暫しの別れ 青梅線201系「四季彩」お色直しで入場
東京の奥座敷、奥多摩を目指すJR青梅線に、「四季彩」と呼ばれる眺望電車が走っている。この車両は、以前走っていた103系を総武・中央緩行線で活躍していた201系を転用して置き換える際に、青梅線に観光目的の車両を走らせようと言う目的で改造された車両で、車内から多摩川の美しい流れを見られるように工夫されているのが特徴で、平成13年8月より、週末のみ青梅~奥多摩間を中心に運転されている。
その「四季彩」に、この度、新たな動きがあった。JR東日本八王子支社のリリースによると、デビュー4周年を前に外装を一新することになったのだ。現行カラーでの営業運転は5月8日が最後となり、7月2日からは新たな塗装での運転となる。週末の青梅線を彩る眺望電車とは、暫しの別れとなる。
そこで私は、5月5日と8日に、今の「四季彩」の最後の撮影に出かけた。沿線では、お色直しの事実を知ってか、ファンの姿も見られたが、このリリースの発表が5月2日と言うことで、知らない人も多いらしく、撮影している人の数は思ったより少なかった。
まずは、5月5日の撮影。この日は南武線の川崎から奥多摩まで直通する「川崎~奥多摩ハイキング号」の運転最終日でもあった。「四季彩」が南武線川崎まで直通となる。私は夕方の川崎行きを東中神駅で撮影した。
この駅で撮影したのは、私一人であった。通常のダイヤだと、青梅~立川間で「四季彩」を見られるのは、早朝もしくは夜間帯なので、この場所での「四季彩」の撮影チャンスは少ない。
続いて、現行塗装の最終日となる8日。昼近くに青梅~宮ノ平間の定番ポイントへ行って来た。ここは青梅駅からも徒歩で行ける事から、青梅線でイベント列車が走ると大変な混雑となるが、今日は私を含めて3人だった。青梅行きを撮影したのだが、この時点では既に方向幕が「奥多摩」になっていた。
この後、青梅駅から青梅線の列車に乗り、沢井へ向かった。沢井駅手前の緩いカーブを走る「四季彩」を撮影するためである。ここも駅に近いポイントなので、人が多いかと思ったのだが、私を入れて2名であった。
これで私にとっての現行カラー「四季彩」の撮影は最後となった。次に撮影するときは、白と青をベースにした新しい「四季彩」と言うことになる。約2ヶ月間、「四季彩」とはお別れになるが、生まれ変わった「四季彩」に出会える日を楽しみにしておくとしよう。
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