東京駅で目撃 山形新幹線「つばさ」の単独運転
昨日の夕方、東京駅を通りかかった際に、東北・上越新幹線の発車案内機を見たところ、面白い列車を見つけた。
東京駅の東北・上越新幹線発車案内機。「つばさ191号」に注目。
18時00分発の臨時列車「つばさ191号」である。山形新幹線「つばさ」と秋田新幹線「こまち」は、在来線のレールの幅を広げて、新幹線と直通運転を可能にしたミニ新幹線である。これらの列車は、通常、東北新幹線内は「やまびこ」や「はやて」と連結して運転される事が多いのだが、山形新幹線に関しては、定期列車でも1日1往復、さらに一部の臨時列車には、このように東京から「つばさ」のみで運転される列車がある。
せっかくなので、山形新幹線の車両が単独で東京駅に停車している姿を撮影してみよう。入場券を買ってホームへと上がった。大きな新幹線車両に混ざって、申し訳無さそうに400系が停車していた。
東京駅22番線に停車中の400系「つばさ191号」
通常ではE4系「MAX」と連結してしまって先頭に立つ姿が見えない11号車のグリーン車が、東京駅で顔を出している。このような姿が撮れるのは、普段では1日2回。臨時列車があればもう少し増えると言う具合だ。
さて、この列車だが、停車位置は何と長いホームの前寄りだった。東京駅の東北・上越新幹線用ホームは、約400メートルあるので、この列車だけならかなり余裕がある。端っこではなく、ホームの真ん中に停まれば良いのにと思うのだが、それが出来ないのである。先程も触れたように、山形新幹線と秋田新幹線は、在来線のサイズに合わせた「ミニ新幹線」である。1両辺りの車体の長さも、普通の新幹線とは5メートルずつ違うし、車体の幅も在来線サイズなのでスリム。そのため、長いホームの真ん中に停まってしまうと、ホームと車両との間に大きな隙間が出来てしまうのだ。私が立っている21番線にも、「つばさ号」が停車している位置には安全柵が設置されているのがお解かり頂けるだろう。どのホームにも、「つばさ号」と「こまち号」が停まる位置には、この柵が設置されているのだ。そしてドアが来る場所だけ柵が無く、車体からは足場が出てくるのである。大きなサイズの「はやて号」「やまびこ号」と連結しない時でも、連結した場合と同じ場所に停まらないと客扱いが出来ないのだ。
皆さんも東京駅から「つばさ号」だけの列車に乗る際は、停止位置にご注意を!
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