西武 南入曽車両基地「電車夏まつり」に行って来た
夏休み最後の土曜日となった26日、西武鉄道の南入曽車両基地にて「電車夏まつり」が開催された。昨年、初めて実施した南入曽車両基地の公開イベント。第2回目となる今年は、新所沢駅(一部西武新宿駅発)~南入曽車両基地間にアクセス列車を運転するなど、昨年より更にパワーアップしての開催となった。パワーアップした今回のイベント、私は午後からの参加となったが、その前に朝一番の西武新宿発南入曽車両基地行きを上石神井駅と田無駅で撮影した。
朝一番の西武新宿発南入曽車両基地行きは、事前の告知により、20000系8両編成で、急行新所沢行きとして運転される事は解っていた。更にダイヤを見たところ、どうやら田無駅で定期の下り急行を先に通すらしい。それでは、上石神井で進入を撮り、後続の急行で田無駅へ向かい、急行同士の並びを撮ろうと作戦を練った。
私が上石神井駅に着いたのは、9時少し前のことだった。上りホームの先端には誰もいない。早速、撮影準備に取り掛かる。中のホームにいた新所沢行きが発車した直後、下りホームに列車接近放送が入った。この放送が面白い。「まもなく1番ホームに、急行・・・・行きが8両編成でまいります。」と言う感じ。この「・・・・」のところ、行き先が入るはずなのだが、行き先を入れられないらしい。そして、先行電車に合わせて、ゆっくりとしたスピードで急行南入曽車両基地行きがやって来た。
上石神井車両基地を横目に、「電車夏まつり」のヘッドマークをつけた急行新所沢(南入曽車両基地)行き、20152Fが上石神井駅に到着。
20152Fの進入を撮ってから、下りホーム側を見てみる。ホームの発車案内機を見て、自動放送で行き先がでなかった理由が良く理解できた。
上石神井駅の発車案内機。急行南入曽行きとなっている。
ご覧のように、急行南入曽行きとなっているのだ。これでは、自動放送で行き先は入れられなかったのが納得できた。発車まで時間がある。早足で下りホームに移動すると、この列車に乗れてしまった。そのまま田無駅まで乗車。
田無駅に到着すると、急行同士の並びを撮ろうと思った人達がかなりいた。ここで知人と合流し、一緒に撮影する。挨拶をしていると、すぐに定期の下り急行がやって来た。
田無駅で定期急行列車を先に通す。同格退避と言う珍しい光景が見られた。
この並びを撮って、私は一旦、西武沿線から離れた。そして午後、新所沢発南入曽車両基地行き、最終電車に間に合うように沿線へと戻り、西武新宿から準急電車で新所沢へ向かった。新所沢駅では、ヘッドマーク付きアクセス電車を撮ろうと、下りホームの先端にはカメラを持ったファンが待ち構えていた。私もその中に入れていただく。新所沢駅は、上り線との渡りの関係で、アクセス列車は下り2番ホームに入る事は解っていた。それならば、渡り線に入るところを撮ろう。13時38分頃、20152Fのアクセス列車がゆっくりと新所沢駅に到着した。
20152Fに乗って、これより車両基地へ。
この車両基地行きが、直通の最終列車となるが、この列車でもこれから会場へ行こうという人が結構多かった。13時45分、電車は時刻どおり出発。車両基地の入り口付近まではあっという間だっただが、車両基地に入ると、洗浄線へと入っていくため、スピードが遅くなる。普段は旅客扱いをしない車両基地だけに、乗降が問題となるが、今回は、車両洗浄をする洗浄台をホームの代わりに使用。少々狭いために、先頭車から順番にお客を降ろすため、車両基地内へ入るまでは少々時間が掛かった。
ようやく自分の番が来て南入曽車両基地内へ。いつもは入る事のできない場所だけに、停まっている車両たちを見ると撮影したくなる。まだ臨時改札口まで行かない内から撮影を開始してしまった。
一時的にスカートなしで走っていた6107F。クハ6007のスカートが復活してからは初の撮影となる。
ここでも3000系と20000系の並びを撮影。
この後、臨時改札口で精算を済ませて、ようやくメインの会場へ。大盛況の模擬店の横を通過し、まずはメインの撮影会場へ。
西武新宿線で活躍する車両たちを一堂に集めた撮影会場。
2000系更新車。これは8両固定編成で2003Fかな?
