スペーシアが新宿へ 東武・JR直通特急運転開始
3月18日のダイヤ改正で、大きく変わったのが東京から日光への移動手段であろう。このダイヤ改正から、東武鉄道とJR東日本が協同で、新宿から日光方面への東武線直通特急が運転を開始している。あの東武の看板特急である「スペーシア」が新宿や池袋で見られるようになるというのだから、これは大事件である。
私も、この直通特急をダイヤ改正の翌日である、3月19日から撮影しているのだが、強風で列車が大幅に遅れたり、車両故障があったりで、なかなか撮影が出来ず、さらにブログも他のネタが優先になってしまった。今頃何を言うかと思われる方もいらっしゃるかもしれないが、ちょっとの間お付き合いください。
3月19日の昼過ぎ、私は高田馬場駅へと向かった。鬼怒川温泉からの特急「きぬがわ4号」を撮るためである。この列車は、JR東日本が東武直通用に改造した485系が使われている。「スペーシア」に準じた塗装に改められた485系の姿を収めようと、カメラを構えている方が私の他にも1人いた。この日は風が強く、高田馬場駅ホームで撮影していても、強風で体のバランスを崩しそうになる時があった。そのせいか、列車も時間になっても現れない。強風のために10分ほど遅れていたのだ。山手線内回り電車や下りの埼京線などに被られないか心配だったが何とか撮影できた。
山手貨物線を行く485系特急「きぬがわ4号」
高田馬場では湘南新宿ラインとすれ違う。
撮影後、私は続けてやってきた山手線の内回り電車で新宿へ移動。3番線に停車中の485系を撮ろうとしたのだが、とにかく人が多い。撮影を諦めて、中央線ホームの7番線へ移動し、折り返し「きぬがわ5号」の出発シーンを撮ることにした。
鬼怒川温泉を目指して新宿を発車。
ここで、東武直通特急の撮影を一旦終了し、E217系の撮影へと向かった。そして再び夕方のこと。新宿へやって来るスペーシアを撮る予定だったが、宇都宮線が強風で運転を見合わせてしまい、撮影可能な時間帯に、スペーシアが新宿へ来る可能性は低くなってしまった。よって撮影を諦め、後日もう一度撮影する事にしたのだ。
そして21日の昼間、再び東武直通特急の撮影に向かった。JR東日本が東武直通用に用意した485系が、なんと19日の夜、強風の影響でパンタグラフが故障し、24日までは全ての直通列車が東武のスペーシアで運転されることになったのだ。そこで、代走となっている「きぬがわ4号」~「きぬがわ5号」で撮影をした。撮影場所は、新宿駅と池袋駅である。
スペーシアが新宿に到着。最新のダイヤ情報誌の表紙を真似して撮りました。
この日、代走運用に就いていたのは、直通特急運転開始記念のラッピングをした編成であった。車両の正面や側面に飾りつけがしてあったので、その辺りも解るように撮影。
先頭車の車端部にあるラッピング。6号車に貼られた小さなグリーン車マークにも注目。
池袋駅に停車中のスペーシア。この列車の運転開始で、東武東上線沿線からもスペーシアに乗るのが楽になった。
直通運転開始から2日目で、JRの485系が故障するなど、波乱のスタートになってしまった東武・JR直通特急。これまでは浅草や北千住へ行かないと乗れなかった列車に、新宿や池袋から乗れるというのは、我々西武沿線住民や中央線・東武東上線・京王線・小田急線沿線住民からもあり難いことである。今のところ1日4往復と本数は少なめであるが、今後の展開次第では、増発もあるかもしれない。東武側は看板車両のスペーシアであるのに対して、JRは中古車両の485系改造車と言うのも少々寂しい。将来的に増発をする場合には、JRもスペーシアに負けないような車両を・・・ さらには新宿から横浜方面へ・・・と思うのは私だけではない筈。今後の両社の動きに注目していこう。
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