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さよなら西武101系261Fが横瀬車両基地へ廃車回送される

11月9日、西武多摩湖線で長年走り続けてきた101系261Fが、横瀬車両基地への帰らぬ旅に旅立ってしまった。

261Fは、1980年に所沢車両工場で製造され、当初は池袋線・西武秩父線で使用されてきたが、1981年以降、新宿線の主力3ドア車である701系との併結改造を行った後、新宿線系統の路線で使用されてきた。1998年には、西武多摩湖線、国分寺~萩山間でのワンマン運転開始に合わせて、ワンマン運転対応工事が行われ、以降、2020年11月6日までの約22年間、ほぼ多摩湖線一筋で活躍してきた。多摩湖線沿線住民である私にとって、同時期にワンマン改造を受け、今年2月に廃車となった257F、赤電カラーとなり現役続行中の259Fと合わせて、この20年間で一番多く乗車した西武鉄道の車両と言っても過言ではない。

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横瀬車両基地へ廃車回送された101系261F。(2020年6月7日撮影)

今回、廃車回送された261Fは、2018年2月25日から、伊豆箱根鉄道創業100周年コラボレーション色電車として運行されてきた。伊豆箱根鉄道カラーは、もう1編成、241Fが、この色で運転されているが、261Fは、クハ1261とモハ261に1か所ずつ、ベンチレーターが残されていたのが特徴。2019年10月からは、241Fも多摩湖線で運行に就いており、伊豆箱根鉄道カラーの電車が2編成、多摩湖線に集結したが、ベンチレーターの他に、3号車の弱冷房車ステッカーの位置とコンプレッサーの違い、そして各車両の床材で見分けることが可能でした。

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西武園線の運用に就いた261F。(2020年11月2日撮影)


9000系への置き換えが進む多摩湖線。その中で261Fは、列車無線の更新もされていなかったことから、次は、この車両が廃車候補だろうと、消去法では解ってはいたものの、11月に入ると、多摩湖線ではなく、西武園線を走るように。今年2月に廃車となった257Fも、最後は、西武園線での運用に就いていただけに、これはそろそろ・・・と思ってしまった。結局、その後も、西武園線の運用には就くものの、多摩湖線の運用に就くことなく、11月8日には、南入曽車両基地へ回送されてしまった。

運命の11月9日。私は、261Fの最後の旅を撮影するため、秩父方面へ向かった。261Fの特徴でもある、クハ1261とモハ261に残されたベンチレーターが解るように撮りたいと思い、撮影地として選んだのは、高麗~武蔵横手間、通称「高麗カーブ」を見下ろす事が出来る場所へ。午前中の下り列車を撮るには、後追い一本に限られてしまうが、俯瞰できる場所として、ここしか思い付かなかった。実は、この場所、3年ぶりの訪問で、駅からの道順をなかなか思い出せないでいたが、駅から歩くことおよそ15分。なんとか辿り着くことが出来た。しかし・・・

いざ現地を訪れてみると、この3年間の間に、木々が成長し、遊歩道から列車を撮影するには、かなり厳しい状況。斜面に登るという選択肢も考えたが、足に古傷を抱えている以上、あまり負担はかけたくない。そして、順光で撮れるものの、3両分しか日が当たっていない。今更、撮影場所を変える訳にもいかず、悩んだ末に、カメラを持ち上げて、ライブビュー機能を使い、動画を撮影することにした。


横瀬車両基地へ向かう261Fの廃車回送。

10時36分、261Fの廃車回送が通過した。颯爽と走り去る261F。伊豆箱根鉄道カラーを纏っているとは言え、やはり101系には、このような風景が良く似合う。

この後、急いで高麗駅へと戻り、後続の西武秩父行きに乗り込み、横瀬に向かう。途中で追い越してくれれば、もう一度撮影できるのではないかなんて思っていたが、261Fの廃車回送を追い越すことは出来なかった。

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横瀬車両基地に到着した261F。

11時28分、横瀬駅に到着。ここまで乗車してきた4000系による西武秩父行きの発車後、停車していた261Fを撮影する。最後の旅を終えた261Fは、自力走行による入替作業が終了しており、この直後、静かにパンタグラフを下ろした。

その後、ホームの飯能方へ向かうと、クハ1261に、構内入替機のアントが近付いてくるのが見えた。アントとの連結作業を終えると、261Fは、アントに引かれて車両基地の奥の方へ移動を開始した。


アントにより、車両基地の奥へ移動を開始した261F。

アントによる入替は3分ほどで終了。その後は、同じく横瀬車両基地内の入替業務に従事するD16号機関車と連結され、転線のため、ホーム前へ戻って来た。

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D16号機関車に牽引され、転線のため戻って来た261F。