「通勤○○」シリーズ4本並び。実際に新宿線で走っているのは「通勤急行」のみ。
2000系6連最後の未更新車となる2033F。「37M」と表示されているのは、南入曽車両基地の「みなみ」に引っ掛けているらしい。ちなみに、2000系のこの部分の幕は普段は使用されていない。
車両展示会場のちょうど真ん中に置かれていた2033Fだが、6連最後の未更新車なのだから、先程の2000系更新車がいる位置にいてほしいと思ったのは私だけだろうか。
6101Fと並ぶのは、我が地元、多摩湖線より参加した225F。本線では引退してしまった101系低運転台車だが、このように225Fはすぐに本線へ出られるため、今回のイベントにも参加。
225Fと並ぶのは、普段は地味な存在のE31形電気機関車。
そしてE31の隣には、西武鉄道の看板車両、10000系ニューレッドアローが並ぶ。10000系の「小さな旅」のマークは、団体列車で使用されている。
ここで係員が225Fの車内へ移動。何をするのかと思ったら、101系低運転台車の本線でのさよなら運転時に付けたヘッドマークを取り出してきた。そのヘッドマークを何とE31へ。
101系さよなら運転時に取り付けられた「旅立ち」のマークがE31に。なんだかE31が引退してしまうのではと思わせるような光景。
ここまで撮影して、一旦、撮影会場から離れて休憩車両を見に行く。区間準急の幕を出した249Fが休憩用車両として用意されていた。
区間準急の幕を出した249Fは休憩用車両だった。
区間準急は、かつて池袋線で実在したが、現在では運転されていない。この休憩用車両、よく見ると、単なる休憩用車両ではなかった。
クハ1250の乗務員室には、なんとプラレールとNゲージが。子供たちにも大人気だった。
通勤急行幕を出して涼しげに停まっていた283Fは、綱引き大会用に使用されていた。
画用紙にオリジナルの絵を描いて自作ヘッドマーク体験も行われた。
2509Fを使用した自作ヘッドマークの撮影会。この坊やは、3歳の良い記念になった事だろう。私も「TOMOの鉄日誌、ただいま取材中。」とでも書こうかと思ったけど、ちょっと恥ずかしいのでやめました。
検修庫内にいた2411F。
ここまで回った時点で、終了時刻の15時が近づいてきた。最後に、もう一回、撮影会場に行くと、225Fが珍しい方向幕を出していたので撮影した。
「国分寺~西武遊園地」と言う幕を出した225F。
この「国分寺~西武遊園地」と言う幕だが、実際に国分寺~西武遊園地間の直通電車で使われたのを実は一度も見ていない。どうも現場では、字が小さくて見難いと判断されたみたいで、実際の直通列車では「国分寺」とか「西武遊園地」と言った単独表示のものしか使っていない。
さあ、いよいよ南入曽車両基地発の最終電車の時刻が近づいてきた。最終列車は、新所沢からそのまま急行西武新宿行きとなる。
南入曽車両基地発最終列車は、急行西武新宿行き。
15時32分頃、20152Fは、ゆっくりと洗浄機へ突入。そのまま車両基地の先端付近まで徐行運転で移動した。車両基地のスタッフの皆さんに見送られながら、車両基地を離れ、そのままゆっくりと新宿線へ。私は一旦家に帰宅するために小平駅まで乗車した。
小平駅で3000系各停と並んだ、南入曽車両基地発臨時急行西武新宿行き。
撮影後、20152Fを見送ってから、拝島線に乗り換え、萩山の自宅へと戻った。
南入曽車両基地の電車夏まつり、今回は午後の1時間を利用した慌しい見学だったが、なかなか楽しいひと時を過ごす事ができた。また来年以降も継続して開催される事を期待したい。
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コメント
お久しぶりです。僕は臨時電車の初電(?)に乗って行きました。撮影コーナーで、ヘッドマークが付いたり、行き先が変わったりしたのですね。
見たかったぁ~
そのまえに帰ってしまったようで・・・
TOMOさん。
僕のブログにリンクさせてもらっても良いでしょうか?
(できれば相互で...)
では..また来ます。
投稿: 西武線大好き | 2006/08/28 22:41
西武線大好きさん、コメント有難うございます。
私はご覧のように最終のアクセス列車で行きましたので、午前中の会場の様子は知りませんでした。西武線大好きさんのブログを拝見しましたが、拝島線沿線住民としましては、あの拝島行きだけの並びは見たかったですね。
相互リンクの件、承知いたしました。私とはだいぶ年齢差もあるようですが、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: TOMO | 2006/08/29 01:06