大宮総合車両センター185系B2編成 長野総合車両センターへ廃車回送される
8月2日のお話です。
Twitterのタイムラインを眺めていたところ、前日の新潟車両センター115系L99編成に続き、また1つ、国鉄形車両が、長野総合車両センターへ廃車回送された事を知った。
今回、長野総合車両センターへ旅立ったのは、大宮総合車両センターに所属する185系B2編成。185系と言えば、東京と伊豆を結ぶ特急「踊り子」の他、かつては、上野から上越線や吾妻線へ向かう特急列車にも運用されていた。しかし、1981年のデビューから既に30年以上が経過。特急列車に使用するには、陳腐化も目立つようになってきており、上越線・吾妻線方面へ向かう特急列車は、常磐線へのE657系投入により、余剰となった651系電車を、直流区間専用に改造した651系1000番台へ置き換えられており、踊り子号に関しても、昨年12月より、中央本線の特急列車での運行を開始した、新型車両E353系によって余剰となる、E257系を転用する事が、既に発表されている。それだけに、今回のB2編成の廃車回送の一報は、185系そのものの終着駅が近付いてきた事を感じた。B2編成は、中央本線への乗り入れを考慮し、パンタグラフも低断面トンネルに対応したPS23を搭載している事から、長野への廃車回送は、機関車による牽引ではなく、自走による回送となった。
さて、2日に長野総合車両センターへ旅立った、大宮総合車両センターの185系B2編成は、現存する185系では、唯一、8両固定編成を組んでいた車両である。2013年まで、首都圏の波動用車両として、大宮総合車両センターに配属されていた、183系・189系H81編成の引退に伴い、編成を組み換え、8両編成の波動用車両となっていた。
185系では珍しい8両固定編成。確か、8両編成になってから撮った事があったなあ・・・と思って探していたところ、今から2年前。2016年7月に、八王子駅で撮影していた。
8月2日に廃車回送された、大宮総合車両センター所属の185系B2編成。(2016年7月9日撮影)
2016年7月9日、私は、西武多摩川線へ向かう101系ワンマン車の甲種輸送の撮影に出かけていた。立川~日野間の、中央本線多摩川橋梁で撮影を終えた後、八王子へ向かい、駅構内に留置中の101系ワンマン車を撮影した後、4番線と5番線との間にある中線に、185系B2編成が入線してきたため、カメラを向けていた。
乗務員交代を終えて、横浜線へ。
この時、185系B2編成は、横浜線沿線の小学校の日光方面への修学旅行臨に使用されており、八王子駅で折り返して、横浜線へ向かうところであった。八王子駅では、生徒たちの乗降が無いため、ホームのないところに停車し、乗務員交代だけ済ませると、そのまま横浜線へ。ちょっと珍しいシーンだと思って、カメラを向けていた。
横浜線は、ホームの有効長が8両編成と言う事で、B2編成にはピッタリな路線だった。今後も沿線の小学生の修学旅行臨が設定されるようであれば、8両編成が必要となる事も考えられる。B2編成に代わる、新たな8両固定編成の185系が編成替えで誕生する事になるのか。踊り子号の置き換えも含めて、185系の動きにも注目していかなくては・・・
185系B2編成、お疲れ様でした。
| 固定リンク
「鉄道」カテゴリの記事
- 西武 奥むさし駅伝開催に伴う臨時列車を観察する(2019.02.04)
- 西武多摩川線 101系247Fと253Fの甲種輸送を撮影する(2019.02.10)
- 西武 新型特急001系第1編成の甲種輸送を撮影する その1(2018.11.05)
- お知らせ くめがわ電車図書館の塗装作業が始まりました(2019.02.05)
- 人身事故の余波 三代目L-trainが拝島線封じ込めに(2019.01.29)
「鉄道:JR東日本」カテゴリの記事
- 世代交代が進む八高線・川越線 209系ハエ71編成とTWR70-000形との並びを撮影する(2019.01.28)
- 209系1000番台 トタ81編成の試運転列車を撮影する(2019.01.27)
- 常磐線各駅停車から中央快速線へ 209系1000番台(2019.01.26)
- 八高線 DD51乗務員訓練列車を撮影する(2019.01.19)
- 世代交代が進む八高線・川越線 209系ハエ72編成とTWR70-000形との並びを撮影する(2018.11.25)
コメント