青梅線で「風っこ奥多摩号」運転
この週末、青梅線では、キハ40系トロッコ風気動車「風っこ」を使ったイベント列車、「風っこ奥多摩号」を青梅~奥多摩間に2往復運転された。私にとっては地元からもすぐ近くにある青梅線で、このようなイベント列車が走るとあっては見逃すわけにはいかず、13日の日曜日、青梅線沿線へと出かけてきた。
なお、この記事は、当ブログの総合リンク先であるTHE diary from 5丁目のr104さんとの協同取材となっておりますので、本編に出てくる画像などは、双方で似たようなものが使われるかと思いますが、予めご了承ください。
13日の朝、我々二人は、西武拝島線の車内で合流し、まずは拝島駅から撮影を開始した。この風っこは、気動車が種車になっているので、自走する事が可能だが、どう言う訳か留置先の八王子から、営業運転の始発駅となる青梅まではDD51による牽引となっていた。その回送列車を撮ろうと、拝島で待機することにしたのである。DD51も最近では活躍の場面も少なくなっており、首都圏でその姿を拝む機会は少なくなってきた。今回はお召し列車牽引の実績を持つ842号機の登板と言う事もあり、拝島駅でもかなり大勢のファンが集まっていた。
9時14分、予定通り、DD51に牽引された「風っこ」は、ゆっくりと八高線と青梅線上り本線との間の中線に姿を見せた。
拝島での撮影は短時間で終わらせて、まずは青梅まで先回りをすることに。最前部車両に乗り込み、車内からロケハンをしながら途中で撮影可能なところを見つけていたのだが、なかなか良い場所が見つからず、結局は青梅まで乗り通してしまった。方針を変更し、青梅駅で待ち構えることに。
青梅駅は、拝島駅以上にファンの数が多く、狭いホームは観光客も混ざって大混乱であったが、何とか撮影する事が出来た。
青梅駅に到着。ここでDD51を切り離し、営業運転に向けた準備が行われる。
撮影後、奥多摩行きで先行することにした。「風っこ奥多摩1号」は逆光気味になるので撮影場所に悩んだが、ダイヤ情報と睨めっこした結果、2分ほど停車する二俣尾駅で下車し撮影する事にした。最初は橋上駅舎の通路から撮るつもりだったが、駅を出てすぐにある踏み切りの感じが気に入り、逆光なのは覚悟の上でここで撮影することにした。逆光ではあったが、線路沿いに生えているススキが太陽の光に反射し綺麗に見えた。
二俣尾駅を発車する「風っこ奥多摩1号」
続いて、今度は2号の撮影に入る。今度は光線状態の良い所にしよう。そう決めて青梅線を更に奥へ向かう。最初、古里で下車したのだが、どうもイメージが合わず、結局、鳩ノ巣に行くことにした。ここなら下り列車との交換待ちで停車することもあり、確実に押さえられるからである。以前、鳩ノ巣駅の立川方にある踏切から撮影した事があったが、ここで失敗した経験があり、今回は最初からホーム上での撮影にした。
鳩ノ巣駅に到着する「風っこ奥多摩2号」
ここは4分間の停車時間もあり、余裕で撮影する事が出来た。そこでこんな物も記録しておいた。
しっかりと列車名が入ったサボも入っていた。こう言うサボはしっかり記録しておきたいところだ。
続いて、今度は3号の撮影になるが、これから先は有名ポイントでも押さえておきたいと言う欲も出てきた。そこで目指した先は軍畑駅近くの鉄橋。ここは古くから有名なポイントだ。鳩ノ巣から駆けつけると、既に鉄橋の近くには多数のカメラマンが待機していた。以前だと、このポイントとは反対側のほうから望遠で撮影するのが定番であったが、最近は、線路沿いに埋まっている木々の成長により、だんだんと列車の姿が見えにくくなってきていた。今回、私は、2両編成と言う特徴を生かし、反対側から一眼レフカメラ(EOS7)の望遠で狙うことにした。お天気もよく、光線状態はバッチリ。最高のロケーションでその瞬間を待った。やがて踏切の音が聞こえてきて、連射モードでの撮影を開始。シャッターは5回切ったが、1枚ぐらいは物になっているだろうか。このところ、デジカメが主体となっていただけに、久しぶりに味わう緊張感はしびれる物があった。
最後に4号。これも定番ポイントである、青梅~宮ノ平間で狙うことにした。ここは駄目だろうと思っていたのだが、意外と人も少なく、ここで撮影が出来た事は意外だった。
この後、青梅駅から拝島駅へ移動。朝と同じ様に、留置先である八王子へ戻るための回送を撮影した。青梅線線内で撮影しようとしたものの、どこもそれなりに混んでいて、結局は拝島に来てしまったが、朝とは逆に八高線ホームから撮影することにした。その結果、これが意外にも大当たり。八高線の下り本線とはすぐ隣の線に入ってくれたのだった。
そして、15分間の停車時間の間に改札を出て、西武との供用踏切から八王子へ向かう「風っこ」の回送をもう一度撮影し、一連の「風っこ」の撮影を終了した。
