明日でお別れ!京急700形
明日、11月28日限りで現役を引退する車両がある。それは京急700形である。18メートル車両でありながら、片側4扉で作られており、京急の中では通勤用というイメージが強く、地味な存在である。全盛期には4連を3本連結し、12連となって通勤快特に使用されたこともあるが、最近では京急川崎から小島新田までを結ぶ大師線専属で使用されることが多かった。
京急700形の最後の活躍を撮ろうと、私は23日の午後、この大師線へと向かった。品川から新1000形による快特で京急川崎に着くと、高架下の大師線ホームには大勢のファンがカメラを持って待っていた。停車中の車両は1000形であったので、後続の列車が700形と言うことになる。私もホームの車止め付近で待機。5分ほどしてやってきたのは、予想通り700形。さよならヘッドマークが付いていないノーマルな状態の編成だった。
撮影後、この700形に乗車する。途中、どこかで下車して撮影をしようと考えながら、一番前にかぶりつく。快調に出発するが、すぐに減速。かなりきついカーブを曲がった。そのS字カーブで撮影している人が多かったので、カーブに近い一駅目の港町駅で下車した。改札を出て、先程のカーブの所へ向かう。次の電車がさよならマークつきの700形なので、かなり人も多くなった。
港町手前のS字カーブを行く700形さよならマーク付き編成
同じ場所でマークなし編成も撮影
港町では、もう1箇所、小島新田方の踏切でも700形の撮影をしてみた。
撮影後、再び駅へ戻り、大師線を先に進む。やって来た車両は、さよならマーク付き編成だった。車内には沿線の幼稚園児が書いた700形の絵や、一昔前の700形の写真が貼られており、お別れムードがさらに高まる。700形同士のすれ違いを期待して、一旦、川崎大師で下車したが、残念ながらホーム上からはすれ違いは撮れなかった。
後続の1000形に乗車して、今度は終点の小島新田へ。ここは川崎貨物駅のすぐ目の前。ここで700形を駅撮りした。
700形を一通り撮影して、さらに川崎貨物駅で貨車やディーゼル機関車を撮影。日も暮れてきたので、大師線を後にした。帰りに乗車したのは1000形。700形引退後は大師線の主となるのだろうか。この車両も本線には新1000形の増備が進んでおり、700形の次は、この車両の淘汰が更に進むことだろう。
京急川崎に到着した1000形による大師線列車
700形は明日で引退となるが、一部の車両は琴電へ譲渡され、新たな場所で活躍を始めている。最後まで残った2編成も、もしかしたら琴電へ向かう車両があるかもしれない。新天地での新たな活躍に期待したい。
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