飯田線 トロッコファミリー号を撮る
それでは、浜松工場への遠征記と行きたいところではあるが、行程上、先に飯田線の撮影記から。
豊橋で「ひかり363号」を降りて飯田線のホームへ向かうと、そこには9時8分発の「伊那路1号」が停車していた。車両は373系。前日の夜、東京駅を出発した「ムーンライトながら」に使われた車両の一部が、ここ豊橋から飯田まで往復することになっている。考えてみたら働き者の電車だ。
私が乗る列車は、9時19分発本長篠行き。2番線からの発車らしいが、まだ列車は入っていない。豊橋運輸区からの出庫ではなく、9時13分に到着する新城からの快速列車の折り返しであった。入線してきた電車は、119系の2両。冷房装置が集中式の車両のため、元するがシャトルの車両であることがわかる。クモハの正面の方向幕が変な位置で停まっており、豊橋到着後、折り返しまでの間に職員が調整し、何とか本長篠行きが表示できたようだ。
9時19分、時間通りに電車は出発。本長篠行きなので、船町・下地は通過かと思ったら、しっかりと停車していた。朝だからだろう。牛久保では、長山始発の豊橋行とすれ違ったが、これは両運車の2両のように見えた。さらに三河一宮で伊那大島発の快速と交換。これはワンマン対応車だった。その後は坦々と駅に停車し、目的地である野田城には約30分ほどで到着。
野田城まで乗車してきた119系E12編成↓
反対側はなぜか両駅表示だった。↓
ここへ来た理由は、この後にやってくる「トロッコファミリー号」を撮影するためだ。鉄道ダイヤ情報によると、この野田城では、「トロッコファミリー号」が6分間運転停車する。形式写真も兼ねて撮るには丁度よいと言うことで、ここにしたのである。待ち時間の間、駅周辺を散策した。
駅に隣接する、横浜ゴム新城工場には、タイヤで作った恐竜が。しかも踏切近くにあるので、いかにも飯田線とドライバーの安全運転を見守っているようだ。
野田城駅到着から待つこと約30分。ようやく「トロッコファミリー号」がやってきた。牽引機は、御覧のようにレトロムード満点のED18 2。久しぶりに元気な姿を見ることが出来た。
トロッコ控車に使用されている12系客車。JR東海の12系客車は、トロッコファミリー号用の2両のみとなってしまった。↓
トロッコ車オハフ17。マニ44からの改造車である。↓
2両連結されているトロッコ車は満席。これから先、奥へ向かうと清流を眺めながら走る区間もあり、今の時期ならトロッコ列車で風を浴びながらビールを飲むのも良さそう。蒸し暑い日だっただけに、トロッコ車の乗客が羨ましかった。
一連の撮影を終えて、トロッコファミリー号と交換する豊橋行列車で豊橋へと戻る。ワンマン運転対応のR1編成が来たので、時刻表を見ると駒ヶ根発の列車だった。
先頭部へ向かうと、御覧のように運賃表が付いていて、ワンマン運転区間である天竜峡~辰野間の各駅の駅名が入っている。当ブログにもコメントを頂く快速特急INAJIさんには馴染みのある車両だろう。豊橋口で当たっても、何となく北部の香りが伝わってくる。ワンマン車両も、この区間ではツーマン運転。他の列車と共に、車掌が乗務し、ドア操作は運転士がやることは変わりないのだが、ワンマン対応車は押しボタン式半自動ドアとなっている。駅に着き、運転士がドア操作をしても、他の車両のようにドアが少しだけ開くと言うことがなく、停車時間中の車内は乗降客がいないと静かである。この辺りは、往きに乗ってきた列車とは異なっている。時間帯が良かったのか、2両編成の車内には、立ち客も多かった。私も豊橋まで先頭部に被り付きで立っていくことにした。名鉄との共用区間もある豊川から先の複線区間が面白かった。順調に豊橋まで運転され、来た時と同様、2番線に到着となった。
車庫へと引き上げていくR1編成。ワンマン対応車は御覧のように、一部の戸袋窓が埋められている。
これで今回の飯田線撮影記は終了。いよいよこの後は浜松工場へと向かうのであった。
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