秋の青梅線を颯爽と駆け抜けた風っこ号、実は19・20日にも青梅~奥多摩間を2往復運転する事になっている。もう指定席券は完売しているようだが、沿線は紅葉も見頃を迎えているので、美しい風景の中を走る風っこ号を撮影するだけでも楽しめるかと思う。今回の撮影では時間の都合上、四季彩との交換は撮影できなかったので、もしかしたら、次の運転時も撮影に行くかもしれない。
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コメント
昨日の撮影オフ、大変お世話になりました。
光線状態では少々悩みましたが、行動するには良い日柄でしたね。
打ち上げのビールも美味く、いい一日となりました。
次の企画も決まっていますし、また宜しくお願いします。(^0^)
投稿: r104 | 2005/11/14 13:50
昨日は色々とありがとうございました。
撮るだけでなく乗ってみたいんですが、なかなか指定券が取れないんですよね~・・・
あと、DD51が青梅まで風っこを牽引した件ですが、私はATSの関係では?と思っています。DD51(842)はATS-Pが付いていますし。(青梅~奥多摩はATS-Snのままでしたっけ?)
投稿: sion | 2005/11/14 22:33
こんばんは、ONDA201です。
反対側のホームにいらしたんですね。
私もどっち側で撮るか考えたのですが、青梅線は往来が多いので八高線のホームにしました。
停止位置がかなり先の方でちょっと慌てましたが・・・。
この前の金曜日、キャンセルを確認したところ土曜運転のものは、多少キャンセルが出ていたようです。前日とかに窓口をのぞいてみると案外1,2席なら出るかもしれませんね。
投稿: ONDA201 | 2005/11/14 23:30
r104さん、sionさん、ONDA201さん、コメント有難うございます。
r104さん>
こちらこそお世話になりました。次回はあの車両の追跡ですね。また祝勝会?が出来るといいですね。
sionさん>
DD51はATS-Pの関係でしたか。JR東日本のサイトで調べてみましたら、確かに青梅~奥多摩間はATS-P整備予定区間となっていましたので、現時点ではATS-SNのようですね。かつてのJR東海165系のように、P型を積んでいないから運転できないと言うことは無いと思いますが、福知山線の事故以降、P型使用区間でP型を積んでいない車両は運転しないようにしたのかもしれません。
ONDA201さん>
あらら、ニアミスでしたね。八高線ホームにいらしたんですか。私の方は前日にKaz-Tさんのブログを見て停止位置を確認しましたので、何となく足が青梅線ホームに向かっていました。
投稿: TOMO | 2005/11/14 23:39
こんばんわ。
私は13日は高崎線トワイライトへ行っていたので
青梅線へは行かずに11日の八高線内回送のみで
お茶を濁しましたが、天気はISO400、1/250、f2
という最低な条件でした。
しかしながら青梅線も随分私は遠ざかってしまいました。
貨物終焉の頃は結構足を運びました。
それ以来足を運んでいません。
DD51を回送に使用したのは単にハンドルが握れない
からではと聞いています。
実際仙山線での運転実績もあるのでATS-PSを
風っ子は搭載しているはずです。
では。
投稿: HANSEN | 2005/11/15 00:04
HANSENさん、コメント有難うございます。
青梅線は、確かに貨物列車が無くなってからは寂しくなってしまった感じもしますね。私も足を運ぶ回数が極端に減りました。
DD51の件ですが、吾妻線での運転では全区間DD51牽引でしたので、ハンドルが握れないと言う可能性は高いと思いますが、今回の青梅線では、営業列車では風っこの単独運転になっていますので、ハンドルの問題は解消できているのではないかと思うのですが、実際はどうなんでしょうね。謎が深まるばかりです。
投稿: TOMO | 2005/11/15 00:46
こんばんわ。
さらに突っ込んだ話をすると・・・
吾妻線は長野原まででしたので機回しが出来ます。
しかし青梅線は奥多摩の現状では機回しが出来ませんので
単独運転となったのだと思われます。
しかしながらかつてキハ40の在籍していた
八高線ならまだしも
青梅線とキハはかなりかけ離れています。
これについては、7日回送→8日試運転→9日高崎帰還
の日程でハンドル訓練を行っていたりします。
何か悪く言えば急場しのぎですが(笑)
よく受け取れば企業努力となりますね。(爆)
投稿: HANSEN | 2005/11/16 00:44