JR東日本 東京総合車両センター「夏休みフェア」を見に行く
8月27日、JR東日本の東京総合車両センター(旧大井工場)の恒例イベント「夏休みフェア」が開催された。
今年の「夏休みフェア」では、駅貼りのポスターにより、引退間近の103系が数本展示されることが判明していたので、どうしても撮っておきたかった。そこで、今回は西武の南入曽車両基地よりも、こちらが優先となった。
駅近くで昼食後、車両センターを目指す。入口では御覧のようにオレンジ色の101系がお出迎え。30歳以上の方なら、この車両は懐かしく思われるだろう。
入口前に保存されている101系。行先は何と「東京競馬場前」だ。↓
さらに懐かしい「婦人・子供専用車」の札。↓
101系を横目に通路を奥へ進むと、御覧のような工事計画書が貼られている。
毎年、公開の時に、この計画書を見るのが楽しみとなっているのだが、209系の側窓開閉可能化工事や、209系500番台の転用改造などが気になった。特に入場中の期間は路線のラインで現されているのだが、209系500番台の転用改造の期間を示す色は、なんとブルー。と言うことは転用先は京浜東北線か?
さらに奥へと進む。山手線を引退したばかりの205系二段窓車が、京葉線の帯を貼られて止まっていた。
お待ち兼ねの車両展示コーナー。まずは茶色の渋い車両たちの並び。
クモハ12(右)とクモヤ90(左)の並び↓
このクモハ12は、鶴見線の武蔵白石~大川間で使用されていたが、老朽化により引退。現在は、こうやって東京総合車両センターに保管されている。クモヤ90は、801号車。長野総合車両所に所属し、構内入替を中心に活躍。中央本線などの低断面トンネルに対応するため、1両全ての屋根が低屋根構造になっているほか、独特の表情で人気を集めた。
さあ、本日のメインイベント。103系3色並び。
左から武蔵野線用オレンジ、常磐線用エメラルドグリーン(但しこの車両は訓練車)、八高線用ウグイスの3色が並んだ。
武蔵野線用103系は、定期運用の間合いで東京総合車両センターへ出張してきたようで、このあと、出庫準備が行われた。
構内体験乗車には、鶴見線に残されていた103系低運車を使用。試運転線を走行した。
試運転線は撮影場所が狭く、撮影に一苦労。なんと、この写真は男子トイレの中から撮っちゃいました。↓
そろそろ終了の時間。出口へ向かう道中に見つけたのが、武蔵野線用205系。
この車両、武蔵野線用に新製配置された車両だが、205系の転用計画変更により、VVVF車改造されるようだ。既に床下の機器は殆どが外されている。
今回の「夏休みフェア」は、103系の並びと言う国鉄型車両好きにとってはたまらない企画となった。我々国鉄型世代にも夏休み最後の良い思い出になったことは間違いない。さあ、来年の「夏休みフェア」はどんな内容になるか。今から楽しみにしておくとしよう。
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コメント
こんばんわ。
「工事計画書」の所、興味深々に読みました。
209系の側窓も同系500番台のようになるんですね。
その500番台、三鷹→浦和・・・と言う事なんですか?中央総武各駅停車の運用には余裕があるんですかね・・・。
投稿: r104 | 2005/08/29 01:04
r104さん、コメント有難うございます。
工事計画書ですが、国府津113系の幕張転用改造の欄も、使われていた色はスカ色の青。その流れで見ますと、500番台の転用改造をブルーのラインになっていたとなると、やはり京浜東北への転用が濃厚なのかなと思われます。習志野区から三鷹へ運用移管したことで、運用数に余裕が出るようになったのでしょうか?それとも新車を投入して、500番台を京浜東北へ転用し、209系の試作車を置き換える計画があるのか。やっぱり気になりますね。
投稿: TOMO | 2005/08/29 23:16