茨城交通に乗る
455系で勝田へ戻ってきた後は、茨城交通に乗車。阿字ヶ浦まで往復することにした。
茨城交通と言えば、旧国鉄の気動車が昔の塗装に復元して走らせていることで有名だが、さすがに夏場になると冷房の問題もあり、今は3両在籍している新型気動車で昼間の運用は賄えるようだ。我々が訪れた時も、新型車のキハ3710型が待機していた。この3710型、「ミナト」と呼べるのだが、おそらく沿線の中心部である「那珂湊」の「ミナト」が由来なのではないだろうか。
13時56分に発車。単行列車の車内は7割方埋まっていた。土曜日午後のローカル線の光景としたら、こんな物なのだろう。走り出すと、中根駅付近からは、のどかな田園風景が広がる。のんびりとしたムードで、これが本当に首都圏近郊かと疑いたくなる光景だ。やがて列車は中間地点である那珂湊に到着。駅構内の車両基地には、現役を退いている旧型気動車の姿もあった。
上の画像、角型ライトの気動車は、鹿島臨海鉄道から譲渡された車両。さらにその前身は国鉄キハ20だ。構内の片隅に見えるステンレスの車体は、茨城交通の自社発注車で、水戸駅まで乗り入れていた時代もあるそうだ。今は倉庫として余生を過ごしているらしい。
昔ながらの国鉄カラー車。この車両は、まだ現役で走ることもあるらしい。↓
那珂湊を発車すると、だんだん海に近付くにつれて霧が深くなってきた。表の景色も全く見えない状態である。海からの冷たい風が霧の原因のようだ。
終点阿字ヶ浦に到着。霧は晴れていたが曇り空。ちょっと肌寒かった。
阿字ヶ浦には旧型気動車が荒れ果てた状態で止まっていた。
この車両は、海水浴シーズンに更衣室として使ってもらうために阿字ヶ浦へ持ってきたのだが、そのまま留置されている。海が近いこともあり塩害で車体はボロボロだ。
羽幌炭鉱鉄道と言う表記が見える。この車両は、廃線となった北海道の羽幌炭鉱鉄道から譲渡されてきた車両なのだ。一度は茨城交通のカラーになっているのだが、何年か前の鉄道の日イベントで、羽幌炭鉱時代の塗装に復元したのであった。
阿字ヶ浦の廃車体を撮影した後、再び勝田行きで勝田へ。途中の那珂湊で引退が決まっているケキ102が貨車とつながれて留置されていたので、それを車内から撮影した。
あとは来る時同様、水田区間を眺めて、終点勝田へと到着。茨城交通の体験乗車は終わったのであった。
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