48年間ありがとう! 急行「かすが」最後の日
昨夜遅くに名古屋から帰ってきました。これから少しずつ名古屋ネタを書いていきます。
16日夜東京発の「ムーンライトながら」は、強風のため、小田原・熱海・沼津で長時間の抑止を食らい、豊橋に到着したのが6時40分頃のこと。ここから先は、特別快速に乗り換えた方が先に着くと言うので、そちらに移動。朝のラッシュ時間帯の混雑を体験しながらの名古屋入りとなった。
ホームのきしめんで朝食を済ませ、名古屋駅8時20分発の関西線に乗り込む。目的地は弥富。以前、この付近で撮影した画像を見た事があったので、ここなら「かすが」も撮れるのではないかとの判断であった。弥富駅が近付くと、車内から偵察を開始。駅手前の直線付近で、カメラを構えた人を一人発見。あそこなら撮れそうだと実感し、私も徒歩で現地へ向かう。この列車で降りて撮影に来たと思われるのは私一人で、撮影地へ行っても、先程、車内から見た人だけであった。先客に敬意を表し、私から挨拶をする。私が東京から来たと言うと、ご親切に関西線の事を教えてくれた。そのお礼に私も関東の情報を流す。「かすが」までの待ち時間も退屈しなかった。
9時10分ごろ、前方よりキハ75系二次型の特徴的なライトが確認できた。早速カメラを構える。前方に見えるバイパスの陸橋と、ちょっと逆光気味なのが引っかかるが、そこそこの感じで撮る事が出来た。
弥富駅付近を行く4両編成の急行「かすが」
同じ地点で反対側も撮影。
これで午前中の「かすが」撮影は終了。終了後は、大垣へ向かい、樽見鉄道の撮影をした。(この話は別記事で)
夕方、今度は最後の「かすが」に乗ってみる。どこから乗ろうかと色々と考えたが、スケジュールの関係で、やはり亀山からとなった。一旦、宿泊先のホテルに立ち寄って荷物を整理し、身軽な格好に変身。名古屋駅17時8分発の関西線亀山行きで亀山を目指した。
亀山駅に到着すると、上り「かすが」が発着する1番線には、カメラを持ったファンが大勢待機していた。私は、一旦改札を出て、名古屋駅で入手してあった普通乗車券で再入場する。窓口では、最後の「かすが」に乗ろうとする人達が急行券を買うために長い列を作っていた。
亀山駅改札前の発車案内機。急行「かすが」と表示されるのも今日が最後となる。
もう時間があまり無い。改札に入ると、すぐに急行「かすが」が入ってきた。先頭の4号車が自由席らしいが、朝の通勤時間帯を思わせるほどの混雑振りであった。とりあえず、亀山駅ホーム上での「かすが」を撮影してから、指定席車両の方に飛び乗った。
亀山駅停車中に乗務員も交代。この交代シーンを撮っているファンも多かった。
最終日の急行「かすが」は、指定席車両が満席との事で、私は自由席券を購入したのだが、いざ乗ってみると、指定席車両には空席が目立つ。どうも、指定席券を購入した人は、実際に乗る人よりも、コレクションとして買った人の方が多いようだ。せっかく乗車したのだから、座席にも座りたい。そう思って私は検札に来た車掌に、差額分を払って、指定席車両の空いている席に座ることにした。
空席も目立つ指定席車両。
この急行「かすが」は、快速「みえ」や武豊線で使われているキハ75が使用されているが、急行運用と言うことで、中央の扉を締め切り扱いにしている。主に205・206番のユニットが使用されているので、この両ユニットには、扉に締め切り扱いのステッカーを貼って対応していた。
「かすが」専用編成は中ドアを締め切り扱いにしている。
この扉締め切りの表示も、急行運用が解除されてしまえば姿を消すことになる。私以外にも記録している人が何人かいた。
一通り撮影を終えて座席に腰を下ろす。キハ75には、快速「みえ」や武豊線で何度か乗車しているが、急行運用での乗車は、これが初めての体験。走りに関しては自慢の俊足で、急行らしさは充分に伝わってくる。車内設備も、座席はゆったりしており文句なし。名古屋までの約50分間、急行「かすが」の旅を充分に堪能した。
この表示が出たら、撮影をする人が多くなった。
車内案内機の表示に名古屋と言う文字が出始めた頃、担当車掌から今日で運転終了と言う、最終日らしさを感じさせるアナウンスが入った。なかなか名文句の車内放送で、乗っていた私も思わず感動してしまった。
名古屋には定刻通りの到着。最終列車の余韻に浸りながら、私は反対側の12番線に移動。キハ75系急行「かすが」の最後の雄姿をカメラに収めた。
急行「かすが」到着と入れ替わりに、快速「みえ」が名古屋駅を発車していった。
「みえ」が発車して、12番線は撮影タイムに突入した。
反対側も撮影。
関西線ホームの時刻表。急行「かすが」の扱いは、かなり悪いような気もする。
名古屋駅12・13番線ホームには、急行「かすが」の到着を待つファンが大勢いたが、改正で廃止となる「出雲」や113系狙いで連日ファンが殺到していた東京駅とは比べ物にならないくらい静かで、名古屋のファンの紳士的な行動に頭が下がる思いであった。地味に走り続けてきた急行「かすが」を、暖かく見送ろうと言う思いが強いのかもしれない。
48年間ありがとう。お疲れ様でした。
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