北陸の気になる車両たち
今年10月21日、北陸本線は敦賀までの直流化が完成する。この直流化に伴い、JR西日本では敦賀地区に新型車両を投入することになっている。それに伴い、現在、この地区で活躍を続けている419系や475系の一部にも大きな動きがあるかもしれない。
昨日は鉄道雑誌の発売日だった。鉄道ジャーナルはJR西日本の京阪神都市圏の特集。そして、とれいんでもJR3社に残された交直流急行型電車の特集だった。つまり、この2誌が北陸本線に関連した記事を特集にしているわけで、北陸本線の敦賀直流化に伴う車両の動きと言うのは、今、いかに注目されているかと言うのが解る。
弊ブログでも、月刊誌と勝手に共同企画?として、この地区に残る419系、475系の編成別記事を書くことにしました。と言っても、使用する写真は、昨年の年末に遠征したときのものなので、季節外れになっているのはお許しください。なお、419系は福井地域鉄道部敦賀運転派出の所属。475系(一部457・471系)は、金沢総合車両所の所属です。
419系D11編成
クモハ419-11+モハ418-11+クハ419-1で構成された編成。クハ419は、クハネ581を改造しているので、581系の面影をよく残している。
419系D12編成
クモハ419-12+モハ418-12+クハ419-2で構成された編成。クハ419-2は、正面の貫通扉及びヘッドマーク部分を完全に埋め込まれて、すっきりし過ぎる表情になっている。
419系D02編成
クモハ419-2+モハ418-2+クハ418-2で構成された編成。クハ418は、サハネ581を改造しているので、このタイプの編成は、両先頭車が食パン顔となっている。
475系(471系)A03編成
クモハ471-1+モハ470-1+サハ455-4で構成された編成。サハを連結していることから3両では運転できず、ラッシュ時に既存の3両編成と連結した上で6両編成として運転される。
457系A13編成
クモハ457-19+モハ456-19+クハ455-61で構成された編成。電動車は457系の最終ユニット車。
475系A14編成
クモハ475-41+モハ474-41+クハ455-302で構成された編成。クハ455-302は、クハ165からの改造編入車で、金沢では唯一の存在。
475系A16編成
クモハ475-43+モハ474-43+クハ455-18で構成された編成。御覧のとおり、富山港線お別れイベント用として国鉄急行色に塗り替えられた編成である。モハ474-43には通風器が残されている。
475系A19編成
クモハ475-46+モハ474-46+クハ455-60で構成された編成。A16編成と共に、富山港線お別れイベント用に国鉄急行色に塗り替えられた。この編成は、モハ474の通風器も撤去されている。
475系A22編成
クモハ475-49+モハ474-49+クハ455-63で構成された編成。両先頭車ともAU12Sクーラーを使用しているのが最大の特徴。
以上、昨年末に遠征したときに撮影した編成をまとめてみました。無意識に撮ったいたのに、こうして調べてみると、トップナンバーやラストナンバーを押さえていたり、165系からの改造編入車を押さえていてビックリ。鉄道ジャーナル誌によると、125系の追加投入や、新形交直流電車の新製も予定されているようで、これらの車両の処遇が大変気になるところ。秋の直流化までに、もう一度、彼等に会いに行く事が出来れば、また記事にしたいと思っています。
6月24日追記
本編で紹介した419系の車両番号及び編成番号に誤りがありましたので訂正いたしました。失礼いたしました。
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コメント
TOMOさん、ご無沙汰してます。
北陸本線、いいですよね。GWに家族と車で北陸方面に野営旅に行きましたが、わざわざ車を適当にとめて野々市から金沢まで北陸本線に乗りました。行きは413系、帰りは419系、何が来ても楽しみな路線ってのも凄いですね。
うむむ、また乗りに行きたいなぁ(^^;
投稿: ぼうず | 2006/06/22 23:57
こんにちは。
RJ誌には交直流の新車が投入されるとも書かれていましたが、果たして何両入るのでしょう?
