東急多摩川線で珍車に出会う
早朝の「出雲」を撮り終えて蒲田駅へと戻ると、なんと武蔵野線屋根上日記の管理人、マニはらさんと出会った。せっかくなので、二人で朝食を食べに行った。私は、この後、地元の歯医者へ行く予定があったので、一旦帰宅しなくてはならない。マニはらさんから、東急多摩川線には目蒲線時代に乗ったきり、乗っていないなあという話になり、東急多摩川線・東横線と乗り継いで渋谷へ出ることにした。
皆さんもご存知と思うが、この東急多摩川線と池上線は、18メートル級車の3両編成での運転となっている。両線とも車両は共通運用で、主力の1000系を中心に、かつての名車7000系を改造した7700系と、7200系を改造した7600系を交えて運転している。種車の都合なども合って、種類は豊富。中にはちょっとした珍車もある。我々鉄道を趣味にしている者にとっては、こう言う路線は、つい珍車の遭遇を期待してしまうのだが、蒲田駅で待っていた電車は、ごく普通の1000系だった。とりあえず、これに乗車する。
発車してから2駅目ぐらいだったか、前方よりこの線一番の珍車が近付いてきた。それは7700系の7915Fである。この7915Fは、もともと4両編成だった7700系を3両編成にする際に余剰となった中間車(サハ)だけを集めて、電装化と先頭車改造を実施。最近では当たり前になったステンレス車の先頭車改造だが、この車両が改造された当初は、それほど実例が無く、試験的要素の強い編成とも言える。
これだけの珍車を見たからには撮影したいと言う気持ちは二人とも一緒。と言うことで、途中駅の鵜の木で降りて待ち構えることにした。珍車7915Fは、2本後にやってくることになる。まずは続けてやってきた7700系で撮影の練習をした。
その見た目から「歌舞伎塗装」と言う愛称も持つ7700系の7912F。
この7700系歌舞伎塗装タイプは、もともと池上線用に登場したのだが、後に目蒲線の目黒線・多摩川線分離化に伴う運用共通化により、多摩川線でも見られるようになった。
そして、お待ち兼ねの7915Fの登場である。
1000系譲りの独特な表情の運転台を付けた7700系の珍車7915F。
1本前の列車の7912Fと比較すると、その珍車振りは一目瞭然。もう一つの特徴とも言えるシングルアームパンタも、東急では、確かこの車両が最初じゃなかったかと思う。
珍車を無事に撮り終えて、再び多摩川線に乗車。今度はごく普通の車両で、多摩川まで乗り通した。
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