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青梅線に旧「あさま」色車両現る

引き続き4月30日の撮影記から。

この日、青梅線にはもう一つ注目される列車が走った。青梅線の河辺から1本の団臨が運転されたが、この列車に、なんと長野総合車両センターの183・189系6連が使用された。長野総合車両センターの183・189系と言うと、旧「あさま」色カラー車で有名。長野新幹線開業前まで運転されていた特急でお馴染みのカラーだけに、このカラーには色々と思い出のある方も多いかと思う。

その旧「あさま」色車両を撮ろうと、私は拝島駅へ向かった。時刻は20時ちょっと前。青梅線の2・3番線ホームの青梅方から見える位置にその車両は停まっていた。

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青梅線拝島駅に停車中の長野総合車両センターN101編成

このN101編成、6両編成であるが、両端の先頭車はなんと183系である。183系の「あさま」色は、長野新幹線開業後に登場したものだ。では、なぜ183系なのだろうか。

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クハ183-1528は飾り帯が低い位置にある珍車

答えは、この車両に搭載されているATCに関係がある。以前、長野支社では、午前中に松本を出発し横浜線経由で鎌倉方面へ向かう「はまかいじ」が設定されていた。現在運転されている「はまかいじ」とは兄弟列車の関係で、現在運転中の列車とは正反対の時間帯で設定されていた。よって、折り返しは、鎌倉を夕方出発し松本へ向かうと言うもの。ATCが必要な区間を走ることから、ATC対応の先頭車が必要になり、183系に差し替えられたのだった。

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ATCの表記が今も存在する。

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八高線ホーム側から撮影。ATC搭載の関係で窓配置が異なる。

今ではこのような「はまかいじ」は設定されていないが、この列車の設定していたせいで183系の「あさま色」が存在することになった。

この旧「あさま」色車両、長野総合車両センターに6両編成3本が存在。普段は長野~直江津間の普通列車に使用されているが、首都圏で団臨用車両に不足が生じたときや、中央本線の夜行快速「ムーンライト信州」運転時には、このように首都圏まで乗り入れてくる。そのため、思わぬ場所でこのカラーの車両を見る事があるかもしれない。見かけたときは、碓氷峠を思い出しながら、183・189系の雄姿をしっかりと記録したい。

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