二度目の正直? 上信電鉄500系(旧西武101系)が高崎へ
12月25日、西武鉄道の101系を改造した上信電鉄500系の第2弾が、高崎へ向けて旅立った。昨年に引き続いて今年も1編成が上信電鉄へ譲渡されたのである。
さて、この譲渡車の輸送だが、実は17日に実施される予定だった。私はちょうど前日の16日夜より名古屋へ行っていたため、本来ならばこの輸送には立ち会えない筈だった。10日に知人と会った際に「来週は甲種があるけど行くの?」と聞かれたが、今回は予定があって立ち会えないと、その人にもお話したのだった。
ところが、17日に信じられない出来事が起きたのだ。高崎へ向けて出発した筈の上信500系(旧西武293F)がブレーキ故障で輸送が取り止めになり、新秋津から小手指へ引き返したと言うのだ。この話を名古屋で聞いたときには全く信じられなかった。
そして1週間後のこと。2ちゃんねるの西武関連スレッドで25日に高崎へ向かうらしいとの書き込みを見つけた。最初は信じられなかったのだが、一度は撮れないと諦めていた車両だったので、駄目元で行ってみようと思い新秋津へ向かった。新秋津の連絡線上には、JR貨物の機関車が停まっているのを確認。この時点で甲種が実施される事を確信した。この後の予定(10時30分からの歯医者)も考慮し、移動がしやすい所沢駅へ向かった。
所沢駅5番ホームには、既に同業者を数名確認。みんな甲種狙いである。9時30分を過ぎると、6番線の線路横に作業員が現れた。甲種の到着が近いことを感じさせる。そして、9時46分ごろ、小手指方向からゆっくりと甲種が入線してきた。
E33+E34に引かれて所沢駅6番線に入線した上信電鉄500系
同車は、所沢で1分ほど停車した後に発車。所沢の西武本社ビルに別れを告げているかのようであった。
後輩の6000系に見送られ高崎へと旅立つ上信電鉄500系(旧西武293F)
ここまで撮影した後、私は歯医者へ向かうために、一旦帰宅した。
それにしても、この500系の甲種輸送を所沢で撮影できるとは、世の中、何が起こるか解らないものだ。
| 固定リンク | 0
「鉄道:西武」カテゴリの記事
- 西武2000系 2403Fと2511Fが横瀬車両基地へ廃車回送される(2023.03.25)
- 廃車回送から7日 横瀬車両基地内に佇む2515F(2023.03.22)
- 西武2000系 2515Fが横瀬車両基地に廃車回送される(2023.03.16)
- 西武6000系 6108Fが新宿線で営業運転(2023.03.06)
- 西武2000系 前パン撮影会に参加する その3(2023.03.05)
「鉄道:上信」カテゴリの記事
- 上信電鉄 150形153Fが解体される(2021.07.14)
- 上信電鉄150形153Fが引退(2019.11.03)
- 上信電鉄 150形151Fが解体搬出される(2019.07.15)
- 上信電鉄のニューフェイス 700形を撮影する(2019.06.03)
- 上信電鉄150形 155Fが解体搬出される(2019.06.01)
コメント
直通運転が有る秩父鉄道が西武101系を買わないのんが不思議なアタシ何もJRの屑鉄を買い集める事もあんめぇに(×_×)同じ101系でもえらい事乗り心地がちがいまんな
投稿: 西武101系好き | 2012/06/04 11:17
西武101系好き さん、コメントありがとうございます。
まず、秩父鉄道ですが、西武101系は3編成譲渡されておりまして、3両編成、2扉に改造され、急行用の6000系として活躍をしております。以前より乗り入れの実績もあり、扱いもしやすいとは思いますが、秩父鉄道の各駅停車用車両は、20メートル級4扉車で統一されていましたので、旧国鉄101系である1000系の置き換えには、西武の車両ではなく、東急8000系シリーズでの置き換えとなっています。
投稿: TOMO | 2012/06/06 17:36
秩父鉄道へ急行用として来てますが、秩父人は急行なぞ利用しませぬ故、各停の快適さが重要なぁです。4扉が必要な程乗客もおまへんがな。秩父人は西武101系の黄色の方が馴染んでます。塗り替えの経費も浮くで、マンマ使えばOK秩父鉄道は車両の買い方下手っぴ
投稿: 西武101系好き | 2012/07/30 16:39
西武101系好きさん、コメントありがとうございます。
本来、この記事は、上信電鉄の記事ですので、秩父鉄道の話題をこのままここでするのは、筋違いとなりますので、この辺りで終わりにしたいと思いますが・・・
まず、中小私鉄が大手私鉄車両からの中古車両を購入する際には、狙っている車両の廃車計画に大きく左右される場合があります。そもそも、秩父鉄道が20メートル級4扉車を一番最初に購入したのは、小田急の1800形だった筈です。小田急1800形改め800形と、自社発注の100形と500形で、当時の各停運用を回していたと思います。後に、吊り掛け車である100形と800形を置き換えることになり、このとき投入されたのが、国鉄101系改め1000系です。おそらく、大量に廃車が出ていて、安く買える車両と言うことだったのでしょう。その事が、1000系を秩父鉄道の主力車両にまで成長させたと思います。その後、東急7000系を購入し、2000系として入線させましたが、ワンマン化に対応せず、非冷房ということもあり、都営6000系を購入し、5000系として入線させました。
5000系入線時点で、秩父鉄道の各停用車両は、20メートル級4扉車に統一されました。乗客の数から見ると、確かに4扉車は不要かもしれません。しかし、扉の数を統一すると言うことは、鉄道会社から見ると、旅客案内上、実に有利になる筈です。行楽シーズンなどの整列乗車の案内も、4扉車で統一できていれば、やりやすくなります。そんな事も、1000系の代替に、東急から車両を購入したと言うことに繋がるでしょう。他にも、メンテナンスに必要な部品を、どれだけ回してもらえる等と言うような話も、中古車両の購入時には影響してくるのではないかと思います。
投稿: TOMO | 2012/07/30 17:49