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115系「懐かしの新潟色」編成を撮影する

ゴールデンウィークの5連休初日、5月3日のお話です。

E233系等、次世代車両の登場により、急速に置き換えが進むJR東日本の115系電車。0番台等、古参メンバーが集まっていた新潟車両センターの車両も例外ではなく、新型電車の直接投入により、今や1000番台車が僅かに残るだけと言う状況にまで減ってしまった。

今年1月のこと、数少なくなった新潟車両センターの115系N3編成に、115系が投入される前、1960年代に活躍していた、旧型国電の70系電車に塗られていた、雪の多い地域でも目立つ赤と黄色の塗装を再現することになった。国鉄時代、「新潟色」と呼ばれたこのカラーは、115系に採用された事は無く、あくまでも、当時の雰囲気を味わうだけのカラーであるが、115系が好きな私にとって、一度は記録しておきたい車両。ゴールデンウィーク期間中に、新潟へ出向き、この編成を撮ろうと計画していた。しかし、新潟まで遠征する以上、「運用の都合で本日は走っていませんでした」では困る。確実に動いている時に撮りたい。鉄道ダイヤ情報誌を眺めていると、5連休初日の5月3日は、臨時列車「弥彦桜絵巻号」として弥彦線を走る事が判明。日帰りで、新潟へ向かう事となった。

当日、私は大宮から上越新幹線で、まずは燕三条へと向かう。乗車した「Maxとき305号」は、2日前まで、指定席は満席の状態だったが、前日朝、出勤途中にモバイルSuicaでアクセスしてみると、同列車の空席を発見。1階席ではあったが、指定席をゲットできた為、快適に移動する事が出来た。

燕三条からは、弥彦線に乗り換え。一路、矢作を目指す。この日は、臨時列車の関係で乗車した列車は、途中駅の吉田止まり。吉田からは、越後線からの直通の臨時列車に乗り換え。目的地の矢作に到着したのは、10時29分の事であった。

矢作駅。ホーム一面の無人駅である。目指すのは、ここから歩いて15分ほど吉田方向に戻ったところにある水田地帯。ここからは、弥彦神社の参道にある大鳥居をバックに走る列車を撮る事が出来る。弥彦村のシンボルともいえる弥彦神社の大鳥居を入れる事で、弥彦線らしさを出そうと言うのが、この場所を選んだ狙いである。駅から徒歩で現地に到着すると、流石に有名撮影地だけあり、既に先客が20人ほど集まっていたが、撮影には全く支障は無かった。とりあえず、この場所で、およそ40分後にやって来る、115系の「弥彦桜絵巻号」を待つ事に。そして、11時35分、「弥彦桜絵巻号」が背後からやって来た。

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弥彦線、吉田~矢作間を行く115系「懐かしの新潟色」編成。

弥彦神社の大鳥居をバックに、弥彦線を走る115系「懐かしの新潟色」編成。国鉄時代、雪の中でも目立つように選ばれたと言うカラーだけあり、広々とした水田地帯を走っていても、よく目立つ。また、大鳥居との組み合わせも、同系色同士と言う事もあり、この場所を選んで正解だったと、撮影後、改めて実感した。

さて、弥彦に向かった、115系N3編成は、定期列車に充当と言う形で、すぐに折り返してくる。この列車を撮ってから移動しても、次の列車には間に合うので、折り返しの東三条行きも、ここで撮影していく事にした。

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弥彦から折り返して、東三条へ向かう115系N3編成。

撮影後、矢作駅方面へ歩いて移動する。この後は、弥彦へ向かう予定で、次の下り列車までの間に、撮影地に向かう際に見つけていたラーメン屋で昼食を摂ろうと計画していた。村役場の向かい側と言う立地の店。スマホで検索すると、なかなか美味しそうだと言う事で楽しみにしていたのだが、残念ながら、この日は休業。仕方なく、村役場の隣のセブンイレブンで、おにぎりとお茶を購入。駅の待合室で食べた。

この後、弥彦行きに乗り込んで、弥彦線の終点、弥彦駅へ。

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弥彦駅。

弥彦駅の駅舎は、御覧のように、弥彦神社の本殿を模した立派な建物。ここで、再び115系を撮る予定だが、到着まで1時間ほど時間がある。そこで、この間を利用して、駅から徒歩で弥彦神社へ。ちょっとだけ観光気分を味わった。そして、参拝を終えて駅へ戻って来てみると、撮影場所として考えていた、駅近くの踏切には、撮り鉄さんが5人ほど待機中。私も、その背後から狙う事にした。