日本でも有数の国鉄型ワンダーランドとなっている北陸地区。急行型車両が好きな方にはたまらないのでしょうが、419が度々故障したり、475の窓には隙間があって雪が吹き込んできたりと、乗客にとってはなかなか悲惨な状況なのです。
ちなみに石川県、インバータ車を使った普通列車はJR、私鉄とも681または683系を使用する早朝の七尾線1本のみです・・・
変革の時はいつになるのやら。
投稿: 深夜急行 | 2006/06/23 10:52
ぼうずさん、深夜急行さん、コメント有難うございます。
ぼうずさん>
トラックバック有難うございました。GWに413系と419系に乗られましたか。413系には、2編成だけクハ455の700番台車が連結されたのがありますね。特に702番が連結されている方は、473系改造の413系100番台車ですから、まさにレアモノですね。
深夜急行さん>
気になる新製両数ですが、ワンマン運転対応車は16両新製されるという説が出ています。ジャーナル誌では125系電車が6両新製されるとありますから、残り10両が交直流対応の新型車両ということになるかと思います。その場合、単純に125系を交直両用にした車両なのか。あるいは2両編成単位で構成される車両なのか。いずれにしても、あと数ヶ月で解る事ですね。
考えて見ますと、北陸地区の普通列車用車両で、JR化後に登場した最新型車両というとキハ120なんですね。これも問題ですね。475系だっていつまでも使える車両ではないですから、そろそろ後継車種を真剣に考えなくてはいけない時期に来ているんですよね。JR西日本の対応に期待しましょう。
投稿: TOMO | 2006/06/23 21:12
こんにちは。
私も敦賀までの直流化が北陸の交直流車に影響するのでは
ないかと思っており、485系「雷鳥」とともに早めに撮って
おいた方がよさそうと思っています。
「雷鳥」は金沢まで行かないと見ることができないですが、
419系、475系は直江津でも見ることができる車両、ということで
「くびき野」で1本のはずなのですが、ゴールデンウィークに
ライトレールに乗りに行ったものの、まだ419系などの本格的な
撮影には向かえていない状況です。
投稿: GO | 2006/06/23 23:00
419系か……。北陸本線の客車列車(旧客)が廃止された時に代替で入って来た車ですね。配置前に米原駅の旧米原機関区西派出(=蒸気時代の米原機関区本区)付近にワラワラと置いてあったのを思い出します。初めて見たあの食パン顔にショックを受けたのを覚えています。思えば、あれが西の悪夢の始まり(笑)。
以前は、赤紫みたいな色で、"TOWN TRAIN"のマークを付けてましたね(475等含む)。
廃車はどうでしょう。471,457系は、整理だろうな。残るのは車体更新した417系(413系?)と、113系から改造した415系くらいかなぁ。
投稿: ふずりな | 2006/06/23 23:13
GOさん、ふずりなさん、コメント有難うございます。
GOさん>
そう言えば、GOさんの地元からは快速「くびきの」に乗車すれば、1本で直江津まで行けるんですね。ただ、北陸本線の419系や475系は運用範囲が広いですから、お目当ての車両の撮影は難しいかもしれません。そう言いつつ、私も8月のリバイバル白山号狙いで直江津方面へ行こうかなと密かに計画をしています。
ふずりなさん>
仰るとおり、419系は北陸本線の旧客の代替で入った車両ですね。あれからもう20年が経ったんですよね。既に特急形車両だった時よりも近郊形へ改造されてからの方が車歴も長くなってしまったことでしょう。北陸本線の普通列車といえば、「TOWN TRAIN」のマークが良いアクセントになっていましたね。何回かデザインを変更していましたが、あれもいつの間にか消えてしまいましたね。
今回の敦賀直流化で、まず最初に淘汰されるのは、この419系だと予想していますが、車両の新製両数からすると、全車両淘汰は難しいかな?
投稿: TOMO | 2006/06/24 22:38