名古屋ネタの途中ですが、ちょっとここで中断して、昨日の鎌倉総合車両センターのイベントの様子をお伝えします。
9月10日(土)、恒例の鎌倉総合車両センターの一般公開が行われた。この鎌倉総合車両センターは、旧大船工場と大船電車区を統合して出来た総合車両センターだが、聞くところによると、旧大船工場部門の方は、どうも閉鎖が予定されているようで、このイベントも今回が最後らしい。私も3年ほど前に一度行ったことがあったのだが、どうもそれ以来足が遠退いてしまっていたが、最後らしいと聞くと、もう1回見ておこうと言う気になる。そこで、今回、このイベントに行くことにした。
昼頃に大船駅に到着。駅ビルで食事をしてから会場へ向かう。鉄道ダイヤ情報誌には、京急バスで「JR大船工場前下車」と書かれていたのでバスを探したが、どうも解りにくい。会場に行っている知人に電話をかけて聞いてみると、湘南モノレールの湘南深沢駅下車の方が便利だとの事。確か以前に行った時もその駅で降りた。やはりモノレールで行くことにした。モノレール乗り場に行くと、ようやくJRのイベントのポスターを見つけた。同じJRの現場のイベントなのに、なぜJR大船駅には何も案内が無いのだろう。大宮総合車両センターや東京総合車両センターのイベントとはえらい違いだ。
モノレールの駅を降りると、すぐそばが鎌倉総合車両センターの入口だった。駅のすぐ裏はJRの社宅になっているが、既に閉鎖されており、総合車両センターの工場部門も含めて、土地を売却するつもりなのだろうか?

入口で案内図としおりを貰って奥へ向かう。まず、最初に私の目に飛び込んできたのは、解体された車両であった。

解体中の103系車両。低運車なので鶴見線で活躍していた車両らしい。御覧のように、綺麗に二つに分かれて放置されている姿は、何とも哀れと言うか、言葉が出ない。
続いて、車両展示場へと向かう。まず最初に飛び込んできたのは、この車両である。


101系と205系、新旧の南武支線用車両が仲良く並んでいた。惜しまれながら引退していった101系ワンマン車も、最後の1本が晩年の姿のまま、ここ鎌倉総合車両センターに保管されていた。そして、そのお隣には、昔懐かしい20系寝台客車が置かれていた。この車両はナハネフ22のトップナンバーで、今後、大宮に出来る新しい博物館に展示されるらしい。

さらに20系の隣には、昔懐かしい茶色い旧型電車が置かれていた。クモハ11なのだが、なぜこの向きなのだろうか。これには訪れていたファンからも同様の声が聞こえてきた。

再び、103系の解体現場の前を通過し、今度は検査棟へ向かう。ここでも113系湘南色とE231系、113系スカ色とE217系と言う、何とも意味深な並びが見られた。


この反対側にある車体棟では、現役を引退した鶴見線の103系を使用した運転台体験が行われていた。


その横には、同じ103系を使用した落書きコーナーもあった。

まさに、103系最後のご奉仕と言えそうだ。その103系の横では、113系から外されたサロ124の211系編入改造中で、この車体棟内にも4両ぐらいは見えた。


車体棟を出ると、まだ183系と211系の車両展示を見ていないことに気がついた。案内図を見ながら展示会場へ向かう。展示会場へ向かう途中、この車両センター内の入替車両が目に入った。

この入替車は103系が種車なのだが、手前の車両は、地下鉄東西線乗り入れ用車として使用された103系1200番台のクモハ102が種車。現存する唯一の1200番台車である。後方の車両はクモハ103が種車なのだが、架線のない場所に車両を押し込むのが目的なのか、パンタグラフが移設されている。
入替車を撮影して、先に進むと房総特急用の0番台車と211系が並んでいた。183系の方に影が出てしまっているのはちょっと残念だ。

この211系、実は展示用として回送されてきたのではなく、211系への改造工事が終了した旧113系2階建グリーン車の試運転用としてお迎えに来ていたらしい。183系の方も、前夜の「ホームライナー」で逗子まで運転された車両を、幕張に返す前に展示したようである。
そろそろ終了時刻が近付いてきた。最後に出口へ向かいながら、資料館へ立ち寄って、大船工場の歴史を取り上げた写真を鑑賞して、鎌倉総合車両センターを後にした。もうここへ来る事はないのだろう。そう思うと少しだけ寂しさを感じた。
おまけ

湘南深沢駅前で湘南モノレールを撮影。1編成しかない新型車5000系を撮影することが出来た。
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