人身事故の余波 快速河口湖行きに遭遇
つづいて今日の帰宅時の話。
今日は昼過ぎに中央線豊田駅構内で人身事故が発生した。昼間の列車本数の少ない時間帯ではあるが、一時的に電車の運転を休止したことにより、車両運用が狂ってしまった。
夕方、吉祥寺の書店に立ち寄ってから帰宅。吉祥寺駅の改札を入ってから、下り3番線へ向かう。最初にやって来た豊田行きは混んでいたので乗るのを止めた。1本見送っても電車は続けてやってきたのだが、次の電車の接近放送を聴いたとき、自分の耳を疑った。なんと各駅停車の河口湖行きが来ると言うのだ。そこでホームの発車案内機を見ると、しっかりと各駅停車河口湖行になっているではないか。
河口湖まで入線する201系は1日2往復。朝の上りと夜の下りだが、上りは2本とも快速電車(休日は特別快速)だが、下りは2本とも通勤快速(休日は特別快速)になるので、これは数少ない普通の河口湖行きを撮影できるチャンスである。そこで吉祥寺駅では最後部付近へ行き、ある程度明るさが確保できる三鷹駅に行くことにした。
やって来た電車は、運行番号03Hと表示した分割対応編成であった。前6両の方向幕は「大月」となっていたが、後ろ4両は期待通り「河口湖」となっていた。早速乗車し三鷹へ向かう。車掌のアナウンスによると、都合よく三鷹で通勤快速高尾行きの退避があるので数分停車すると言うのだ。時計を見ると、この通勤快速が本来なら河口湖行きである事が解った。これで事態が全て判明した。本来ならば分割編成が入るはずの通勤快速が、昼間の人身事故の影響で、10両固定編成が入ってしまい、そのままでは富士急行線へ直通できなくなった。そこで、この通勤快速の前後に走る分割対応編成の列車と行先を交換して対応したのだろうと。この真相を確かめるべく、三鷹では通勤快速も撮影する事にした。
三鷹に到着後、まずは私が乗車した河口湖行きを撮影した。
帰宅後、時刻表を調べてみると、この時間帯の03Hは、所定では高尾行きであることがわかった。そして、この後に続いてやってきた通勤快速は、予想通り10両固定編成だった。
こちらも帰宅後に時刻表を調べてみると、この時間帯の27Hは、やはり通勤快速河口湖行きであった。本来なら分割編成の運用であるが、昼間の人身事故の余波で、このように10両固定編成が入ってしまったのだ。そこで、途中で追い越す03Hと行先を交換し、分割編成を確保したのだが、27Hの乗務員さんには行先変更がうまく伝わっていなかったのか、なぜか「通勤快速 大月」になっていたのだ。この辺りは、河口湖行きの車掌さんが、三鷹停車中に通勤快速の車掌さんに向かって、行先は高尾だと言う確認をしていた。
かつては201系も大月まで入れる電車は分割編成のみであったが、その後の高尾以遠直通電車増発に合わせて、現在では10両固定編成でもシングルアームパンタを採用し、どの編成も大月までは入線できるようになった。これで運用上の規制はだいぶ緩和された。しかし、富士急線に乗り入れるとなると、今度は編成を分割する必要がある。さすがにこれは数に限りがあるから、このように途中で追い越す電車に分割編成が入っていれば、好都合と言うことで、車両運用を差し替えているのだろう。以前から比べれば、柔軟に対応できるようになったが、このような運用変更を繰り返さなくてはいけないのは、支線区への直通運転をしている中央線ならではの悩みと言えそうだ。
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コメント
まさか、お昼の人身で27Hの車両運用がつかないとは・・・。
年に2~3回見かけますが、幕は27H、03Hともに所定を表示することが多いようです。この場合、27Hは貫通の通快河口湖表示となりますので、私の場合10号車を狙って撮影することが多いです。一方、03Hの無印河口湖表示は1回しか見たことがありません。こちらは1号車を狙うことになるので、とっても忙しいですね。
他には、武蔵五日市・高麗川直通でも同様のケースがあって、10両貫通の武蔵五日市行を見たことがあります。
投稿: ONDA201 | 2005/09/22 18:04
鋭い観察!中央線利用者ですが、そういうこと気がつきませんでした。
車両運用は難しいですね。誰が考えているのでしょう。
Primera
投稿: Primera | 2005/09/22 19:46
ONDA201さん、Primeraさん、コメント有難うございます。
>ONDA201さん
分割編成でない分割列車、私も武蔵五日市行き系統は見たことあるんですが、河口湖行きは今回初めて見ました。武蔵五日市行きには実際に2度乗車した事があります。そのうち1回は、だいぶ前のことで、まだ立川駅で通勤快速と青梅線系統との列車が退避をしていなかった頃の話です。後続の通勤快速が分割編成だったので、立川駅で両者を並べて、運用を差し替えていました。
>Primeraさん
中央線の場合、支線への直通列車や分割併合列車が多いですから、ダイヤ改正の都度、車両運用は慎重に決めていると思われます。ただ、こう言う突発的なダイヤ混乱時ですと、まずは所定ダイヤに戻す事が優先されますから、担当者の腕の見せどころでもありますね。
投稿: TOMO | 2005/09/24 13:02
今頃のコメントすいません。
この記事を見ていて思ったのですが、
前6両は大月表示で、後ろ4両は河口湖表示になっていますね。
これは通勤快速(中央特快)河口湖行きの場合も同様に、6両が通勤快速大月、4両は通勤快速河口湖と方向幕は表示していたのでしょうか?
当時は気にしていなかったのですが、Nゲージでその運用を作りたいと思い質問いたしました。
長文失礼いたしました。
投稿: 時代遅れ | 2012/03/18 01:48
時代遅れさん、コメントありがとうございます。また、コメント返しが遅くなりまして、申し訳ございません。
201系分割編成の河口湖行きの記録。懐かしいですね。ご質問の答えでございますが、201系は、前6両は通勤快速大月、後ろ4両は通勤快速河口湖を表示していました。また、高麗川・武蔵五日市行きも同じような状況でして、それぞれの行き先を別々に表示していました。
投稿: TOMO | 2012/04/03 12:59