青梅・五日市線から南武線へ転身 E233系N36編成に遭遇する
およそ1か月前、10月21日のお話です。
西武多摩川線の甲種輸送が実施されたこの日。甲種輸送の撮影を、早めに切り上げて、私は川崎へ向かった。その際、府中本町から川崎まで、南武線を利用したのだが、府中本町から乗車した南武線のE233系に違和感を感じた。
南武線は、2014年10月から、E233系8000番台車の投入が開始され、本線で運用されていた、205系や209系を次々に置き換えて行ったが、2016年1月9日、205系が運用を終えた後も、1編成だけ209系が残されていた。しかし、その209系も、今年3月に、E233系に置き換えられ、本線のE233系化が完了した。この時、追加で投入されたのは、新製ではなく、他の線区からの転用と言う事になったのだが、新たに投入されたのは、青梅線・五日市線で活躍していた、豊田車両センター所属のE233系青670編成だった。五日市線等の列車本数見直しに伴い、余剰が発生。この車両を、南武線用に転用する事になったのだが、転用に際して、車番が変更され、新たに8500番台車を名乗る事になった。今回、違和感を感じたのは、その8500番台車に当たったからだ。
私は、川崎駅到着後、これまで乗車してきたE233系を撮影する事にした。
川崎駅に停車中の南武線E233系N36編成。
E233系8500番台車は、中原電車区配属後、既存のE233系の続番にあたるN36と言う編成番号が与えられた。元々は、青梅線・五日市線で運用されていた車両だけに、見た目にも幾つか違いがある。外観上の一つの違いに、立川方先頭車の連結器が電気連結器のままになっていると言う事。この時、あえて立川方先頭車から編成全体を撮影したので、この画像でも、電気連結器が残されているのがお解りいただけるかと思う。
既存の南武線用E233系には、電気連結器を装備していない。(2015年9月1日撮影)
また、車内については、ドア上のモニターは、南武線の既存の車両に合わせて、新しいものに交換されているが、座席については、青編成時代のまま。そして・・・
扉の開閉ボタンは残されている。
青梅・五日市線では、扉が半自動扱いだったが、南武線では半自動扱いは行われていない。その為、既存の編成には、車内・外には、扉の開閉スイッチが付いていないのだが、N36編成は、扉の開閉ボタンが残されたままとなっている。もちろん、使用停止にはなっているのだが、これは外観上の大きな特徴の一つと言える。
車番は原則として元の車番+8500。
なお、車番に関しては、元の車番+8500となっているが、立川方先頭車となる、クハE232のみ+8000となっている。
こうして、総勢36本が出そろった南武線(本線)用のE233系。最後に投入された1本だけは、他線区からの転用と言うのが、なんとも南武線らしいと思ってしまったのは、私だけだろうか。
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