樽見鉄道の客車列車を撮る
それでは、そろそろ名古屋地区遠征記を書き始めます。
1日夜、東京発の「ムーンライトながら」で大垣に降り立つ。ここで降りる理由はただ一つ。大垣駅から分岐する樽見鉄道の客車列車を撮ることだ。
樽見鉄道は、今から約20年ほど前。当時の国鉄樽見線を引き継いだ第3セクターの路線だ。大垣駅の6番線(一部は7番線)から出発し、普段は御覧のようにレールバスによる運行となる。
しかし、レールバスだけでは輸送力に欠けるのか、平日朝の通勤・通学時間帯に大垣~本巣間で運転されている1往復の列車だけが客車列車となる。元々、貨物輸送も行っていることから、DE10形ディーゼル機関車と同型のTDE10と言う機関車を所有しているので、当時の国鉄からも旧型客車のオハフ33を譲渡。後に、この客車も12系を経て現在はJR東海から譲渡された14系客車で運用されている。その客車列車も、そろそろ危ないと言う話もちらほらと耳にする。そこで、今回はこの列車を撮るために、平日朝に大垣に辿り着けるよう、1日夜のムーンライトながらで大垣に来たのである。
大垣駅で待つこと約30分。本巣からの客車列車がゆっくりと7番線に入線してきた。
この14系も状態はお世辞にも良いとは言えないようだ。御覧のように、かなり塗装も剥げている。テールサインには「普通列車」と表示されているのも特徴の一つだ。
この後、折り返し本巣行きとなるが、折り返し運転に向けて、機関車の向きを変える「機回し」を実施する。私も改札の外へ出て、入替風景を撮影した。
かつては全国各地に存在した客車による普通列車。輸送力は大きいが、折り返し時の機回し作業が面倒なことなどから、徐々に気動車化、電車化が進み、現在では定期列車として運転しているのも、ここだけではないだろうか。
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