クハのトップナンバーも健在!大阪環状線の103系を撮影する
前記事でお伝えしたとおり、JR西日本では、201系電車の大阪環状線への転用計画を進めている。大阪環状線と言えば、103系が活躍をしていた路線であるが、201系が少しずつ数を増やしており、今では、201系の方が目立つようにもなってきた。
その大阪環状線には、クハ103-1と言うクハ103のトップナンバー車両が現役で活躍している。一鉄道ファンとしては、ぜひ、このクハのトップナンバーを撮っておきたいところ。11日の午後は、JAM会場を出た後、大阪環状線の103系を撮るために、痛勤形酷電さんの案内で桃谷駅へと向かった。しかし、私だけは携帯電話のバッテリーが切れてしまったので、充電のため、お隣の鶴橋駅へと向かった。すると、桃谷~鶴橋間でクハ103-1を含む編成の天王寺行きと見事にすれ違ってしまった。みんなと一緒に桃谷駅で下車していれば、ここで撮れたのだが、気が付いたときにはもう遅いのだ。
気を取り直して、桃谷に戻る。トップナンバーがいつ戻ってきても良い様に、外回りのホームから撮影を開始した。まず最初にやってきたのは、この編成であった。
8両全車リニューアル車で、両端の先頭車が高運転台車でまとめられた森ノ宮電車区第28編成。
一見すると、ごく普通のリニューアル車のように見えるが、実は両端高運転台車でまとめられた編成は、大阪環状線では、この編成1本のみのようだ。
N40車でまとめられた森ノ宮電車区第27編成。
この編成は、窓枠を黒に、さらに上窓下降式にしたN40工事車でまとめられている。
4・5号車のサハ103だけが更新されている第18編成。
一見すると普通に見えるが、中間の4・5号車のサハ103がリニューアル車を連結している。この角度でも凸凹編成であることが良くわかる。
ここまでオレンジ色の103系を撮影していたら、今度はウグイス色の103系がやって来た。
大阪環状線では、ウグイス色の奈良電車区の103系も線内運用に就くことがある。
この日は、平日ダイヤだったこともあり、日中も奈良電車区の103系による列車が見られた。大阪環状線に乗り入れてくる奈良電車区の103系は、4両編成を2本つなげた8両編成となるため、このようにクモハが先頭となる事もある。
さあ、そろそろクハ103-1が入った編成が戻ってくるだろう。そう思いながら30分以上も待つことになってしまった。おかしい。なぜ戻ってこないのだろう。気になった痛勤形酷電さんがパソコンで運用を調べてくれることに。すると、天王寺到着後は、大阪環状線への折り返しでなく、JR難波駅へ回送されて、関西本線(大和路線)の区間快速奈良行きの運用に入ることが解った。早速、環状線の電車で新今宮へ移動。どうにか、トップナンバーを撮ることができた。
ようやく出会うことが出来たクハ103-1。この日は夕方から奈良へ。
このクハ103-1を含む1番編成は、8両中6両がリニューアル車となっている。その為、ご覧のような凸凹状態となっている。反対側の先頭車は、高運転台車となっているのも面白い。
さて、大阪環状線を走る103系には、もう一つ、ユニークな車両が存在する。
ユニバーサルスタジオに合わせたラッピング仕様となっている編成は、主に桜島線の折り返し運転に使用。
大阪環状線の西九条駅から分岐する桜島線の沿線にある、ユニバーサルスタジオに合わせたラッピング車が4本存在している。このラッピング車は、主に桜島線の折り返し運転に使用されているが、運用の都合上、大阪環状線内を走ることもある。オレンジ色の103系に見慣れていると、このラッピング車は、全くの別形式のようにも見える。
後輩の201系の進出が始まった大阪環状線だが、こうやってみると、103系もトップナンバーあり、リニューアル車あり、そしてラッピング車ありと実にユニークな車両が多い。ただ、クハ103のトップナンバーは、そろそろ引退すると言う話も出ているらしい。未更新の車両を撮影するなら、今のうちに撮っておいた方が良さそうだ。
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コメント
車号の映った写真、鉄板がべコべコですね。
Primera
投稿: Primera | 2006/08/18 00:06
30年くらい前ですが、クハ103-1は青梅線にいました。どこをどうやって大阪に流れたのか
投稿: saimon | 2006/08/18 12:37
完全に201系又は新車に置き換えられるのでしょうか?
投稿: 如月瑞穂 | 2006/08/18 19:30
Primeraさん、saimonさん、如月瑞穂さん、コメント有難うございます。
Pruneraさん>
クハ103-1のナンバーの写真ですが、新今宮駅停車中に撮影しました。望遠レンズを付けっ放しでしたので、真正面からは無理。従って斜めからの撮影となったのですが、その結果、車体の表面が良くわかるような画像になりました。仰るとおり、この角度で見ますと、かなりペコペコであることが解りますね。
saimonさん>
かつて青梅・五日市線には、103系の900番台や910番台といった試作車両がいたことは覚えているんですが、クハのトップがいたことは残念ながら記憶がありません。でも、試作車がいたのであれば、トップナンバーがいたのも充分に考えられます。昭和62年4月の分割民営化までは、首都圏から京阪神への転属も当たり前の時代でしたから、何らかの形でクハのトップナンバーが移籍したんでしょうね。ちなみに、クモハ103のトップナンバーは、最後、仙石線で活躍していましたね。
如月瑞穂さん>
JR西日本には、まだまだ大量の103系がいます。321系投入で201系が大阪環状線などへ転属することになりますが、おそらく、リニューアル車は暫くの間、201系と共存するのではないでしょうか。
投稿: TOMO | 2006/08/18 21:34
こんばんは。大阪に行かれたんですね(^^)。
環状線を走る103系のトップナンバーですが、今年の2月と4月に大阪を訪れたときにそれぞれ乗ることが出来ました。別に狙って乗ったわけではなく偶然やってきた編成がこれだったんですが、まさか短期間のうちに2回もトップナンバーと出会えたというのは、ある意味ラッキーだったかもしれません。
そのトップナンバーですが、さすがに外観、内装含めてかなり草臥れている感じはしましたね。まあ、後発のATC車が廃車されている中で奇跡的にも残っているわけで、当然といえば当然ですが、末永く頑張ってもらいたいものです。
投稿: mattoh | 2006/08/18 22:08
mattohさん、トラックバック&コメント有難うございます。
2月と4月にトップナンバーに遭遇ですか。いやあ羨ましいです。私も良いポジションで目撃はしたんですが、結局のところ、運用の都合上で、新今宮での撮影となってしまいました。それでも、しっかりと撮ることができたので良かったと思います。
別記事でも触れたように、201系の大阪環状線への転用が進んでいますので、クハ103-1の活躍も、終着駅が近づいてきているようです。せめて引退後は大切に保存してもらいたいものです。
投稿: TOMO | 2006/08/18 23:32
こんばんは。まさか、クハ103-1の編成が走っていたとは思っても見ませんでした。でも車体を見ると、かなりの傷が見られたのは、私だけでしょうか? この車両、引退後は是非保存してもらいたいですね。貴重な車両を見られてラッキーでした。
投稿: ミッチー | 2006/08/19 18:55
ミッチーさん、コメント有難うございます。
クハ103-1ですが、痛勤形酷電さんの情報によれば、保存予定があるようですね。
長年走り続けてきた車両だけに、車体の傷は隠しきれないようですね。この記事に一番最初にコメントを頂いたPrimeraさんもそう感じているようですから、ミッチーさんだけではないと思いますよ。
投稿: TOMO | 2006/08/20 00:02