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常磐線から羽越本線・信越本線へ転用されたE653系

ゴールデンウィークの新潟ネタも、今回が最終回となります。

越後線の信濃川橋梁での撮影を終えた私は、越後線の普通列車に乗って、新潟駅へ戻った。晩飯を食べる前に、もう暫く、駅で撮影を続けよう。そして、東京へ帰る前に、この車両はどうしても撮っておこうと言う車両が有った。その車両はと言うと・・・

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羽越本線の特急「いなほ」として、新潟駅で出発を待つE653系。

新潟から白新線・羽越本線を経由し、酒田・秋田方面へ向かう特急「いなほ」に使用されているE653系電車。E653系は、1997年に登場した交直流両用の特急型電車。常磐線の特急「ひたち」に運用されていた485系の置き換え用として増備が進められた車両で、勝田車両センターに所属し、2013年3月16日のダイヤ改正で、E657系に置き換えられるまで、常磐線の特急「フレッシュひたち」に使用されていた。

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勝田車両センター所属時のE653系。

「フレッシュひたち」運用時は、車体の下部に、茨城県の観光資源をイメージしたカラーを採用し、7両編成が赤・青・黄色・緑、4両編成がオレンジと、全部で5種類のカラーが存在したが、新潟車両センターへの転属に際し、まず7両編成は、「いなほ」への転用改造が実施され、日本海に沈む夕日と稲穂をイメージしたカラーリングに変更。また、常磐線時代には設定されていなかったグリーン車を設定する為、クハE652形をグリーン車に改造。クロE652形と言う新形式が誕生。転用改造後は、1000番台を名乗る事になった。

一方、4両編成に関しては、当初、E657系投入後も、勝田車両センターに留まり、常磐線いわき~仙台間に設定する特急列車へ充当する事になっていたが、2011年3月11日に発生した、東日本大震災により、常磐線の一部区間が不通となり、復旧の目途も立たない事から、計画が白紙撤回され、4両編成も7両編成と同様、新潟地区へ転用された。

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「らくらくトレイン信越」に充当された4両編成の1100番台。

4両編成のE653系に新たに用意された任務は、2015年3月14日に実施されたダイヤ改正で誕生した特急列車「しらゆき」だった。この列車は、新潟~上越妙高・新井間を、信越本線・えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン経由で運転するもので、同列車への転用に際し、郡山総合車両センターで転用改造を受け、今は1100番台を名乗っている。特急「しらゆき」は、全部で5往復設定されているが、同列車以外にも、新潟~直江津間を走る「らくらくトレイン信越」「おはよう信越」と言うライナー列車にも運用されている。

結果的には、全車両が新潟に集結する事になったE653系。勝田車両センターに新製配置された時と同様に、この新潟でも、それまで「いなほ」や「北越」と言った特急列車に運用されていた485系を置き換えることとなった。この結果、JR東日本の線路上からは、特急列車に運用される485系はすべて消滅。残るは、お座敷電車や観光用電車に改造された車両だけになってしまった。

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羽越本線を走る観光列車「きらきらうえつ」も485系の一員。

この日の夕方、新潟駅で羽越本線を走る観光列車「きらきらうえつ」を目撃した。この列車も、数少なくなった485系の一員。車体は新しいが、足回りは485系そのもの。当面は、現役続行と思われるが、足回りが古くなっているだけに、いずれは置き換えの対象となるかもしれない。その時は、どんな車両が後継となるのか。全線電化区間とは言え、直流電化区間と交流電化区間に跨る事から、電車ならば交直両用の車両と言う事になるが、JR東日本が、五能線等に投入を進めているハイブリッド式リゾート車両、HB-E300系気動車を投入すれば、磐越西線などの非電化区間にも乗り入れが可能となる。新潟には、この車両の方が適しているのではないか。そんな事を、帰りの新幹線の車中で考えていた。

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