JR東海 飯田線の初詣輸送
続いては、飯田線のお話。
この時期、飯田線豊橋口は、豊川稲荷への初詣客が多い。もともと、豊橋~豊川間は、約15分おきの運転で列車本数も多くなっているが、これらの列車は、119系の1~3両編成での運転で車両数も短いことから、正月の三が日ぐらいは列車の増結も行われている。かつては、名古屋方面から東海道線の新快速が豊川まで延長運転していた時期もあったが、現在では行われていない。
元日の11時過ぎ、私が豊橋駅へ着くと、飯田線ホームには、飯田線では見慣れない113系電車が停車していた。これは豊川行である。通常は、119系の1両編成での運用だが、正月特別運用で、豊橋運輸区に常駐している113系の4両編成に置き換えられていたのだ。飯田線の波動輸送用として常駐しているだけあって、飯田線用の方向幕が含まれているようで、豊川方先頭車の前面方向幕は、119系で見られるような「豊橋~豊川」と言う両駅表示の物だった。
この後、先に書いたとおり、一旦愛知環状鉄道の視察へ行き、昼食後、再び飯田線の撮影に豊橋へ戻ってきた。豊橋駅14時58分発の豊川行で牛久保へと向かう。通常、豊川折り返し列車は、日中2編成でまかなっている。1本が113系になっているのだから、もう1本は119系の増結で対応しているのかと思っていたら、何とやってきた車両は、119系の1両編成だった。
1両ですし詰めなのかと思ってみたら、まあいつもより多少混んでいるかな?と言うレベルであった。私もこの列車に乗車することにする。車内に入ると、まあ改造履歴を表すプレートが賑やかなこと。
日本車輌のプレートは新製時の物。このときは、片側にしか運転台が無かった。その上、昭和63年改造の浜松工場の物は両運転台改造。この時にクモハ119-109となる。そしてもう一つの浜松工場の物は冷房改造のもの。この時に車両番号が5109号になっている。この両運転台改造が、豊橋~豊川間の列車増発に大きく貢献している。
1両の列車で牛久保駅に降り立った後、私は線路沿いを歩き、撮影地を探す。何とか撮れそうな場所を見つけ、後続の豊川行を待つことにした。この列車は、113系の4両編成である。豊橋駅での姿は撮影したが、やはり飯田線を走る姿も撮っておきたかったのだ。光線状態の関係で後ろ向きに撮る事になったが、何とか綺麗に撮れた。
この後、一駅手前の小坂井駅まで、撮影地を探しながら歩いた。途中で、1日1往復豊橋までやってくる115系や119系の1両編成の豊川行などを撮影した。113系の代走は、先程撮影した豊川行の折り返し豊橋行で終了した。ギリギリセーフであった。
豊橋口では1日1往復しか来ない115系。ちょっと光線状態が悪い。↓
119系1両編成の豊川行。前パン姿もなかなかのもの。↓
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コメント
基本的な質問で恐縮ですが、119系と105系の型運転台同士で比べると、メカニズム的にはどういう違いがあるのでしょうか。3ドアだし、前面も同じだし、1M方式ですよね。
Primera
投稿: Primera | 2005/01/07 23:50
Primeraさん、こんにちは。
119系は、105系をベースに抑速ブレーキをつけて、車内をセミクロスシートにした車両ですので、基本的な性能は一緒かと思います。(どちらも103系と部品を共通にしている)119系は、さらに廃車発生品を流用していますので、クハの台車は、101系からのDT21を使用しています。他にもJR四国の121系も105系をベースにしています。
投稿: TOMO | 2005/01/08 09:21
TOMOさん、ありがとうございました。確かに、105系には、抑速ブレーキがついていないですね。DT21というのも懐かしいですね。
Primera
投稿: Primera | 2005/01/09 02:06