« 西武多摩湖線 2000系の代走運転を振り返る 2021春 その2 | トップページ | レッドアロークラシック最後の旅 横瀬車両基地へ廃車回送される »

多摩湖線から狭山線へ 転機を迎えた西武101系ワンマン車

では、続いても、時計の針を3~5か月ほど遡ったお話となります。備忘記録として、お付き合いいただけましたら幸いです。

2021年、西武多摩湖線は、国分寺駅7番ホームへのホームドア設置に伴い、長年、多摩湖線の運行を支えてきた101系ワンマン車から9000系ワンマン車へ置き換えられた。しかし、JR中央線の武蔵境駅と、府中市の是政駅を結ぶ西武多摩川線では、引き続き、101系ワンマン車が使用される。およそ3か月に一度実施される、車両交換のための甲種輸送で、本線側に戻ってきた101系ワンマン車が運行できる路線として用意されたのが狭山線だった。

西武狭山線は、池袋線の西所沢駅から分岐し、西武球場前駅までを結ぶ4.2キロの路線で、メットライフドームでプロ野球の公式戦やイベントが開催されるときは、多くの乗客で賑わうが、普段は、池袋線からの直通運用の列車を除くと、4両編成の電車が線内を折り返し運転しており、この折り返し運用に就いていた2000系を新宿線に異動させ、代替として、多摩湖線を追われた101系ワンマン車が入線することに。101系の居場所を確保するためとは言え、一度は撤退した車両が、再び投入されるというのは、まさに異例の展開である。

国分寺駅にホームドアが設置されれば、多摩湖線から101系は撤退する。2021年最初の記事でも触れたように、今年は、まず101系ワンマン車の動きに注目していこう。そして、真っ先に多摩湖線から姿を消すのは、甲種輸送で多摩川線へ向かうことになるツートンカラーの245Fだろうと予想していたのだが・・・

真っ先に多摩湖線から居なくなったのは、事業用車兼任の263Fだった。

Img_6d10454s
西武園線の運用に就く263F。(2021年1月4日撮影)

2021年の正月休み最終日となった1月4日。昼前から263Fが西武園線を走っていると知り、北山公園へ。この撮影が、2021年最初の263Fの撮影だった。多摩湖線での撮り収めを早めにしなくては・・・そう思っていた矢先の西武園線充当。もうワンチャンスはあるだろうと思っていたのだが、通勤時に見かける機会も少なくなり、結果的に、この時の撮影が、小手指車両基地への転属前、最後の撮影となってしまった。狭山公園の太陽広場で、観覧車をバックに撮れなかったのが心残りである。

263Fの多摩湖線での撮り収めが出来なかったことで、やや危機感を感じてしまった私。悔いの残らない記録をしなくては・・・そう思って活動してきたのだが、多摩湖線の101系との別れは、突然やって来てしまった。2月7日、101系の通常運行が終了。そして、翌日には、早くも241Fが、武蔵丘検修場への入場を前提とした、上石神井車両基地へ疎開 のため、玉川上水車両基地を去っていった。

突然の別れに、やや喪失感を感じながら多摩湖線を利用していた私。しかし、通常運行終了から10日ほど経った2月18日。5日間の期間限定で101系が多摩湖線に帰ってくることになった。多摩湖線最後の101系となったのは、赤電カラーの259Fだった。

Img_6d11563s
本町信号場付近を行く259F。(2021年2月20日撮影)

期間限定で復活した101系。最後にくれたチャンスを生かすため、これまであまり撮影していなかった場所で、101系を撮影することにした。

Img_6d11659s
西武園ゆうえんちの観覧車をバックに。(2021年2月20日撮影)

Img_6d11742s

八坂~武蔵大和間を行く259F。(2021年2月20日撮影)

Img_6d12052s

青梅街道駅付近を行く259F。(2021年2月21日撮影)

Img_6d12072s
萩山駅に停車中の259F。(2021年2月21日撮影)

そして最終日。既に朝のみの運行と公表されており、毎朝、私が通勤で利用する列車が、朝の運行を終了すると入庫する運用なので、この日は、自然と101系充当列車になる。


最終日の朝、八坂駅に進入する259F。(2021年2月22日撮影)

2月22日の最終日。私は、乗車前に、八坂駅のホームの先端から、入線シーンを動画で撮影。そして、3号車のモハ260に乗車。空いている座席に腰を下ろし、国分寺までの間、101系を堪能。長年、生活の足として使ってきた101系との思い出を振り返りながら、国分寺まで乗車した。