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弥彦駅に進入する115系N3編成。

13時46分、東三条からの定期列車として、115系N3編成が到着。駅手前のカーブ区間は、最後部車両にやや木が入ってしまうものの、それほど気にならず、3両編成を綺麗に撮る事が出来た。

ところで、この画像を見て、弥彦線の架線が、他の路線の架線とやや違う事にお気づきになられた方もいらっしゃるかと思う。弥彦線が電化されたのは、1984年のこと。当時の国鉄は、財政難に苦しんでおり、弥彦線の電化工事も出来るだけコストをかけずに行われた。その結果、弥彦線全線と、更に同時に電化された越後線の吉田~柏崎間の一部区間は、架線柱から直接トロリー線を吊るす「直接吊架式」と呼ばれる方式で電化された。この方式は、低コストで電化工事が出来る分、最高速度が85キロに制限されてしまうが、越後線や弥彦線では、この設備でも充分と言えそう。弥彦線・越後線の電化関連では、同線で運行する115系も、全国各地から余剰となった車両が集められており、新車が直接投入できない、当時の国鉄の懐事情がうかがえる。

ちなみに、同じような電化方式は、JRグループだと、他にはJR西日本の和歌山線、境線(米子~後藤間)、JR四国の土讃線(多度津~琴平間)等、いずれも国鉄時代末期に電化され、列車密度の低い路線で見られる。

さて、弥彦駅に到着した115系N3編成は、弥彦駅で34分間停車した後、臨時列車「弥彦桜絵巻1号」として、東三条へ向かう。そこで、この列車に乗車する事にするが、その間を利用して、駅の車止め付近で撮影をする事に。

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弥彦駅に停車中の115系N3編成。

この後、改札を入場し、N3編成に乗り込む。幸いなことに、2両目、モハ114のボックスを1つ占拠する事が出来た。東三条までの約30分間、115系を堪能した。

14時51分、東三条駅2番線に到着。到着後、N3編成は、約30分間、東三条駅の2番線に停車した後、新潟車両センターの最寄りである、信越本線の越後石山まで回送される。そこで、まずは1番線に移動し、2番線に停車中の同編成を撮影した。

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東三条駅2番線に到着した115系N3編成。

まずは、最後部車両のクハ115側から撮影。ちょうど順光で撮影する事が出来た。

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クモハ115側からも撮影。

この後、信越本線の普通列車で新津へ先回り。他のネタで立ち寄る事になった新津駅でも、新潟車両センターへ回送されるN3編成を撮影する事が出来た。

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新津駅4番線に停車中の115系N3編成。

115系N3編成は、新津駅で3分ほど停車した後、新潟車両センターへ向けて発車していった。私のN3編成の追跡も、この新津駅で終了とした。

こうして念願だった、115系N3編成「懐かしの新潟色」を撮影する事が出来た。久しぶりに訪れた新潟。この日は、新潟地区で最後の活躍を続ける115系の他の編成も、可能な限り撮影した。そちらの撮影記は、後日改めて書きたいと思います。

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コメント

ようこそ新潟へ。
N3編成は地元で撮っていると、全く気にしていない時に現われたりと意外と目撃しますが、1日だけとなると臨時列車で走る日の方が確実だし、こういう時は3両で走るので前からも後ろからも撮影できますね。白新線だと3+3の6両編成が3往復残るのみなので、撮っている後ろの3両につながっていたりすることもあります。

E129系は160両全てが揃いましたが、それでも115系が残っているのは、この先に運用見直しがあるのか、想定外だったのかわかりませんが、いつなくなっても不思議ではないのでぜひまた来てくださいね。

投稿: GO | 2017/05/29 20:50

GOさん、コメントありがとうございます。

今回の遠征に際して、実は事前にごGOさんのブログを読ませていただき、新潟の115系の現状を確認させていただきました。白新線も115系の運用は6両編成で3往復まで減ってしまったんですね。懐かしの新潟色編成に関しましては、本文でも触れたように、行くからには絶対撮りたいと言う事で、確実に動いているであろう3日を選択しました。

E129系に関しては、この後も追加増備があるのか、気になりますね。仰る通り、いつ無くなってもおかしくない現状ですので、また近いうちに新潟に行きたいと思っています。

投稿: TOMO | 2017/06/08 12:08

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