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C56 160号機本線ラストラン SL北びわこ号を撮影する その1

およそ2か月前。5月27日のお話です。

2017年11月、D51 200号機が本線復活運転を開始し、本線走行可能な蒸気機関車が3両体制となったJR西日本。

既に活躍していたC56 160号機、そしてC57 1号機と交えて、SL運転が更に増えるのではと期待していたのだが、今年3月、山口線を走る「SLやまぐち号」から、C56 160号が撤退することになってしまった。この時、地元の新聞報道で、今後、C56 160号機は、北陸本線、米原~木ノ本間で年に数回運行される「SL北びわこ号」で活躍すると言うような記述があった為、安心して様子を伺っていたところ、「SL北びわこ号」から160号機も、5月27日運転分を以て引退し、引退後は、京都鉄道博物館内を運転する「SLスチーム号」専属となる事が発表されてしまった。

国鉄時代から、全国各地で出張運転を行っていたC56 160号機。時には関東にも遠征。水郡線で走った時には、当時小学生だったが、水戸駅でC56 160号機を撮影した事がある。しかし、それ以来、同機を撮影した事はなく、このまま本線走行から引退してしまうのであれば、最後に、しっかりC56 160号機を撮りたい。そう言う気持ちになった。

その想いを、数年前、米原に活動拠点を移した、古レール研究家のふずりなさんに連絡を入れたところ、ご賛同をいただき、沿線を案内していただける事になった。これは、もう、現地へ行くしかない。

当日。私は、自宅最寄り駅の1つである、西武新宿線久米川駅を5時21分に発車する、準急西武新宿行きに乗り込み、高田馬場経由で品川へ。ここから、東海道新幹線「ひかり501号」に乗り込み、米原を目指す。朝が早かった事もあり、品川駅では、乗車前に、朝食用の駅弁を購入。車内で、朝食を摂った後、お世話になっている整形外科の先生から処方された、蜂窩織炎の薬を服用。C56撮りたさだけで、動いてしまったが、実は、この時、まだ、蜂窩織炎の症状が多少残っており、本来は安静に過ごさなくてはいけない。まあ、「病は気から」という言葉があるように、好きな物を追いかけていれば、体の調子も良くなると信じて行動する。

朝食を食べ終えて、薬を飲んだ後、少し眠くなってきたので、車内で少し眠る事に。それでも、名古屋に着く直前ぐらいで目が覚めた。そして、米原到着の15分ぐらい前に、ふずりなさんから、米原に到着したら、急いで西口へ来るようにと言うメールが入った。8時48分、米原駅に到着。指示通り、西口ロータリーへ。挨拶もそこそこに、ふずりなさんの車に乗り込み、移動を開始する。

ふずりなさんのお話によると、「SL北びわこ号」に使用される車両は、客車が前日に、機関車が当日朝に回送されるそうで、今なら、C56 160号機の配給列車が撮れると言う。ふずりなさんの車に便乗しおよそ5分。米原操車場が見える場所に到着。ここで、およそ10分後にやって来るC56を待つ事にした。

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EF65 1132号機に牽引され、米原駅へ向かうC56 160号機。

手元の時計で、9時06分頃のこと。EF65 1132号機+C56 160号機の回送列車がやって来た。背後には、フジテックのエレベーター研究塔が入った。C56の送り込みに関しては、当初、眼中に入れていなかったので、この写真が撮れたのは、まさに、ふずりなさんのお陰。到着早々、良い写真が撮れた。ありがとうございます。

送り込み回送を、無事に撮り終え、いよいよこれからが本番。「SL北びわこ号」は、米原~木ノ本間を片道2本(7月運転時からは1本に減便)運転され、木ノ本行きがC56牽引。木ノ本駅には、折り返し運転に対応する転車台が無いため、上りはEF65が牽引し回送列車として運転される。と言う訳で、この日の撮影チャンスは2回。まず1回目は、田村~長浜間の撮影ポイント。麦畑とC56の組み合わせが狙い。

途中、コンビニに立ち寄ったが、30分ほどで撮影地に到着。定期列車を撮りながら、「北びわこ号」を待つ事に。

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521系電車による敦賀行き普通列車。

現地到着後、最初にやって来たのは、JR西日本の521系交直流近郊型電車による敦賀行き普通列車。521系は、長年、北陸本線で活躍を続けてきた419系や475系を置き換えるために製造された。東海道本線や山陽本線の新快速でお馴染み、223系や225系をベースに、交流電化区間、直流電化区間の双方が走れる近郊型電車として登場した。製造時期により、223系に近いデザインだったり、225系に近いデザインだったりするが、この車両は、初期に作られた223系にデザインが似ているタイプの車両である。

