に、被災車両は留置されていた。

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モーターカーに牽引され、回田信号場まで移動して来た、被災車両261F。

まずは、多摩湖自転車道の歩道から、モーターカー+261Fを撮影してみる。そして、歩道橋を渡り、公園内へ。

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続いて東村山中央公園内から、モーターカー+被災車両261Fを撮影してみる。

261Fは、深夜までこの場所で待機。終電後に、萩山駅へ移動。更に、萩山駅で他の車両に牽引され、玉川上水車両基地へ向かうものと思われる。なんとか台風10号の接近前に、被災車両を動かす事が出来て、本当に良かった。被災した261Fは、致命的なダメージを受けていないと良いのだが・・・

被災車両を現場から移動出来たと言う事で、復旧作業も一歩前進出来たと思います。今後も、沿線住民の一人として、1日も早く、同区間が運転を再開できるように、見守りながら、引き続き、このブログでも、復旧工事の様子を取り上げていきたいと思います。

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コメント

TOMOさんはじめまして
いつも楽しく拝見させていただいています。
じつは私、6人の乗客のうちの1人でした。

西武遊園地の出発時に「大雨なのでゆっくり行きます」
というアナウンスが流れて慎重なスタートでした。
スピードも出ていなかったので、
運転手がおかしいと気が付いた瞬間にスグ止まって、
あの程度で済んだのだと思います。
いつものようなスピードで、たまたま崩壊に遭遇していたら、
もっと事故の規模は大きかったかもしれません。

電車は確か国分寺行きだったので、
乗客は国分寺での乗り換えを想定して、
割と前のほうにいたので、
傾いた最後部車両で一緒に傾いた人はいなかったと思います。
西武遊園地、武蔵大和双方からやってきた係員の誘導で
武蔵大和まで歩き、その後は手配してもらったタクシーで
それぞれの目的地に向かいましたが、
かなり貴重な体験でした。

いまは山口線→狭山線→池袋線→新宿線という
不便な毎日を送ってまして
早い復旧を願うばかりですね。

TOMOさんの楽しいブログ楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。

投稿: KH | 2016/08/30 14:22

行きに乗ったバスは飯能営業所から来たやつで帰りに乗ったバスは所沢営業所のバスでした
ちなみにkoedo掲示板によると観光タイプは夜にしか見ていないとのことです

投稿: おきな | 2016/08/30 20:34

西武遊園地方面運休の関係で、早朝の小平~西武遊園地(折り返し)~西武新宿行きが、小平~萩山~回送~玉川上水(折り返し)~回送~萩山始発になると聞きました。その辺りを取材される予定はありますか?

投稿: いつも拝見 | 2016/08/31 12:14

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