国鉄特急色381系で運転 臨時「しなの」号
このゴールデンウィークは、1泊2日の日程で名古屋地区へ出かけてきました。これから暫くの間、名古屋遠征記を書きます。どうぞお付き合いください。まずトップバッターはJR東海の381系の話題から。
振り子式特急形電車として国鉄時代に登場した381系。現在でもJR西日本では、特急「くろしお」や「やくも」で定期列車として活躍しているが、381系発祥の地となった中央西線では、JR東海が381系の後継車種となる383系を平成6年度より登場させて、定期特急からは離脱。現在では6両編成2本が波動輸送用として残り、普段は神領車両区の入口付近にぽつんと置かれている。
現在の特急「しなの」の主役、383系電車。最長10両編成で運転される。
その381系が、このゴールデンウィーク期間中のみ、2編成フル稼働体制で臨時「しなの」に充当されるという。普段は、車両区にぽつんと置かれている車両の晴れの姿を是非記録しておきたい。4日の朝、名古屋入りした後、私はすぐに中央線の鶴舞駅へ向かい、381系の撮影をした。既に1本目の「しなの81号」(白馬行)は出発しており、名古屋10時36分発の「しなの85号」が撮影対象だ。
10時20分ごろ鶴舞駅に到着する。同業者がいるかと思っていたが、誰もいなかった。ちょっと拍子抜けした感じだったが、私が準備をしていると、後から若者が一人やってきた。話をしてみると、友人達と一緒に関西から撮影に来たと言う。この駅で撮影するのは私も初めてだったが、JR東海好きと言う立場上、色々とアドバイスをした。そんな事をしていたら、あっと言う間に通過時刻に。後から名古屋行きの普通列車が近付いてきていたので、ハラハラしたが、何とか撮影する事が出来た。
松本を目指して快走する381系。松本方先頭車は御覧のようにパノラマ形グリーン車。
名古屋方先頭車は、御覧のように非貫通型のクハ381。現存する2編成ともこのタイプの組み合わせである。
夕方、今度は名古屋駅で白馬から戻ってくる381系を出迎えることにした。午前中撮影した車両とは違う車両のはずなので、これで現存する2編成を全て撮影した事になる。とは言うものの、見た目は全く一緒なので、撮り潰しをしたという実感は沸かない。
白馬からの長旅を終えて、名古屋駅10番線に滑り込む381系。絵入りマークが嬉しい。
クロ381を横から見る。このパノラマ形グリーン車は後輩の383系にも受け継がれた。
長旅を終えた381系は、この直後、配属先の神領車両区に向けて回送されていった。2編成残された381系は、JR東海唯一の国鉄形特急車両である。さらに名古屋駅に乗り入れる唯一の国鉄形特急電車でもある。波動輸送用として、当面は使用されるとは思うが、特急「しなの」の利用状況によっては、383系を増備せずに381系のみ引退させてしまうことも充分に考えられる。撮れる時にしっかりと撮っておく必要がありそうだ。
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