撮影地となった、田村~長浜間。かつては、この区間でも交流電化区間であったが、1991年に長浜まで、2006年に敦賀まで直流電化に切り替えられたので、敦賀までの列車であれば、交流区間・直流区間どちらも走れる521系でなくても運転できるのだが、これも運用の都合なのだろう。

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223系による普通長浜行き。

521系の敦賀行き通過からおよそ15分後。今度は223系による長浜行きがやって来た。この列車は、京都・大阪方面からの直通列車。北陸本線、米原~敦賀間の直流電化への切り替えは、こうして、京都・大阪方面からの普通・新快速を、そのまま乗り入れさせる事が最大のメリットと言える。

ちなみに、この撮影地、線路の反対側には、琵琶湖が見えており、時折、琵琶湖の絶景を楽しむ観光客によるパラグライダーが飛んでいるのが見える。「SL北びわこ号」と琵琶湖を絡めるのは、ちょっと難しいが、この223系の普通列車のように、上手い具合にパラグライダーが飛んできてくれたら・・・なんて考えてしまった。

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225系による新快速近江塩津行き。

「SL北びわこ号」通過前、最後の下り列車となるのが、この225系による新快速近江塩津行き。姫路よりも西、山陽本線の上郡駅から来た列車だそうで、約4時間かけて、上郡~近江塩津間を走る。もちろん、全区間4両編成での運転と言う訳ではなく、米原までは、もっと長い編成での運転なのだが、改めて、運転区間を見ると、凄いと思ってしまう。

そして、225系の新快速通過から、およそ5分後のこと。

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畑仕事中のおじさんと「SL北びわこ号」。

C56 160号機牽引による、「SL北びわこ号」がやって来た。当然のことだが、これまでの先行列車よりも、格段に速度が遅いため、何枚も撮影する事が出来そう。まずは、列車が見えてきたところで撮影。畑仕事中のおじさんが入ってしまっているが、これはこれで味があって良いかも。と思う事にした。

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更に近付いてきたところでもう一度。

続いて、もう少し近付いてきたところで撮影。この場所でも、畑仕事のおじさんは写っているが、先程よりも麦畑に囲まれた感じとなり、狙い通りの撮影は出来た。ただ、期待していたパラグライダーは現れず、これに関しては、ちょっと残念。

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真横か1らも。

そして、更に進んだところで、真横からも撮影。首都圏近郊で撮り慣れた、D51やC61と比較すると、C56がかなり小さいかが、充分に感じられた。

この後、木ノ本からの回送列車を牽引するためのEF65の単機回送が、約20分後にあると言うので、引き続き、この場所で待つ事に。すると・・・

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米原行き特急「しらさぎ56号」

10時40分頃、米原行きの特急列車「しらさぎ56号」が通過したが、何となく違和感を感じ、慌てて列車にカメラを向ける。慌てて撮ったので、解り辛い写真になってしまったのだが、最後部車両、流線形の非貫通先頭車を良く見ると、電気連結器が・・・ 681系が中心となった「しらさぎ」だが、基本の6両編成も1本だけ、683系が混ざっている。これは、北陸新幹線開業前まで、北越急行が所有していた車両で、ほくほく線経由で、越後湯沢~金沢間を運転していた特急「はくたか」に使用されていた車両。新幹線開業後は、JR西日本が車両を引き取り、1本だけ北越急行が所有していた683系も、そのまま「しらさぎ」仕様になって活躍している。ある意味レアな車両なので、もっとしっかり撮りたかったが、気付くのが遅かったようだ。

そして、「しらさぎ56号」通過から、およそ3分後・・・

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木ノ本駅へ向かうEF65 1132号機の回送。

「SL北びわこ号」折り返しの回送列車を牽引するため、C56 160号機を米原まで運んできた、EF65 1132号機の単機回送がやって来た。国鉄色のEF65。1980年代の「ブルトレブーム」を知る世代にとって、国鉄色のEF65、それもPF形は格別である。国鉄色のPF形は、JR東日本にも残っており、また、最近では、JR貨物の車両が、徐々に国鉄色に戻している為、首都圏でも見る機会は多々あるが、JR東日本所有車は、目立つところに冷房装置が載っており、JR貨物所有車は、冷房装置に関しては目立たないものの、車番が2000番台車となっている為、往年の姿に一番近いのは、JR西日本所有車と言う気がする。C56と合わせて、こちらもしっかり撮れたのは嬉しかった。

午前中の「SL北びわこ号」の撮影は、これにて終了。午後の撮影に向けて、次の目的地へ向かう事に。

その2へと続きます。

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