261Fは、この後、D16号機関車に押されて、再び車両基地の奥の方へ押し込まれていった。


D16号機関車に押されて、再び車両基地の奥の方へ向かう。

今度はアントではなく機関車での押し込み作業という事で、アントよりもスピードは若干早かったが、2分ほどで停まった。その直後、時刻は12時を迎え、どうやら午前中の作業はここで終了の模様。私も、一旦、撮影をやめて、西武秩父駅へ向かい、昼食を摂ることにした。

そして、昼食を食べ終えた後、14時10分頃、再び横瀬へ。261Fは、既に解体線に押し込まれていた。私は、横瀬駅の改札口を出て、解体線が見渡せる場所へ移動する。

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解体線に取り込まれた261F。

新しい道路がようやく通行可能となり、解体線の様子も以前より撮影しやすくなった。横瀬車両基地で解体・搬出作業をやるようになってから、何度も、この場所に送り込まれた車両を見てきたが、2月に廃車となった257Fと同様、長年、生活の足として使ってきた車両だけに、この場所にいる姿を見るのは辛かった。

この後、車両基地の搬入口前へ移動し、違う角度から、解体線に入った261Fを撮影してみる。

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車両基地の搬入口付近から、解体線の261Fを撮影してみる。

新しい道後が通行可能となったお陰で撮れるようになった場所。この場所からならば、背後に本線を行く列車も入れて撮影が可能だ。

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解体線の261Fと池袋へ向かうラビュー。

と言う事で、多摩湖線運用中には出会う事が無かったラビューと261Fの並びを撮って、車両基地を後にした。そして、横瀬駅から飯能行きに乗り込んだ際、走り去る車内から、解体線の261Fを撮影してみた。

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さらば261F!(飯能行き車内より撮影)

261F、お疲れ様でした。

最後に、過去に撮影した261Fの写真を何枚かご紹介して、この記事を締めたいと思います。

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リニューアル工事を受けた直後の261F。(2005年5月2日撮影)

261Fは、ワンマン車で最初にリニューアル工事を受けた車両。リニューアル改造が2005年という事で、改造からもう15年も経っていたのかと、弊ブログの当時の記事 を見返して、改めて実感した。

その後、261Fは、西武秩父線開業40周年を記念し、2009年3月、101系デビュー当時のカラーに塗り替えられた。

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東日本大震災後の節電ダイヤで拝島線の運用に就く261F。(2011年9月1日撮影)

デビュー当時のカラーに塗り替えられても、ワンマン車という事で、多摩湖線での運用が主体となるため、同じく塗装変更した2連の271Fよりも目立たない存在。しかし、2011年の東日本大震災の直後には、節電ダイヤが実施され、回送列車の間合い運用で、拝島線の運用に就くこともあった。

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ツートンカラーで多摩湖線を行く261F。(2012年10月6日撮影)

261Fは、次の入場時まで、ツートンカラーで運行されたが、その後は賛否両論の白一色カラーに。

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モーターカーに引かれて、被災現場から移動した261F。(2016年8月28日撮影)

2016年8月22日、台風9号により、多摩湖線武蔵大和~西武遊園地間でのり面が崩壊し、流失した土砂に乗り上げて261Fが脱線。被災現場に取り残された261Fは、モーターカーに牽引されて現場から脱出しました。

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検査入場を前倒しして復活した261F。(2016年10月30日撮影)

被災した261Fは、検査入場を前倒しした上で、武蔵丘検修場に入場。10月26日に出場し、見事復活。その後、冒頭でもお伝えしたように、2018年2月25日からは、伊豆箱根鉄道創業100周年コラボレーション電車として活躍。2019年10月以降は、同じく伊豆箱根鉄道創業100周年コラボレーション電車となっている241Fも、多摩川線から多摩湖線へ異動し、多摩湖線の線内で、伊豆箱根鉄道カラーの101系同士の並びが見られるように。

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伊豆箱根鉄道カラー同士の101系の並びも見納めか?

廃車回送から5日。Twitter等にアップされている情報によると、261Fは、クハ1262だけ編成から切り離され、残りの3両については、部品の取り外しが進行中とのこと。埼玉西武ライオンズの本拠地となっているメットライフドームに、2021年3月、トレイン広場がオープンすることになっており、鉄道車両を1両設置されることが発表されています。クハ1262が1両だけ切り離されていることから、この車両が、メットライフドームに行くことになるのかもしれません。

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コメント

やはり廃車回送や解体なんてニュースは、一抹の寂しさを伴いますね。

ところで、修正候補
2枚目の写真のキャプション
誤・・西武沿線
正・・西武園線

なので西武園線の沿線は西武園線沿線という。
ま、途中に駅も無いのでアレですが、八国山周辺はなかなか良い散歩道らしいですよ。

投稿: たこさん | 2020/11/15 20:43

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