多摩湖線を追われた259Fは、その後も暫くの間、玉川上水車両基地に留まり、週に2~3回、西武園線の運用に就いていた。しかし、年度末の3月31日の夜、遂に動きが・・・

20210331_200346s 
回送列車として萩山駅に現れた259F。(2021年3月31日撮影)

約1か月ぶりに、萩山駅に現れた259F。3番ホームに佇む姿を見ると、そのまま国分寺へ向かうのではないか。そんな風に見えてしまうのだが、行先は、勿論国分寺ではない。


萩山駅を発車する259F。(2021年3月31日撮影)

走り去る259F。241Fの疎開回送の時も同じことを感じたが、通い慣れた国分寺ではなく、左側、小平方向に走り去っていく姿が、何とも寂しく感じた。この日は、そのまま小平折り返しで南入曽車両基地へ。そして、翌日、小手指車両基地へ回送された。

さて、続々と101系が集まって来た狭山線だが、この時点で、263Fの他、武蔵丘検修場を出場した241F、そして、2月末の甲種輸送で、多摩川線から戻ってきた251Fが、既に営業運転に就いており、時間帯によって、2編成が使用される平日ダイヤでは、かつての多摩湖電と同様、中間駅の下山口駅では、カラフルな101系同士の交換シーンが見られるようになった。

Img_6d19857s
狭山線を走る241F。(2021年3月14日撮影)

241Fは、武蔵丘検修場出場後も、伊豆箱根鉄道カラーを維持。近江鉄道カラーの251Fとの西武鉄道グループ会社カラー同士の交換シーンは撮影しておきたいところであったが、251Fが僅か2か月で多摩川線へ戻ってしまったため、残念ながら撮影できていない。

20210302_190300s_20210430210601_1
狭山線の運用に就く251F。(2021年3月2日撮影 再掲)

これらの車両に加え、最後に小手指車両基地へ移動した259Fも狭山線での営業運転を開始。当初は、なかなか撮影に行けなかったが、4月27日の朝、ようやく、狭山線で259Fを撮影することができた。

Img_6d21659s
下山口駅で交換する241Fの西武球場前行きと259Fの西所沢行き。(2021年4月27日撮影)

この日は平日に休暇が取れたため、まず狭山線へ。259Fと合わせて、241Fが狭山線の運用に就いていたため、下山口駅での交換シーンを撮影してみた。

Img_6d21671s
西所沢~下山口間を行く259F。(2021年4月27日撮影)

この頃になると、4月17日から18日にかけて実施された甲種輸送で、多摩川線から戻ってきた253Fも、狭山線の運用に就いており、こうなると、赤電カラー同士の交換シーンが撮りたくなってくる。西武線アプリを見ながら、赤電カラーの動向を見守っていたのだが、なかなか2編成揃わない。甲種輸送から1か月以上経過した5月25日。仕事を終えてから、西武線アプリを眺めてみると、なんと狭山線に赤電が2編成走っているのを発見。急遽、仕事帰りに狭山線へ。

20210525_190147s
下山口駅で交換する、253Fの西武球場前行きと259Fの西所沢行き。(2021年5月25日撮影)

ようやく撮影することができた赤電同士の交換シーン。この時は、まだ少し明るさがあったが、15分後の次の便では、だいぶ暗くなって、1本前とはちょっと違った雰囲気に。

20210525_191632s
259Fの西武球場前行きと、253Fの西所沢行き。

カラフルな101系同士の交換シーンは、狭山線の新たな名物に。機会があれば、今後も違うカラー同士の交換シーンを撮り続けていきたい。

新天地、狭山線での活躍が始まった101系ワンマン車。5月13日に発表された、西武鉄道の中期経営計画(2021~2023年度)によると、ワンマン運転のエリア拡張が含まれている。狭山線も、101系ワンマン車を活用したワンマン運転を、プロ野球の試合がない日に行うことになるのだろうか。狭山線の今後の動きにも注目していきたいと思います。

|

« 西武多摩湖線 2000系の代走運転を振り返る 2021春 その2 | トップページ | レッドアロークラシック最後の旅 横瀬車両基地へ廃車回送される »

鉄道」カテゴリの記事

鉄道:西武」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 西武多摩湖線 2000系の代走運転を振り返る 2021春 その2 | トップページ | レッドアロークラシック最後の旅 横瀬車両基地へ廃車回送される »