大宮駅で「夢空間」を見る
御殿場線の後は、横浜を経由して、ホリデー快速鎌倉号で一気に大宮へ抜けた。
この列車の車内で、Kaz-Tさんに遭遇した。既にKaz-Tさんのブログをご覧になった方もいらっしゃるかと思うが、車内でこれから「夢空間」を撮りに大宮へ行くと私が告げると、Kaz-Tさんも同行することになり、現地では二人で「夢空間」を撮影することになった。
我々が大宮駅に到着したのは17時49分。ゆっくりと8番線へ移動すると、ちょうど隣の7番線には、赤地に大きくEF81と書かれた元スーパーエクスプレスレインボー専用機であるEF81 95号機を先頭に客車列車が入線してきた。この列車がJR東日本大宮支社が企画した団体列車「東日本一周トレインクルーズ号」である。
この目立つ機関車、当然ながら一般客にもインパクトが強く、このホームでは若い女性を中心に一般客も携帯電話のカメラを使って撮影をしていた。私もその中に混ざってデジカメで撮影する。こう言う光景を見ると、本当にカメラ付き携帯電話の普及を実感する。
我々が撮影している後ろでは、昔ながらの光景も存在した。電車1両分ぐらい後ろでは、立派な三脚に一眼レフカメラをセットしているマニアさんたち。しかし、彼等の中には次々に現れる一般客に対し、邪魔だとばかり罵声を浴びさせている者がいる。昔から大宮駅ではよく耳にする光景だが、なぜあんなに騒ぐのだろうか。時刻は18時ごろ。この時期の18時ならば、手持ちでも十分撮影は可能だ。最近では携帯電話のカメラやデジカメが普及しているので、被写体に近付いて撮る人が増えている事も考えると、もう彼等のような撮影は通用しない。大宮駅で罵声を浴びさせている連中も、もう少し大人になってほしい。一般客や現場の職員へ迷惑を掛けるような行為は止めてもらいたいものだ。
さて、機関車の撮影だけでは本来の目的ではない。「夢空間」と呼ばれる客車は後ろ3両だ。一般客の邪魔にならないように、ホームを歩き後ろへと向かう。
まずは「デラックススリーパー」ことオロネ25 901。この車両は何と定員6名だ。↓
続いてはラウンジカーことオハフ25 901。車内にはバーカウンターを中心にピアノまである。↓
そして最後尾に連結される食堂車のオシ25 901。↓
各車とも車号が試作車を表す901となっている。JR東日本が次世代の夜行列車の姿として平成元年に試作した3両の客車。その中身はまさに夢の空間である。これまで臨時の「北斗星」や団体列車で営業運転に入ったが、この「夢空間」の発想は、その後の「カシオペア」開発にも大きく影響していると思う。
「東日本一周クルーズ号」は、4日間かけてJR東日本管内を一周してくる。このブログ記事を書いている瞬間も、きっと何処かを走り続けていることだろう。夢空間、いつかは乗ってみたいものだ。
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コメント
先日は、お疲れ様でした。おかげさまで、普段めったに見ることができないであろう「夢空間」と「EF81 95 元レインボー指定機」を見ることができ、その日のうちに自分のブログでは記事にしました。
しかし、せっかくの華やかな「東日本1周クルーズ号」の出発も、おっしゃるとおり機関車付近に陣取っていた撮影隊の罵声で、その雰囲気が殺伐としてしまったのが残念でした。
やはり夢空間は「いつかは乗りたい」列車であると改めて感じました。
また、これからもよろしくお願いいたします。
投稿: Kaz-T | 2005/05/06 23:01
Kaz-Tさん、コメント有難うございます。
あの日は、早朝から「あずさ71号」なるものを撮影したものですから、帰宅してからが睡魔との闘いでして、もう「夢空間」ネタを即日アップするのは不可能でした。
それにしても、あの大宮のマニア連中。何とかならないものかなあと思いますね。
投稿: TOMO | 2005/05/08 00:35
初めまして、私テレビ番組を制作しているものなのですが、『大宮駅で「夢空間」を見る』のブログ内の『夢空間』のお写真をテレビ番組で使用させて頂けないかと思っております。
ご確認いただけましたら、お手数ですがご返信よろしくお願いいたします。
投稿: 大西史晃 | 2013/05/07 15:53