旧型客車の回送を追う
3連休の最終日となった5日の事。前夜の痛勤形酷電氏を囲んだ飲み会の影響で遅く起きた。今日は千葉で運用を開始した211系でも撮りに行こうかと思い、ホリデーパスを買って、国分寺から中央線に乗り込んだ。車内で携帯を使用し複数の掲示板をチェックすると、常磐線で旧型客車の回送が運転されている事を知った。
この回送は、前日まで、水郡線で運転されていたイベント列車に使用された旧型客車を、高崎車両センターへ戻すためのもの。この日は、尾久車両センターまで運転されると言う。中央線の沿線から北千住周辺へ行くと、ちょうど旧客の回送を迎えられそうな時間だった。そこで、予定を変更し上野から常磐線に乗り換え、亀有へと向かった。時間的にも、ここが限界だった。
亀有駅では、既に同業者が3名ほどカメラを持って待機していた。私もその中に入れさせてもらって、旧客の通過の瞬間を待つ。3分ほど経過して、水戸方向から赤い機関車が見えた。間違いない。この列車だ。早速カメラを構える。
前日まで水郡線で運転されていたイベント列車に使用した旧型客車の返却回送が、5日の白昼、常磐線を走った。
最後尾車両は、小窓が並ぶスハフ32。
JR東日本のEF81と言えば、北斗星用の「星ガマ」が目立つ存在で、この旧型客車の回送には、星ガマが入るんではないかと思っていたのだが、星の入っていない、ただの赤いカマが引いてくれたので、それなりにムードは出ていた。欲を言えば、ローズピンクの原色車が良いのだが、田端にいるEF81には原色の車両はいないので、それは無理な話である。
亀有駅での撮影後は、続けてやって来た代々木上原行き(203系トップナンバー編成)に乗り込み、北千住で快速に乗り換え。日暮里へと向かった。ここで尾久車両センターへ回送される推進回送列車を撮影する。私が乗車した常磐線快速電車と、上野駅から尾久車両センターへ回送される推進回送列車の日暮里の時刻がほぼ同じ。間に合うかどうか心配しながら乗車していたが、日暮里に到着し、ホームの上野方先端に行くと、前方から茶色の客車が近付いてくるのが見えた。何とかセーフである。
スハフ32を先頭に、推進回送で尾久車両センターへ向かう。
EF81側も撮影。
この日暮里での撮影を以って、5日の旧型客車回送の撮影は終了とした。
そして、翌6日。今度は尾久車両センターから所属先である高崎車両センターへの回送が運転された。この日は、西武鉄道の9102Fの甲種輸送を撮影するために休暇を取っていた。自宅で鉄道ダイヤ情報と時刻表を睨んでいると、9102Fの甲種と旧客の回送の両方を旨く撮影できる事が判明。新秋津駅で9102Fを見送ってから大宮駅へと向かった。
今回、高崎車両センターへ回送される為に使用したダイヤは、通称「試客」と呼ばれる列車で、尾久~大宮~高崎~上野~尾久と、ほぼ毎日運転される列車がある。この列車は、大宮総合車両センターへの入場・出場試運転を兼ねた列車で、普段はEF65にマニ50を連結しただけの時もある。高崎へ車両を戻すと言う目的で運転するには、まさに好都合な訳だ。大宮総合車両センターに入場させる車両がある場合にも使うため、大宮駅で30分近く停車する事も、今回の追っかけには効果的だった。私が大宮駅に到着すると、試客は、ホームの無い10番線に停車していた。
高崎へ帰る旧型客車や試運転の24系を連結した高崎線の試客。
今では貴重な原色のマニ50。
出場直後?のオロネ25 504。
スハフ32 2357
オロネ25とスハフ32との連結面を撮影する。営業列車ではまずありえない組み合わせも試客らしい光景。
大宮駅では、停車している場所の関係から、各車両の撮影はここまでとして、あとは出発してから客車が走り去るシーンだけ撮影した。
一路高崎を目指して大宮を出発。
私は、この後、高崎線の普通列車に乗り込み、お隣の宮原駅へと向かった。旧客の回送は、宮原駅でも10分以上の停車時間があった。ここで再び、旧型客車を1両ずつ撮影してみた。
大宮駅のお隣、宮原駅でも快速列車の通過待ちのために停車。最後尾はスハフ42 2234。
オハ47 2261。
スハフ42 2173。1箇所だけ手動ドアが開いたまんまだった。
スハフ32 2357。
ここまで撮影したところで発車時刻となる。私はこの旧型客車たちをホームの先端で見えなくなるまで見送って、宮原駅から湘南新宿ラインに乗り込んだ。今回撮影した旧型客車は、今月末に青梅線でも運転される予定になっている。時期的に青梅~奥多摩間では木々も色づき、旧型客車も生える事だろう。機会があれば、青梅線で運転される旧型客車もレポートしたいと思っている。
この記事より下記ブログへトラックバックを送信しています。
くましげの日記帳さん
| 固定リンク | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- みどりの日 米タンを撮る(2023.06.02)
- 185系「足利大藤まつり号」とE257系の特急列車を撮影する(2023.05.31)
- 西武鉄道2023年度鉄道事業設備計画(2023.05.28)
- 西武国分寺線 旧2000系同士の交換シーンを撮影する(2023.05.08)
- 西武多摩川線 「ウォーキング&ハイキング」ヘッドマークを掲出した251Fを撮影する(2023.05.06)
「鉄道:JR東日本」カテゴリの記事
- 185系「足利大藤まつり号」とE257系の特急列車を撮影する(2023.05.31)
- 「SLレトロみなかみ号」と「EL横川ナイトパーク号」を撮影する(2023.04.27)
- 中央本線 残堀川橋梁を訪ねる(2023.04.09)
- 185系C1編成で運転 臨時特急とちぎ1号を撮影する(2023.03.27)
- 中央線快速電車 E233系グリーン車組み込み編成の試運転に遭遇する(2023.03.09)
コメント
TOMOさん、こんにちは。
高崎への回送も撮られたんですね。試客とセットとはなかなか見ごたえのある編成です。この旧客11日の尾久の公開でも使用されましたからわざわざ高崎に回送する必要なかったのではと思いました。
投稿: くましげ | 2006/11/12 21:14
くましげさん、コメント&トラックバック有難うございました。
今回は、うまい具合に高崎への回送も撮ることができましたので、しっかりと撮影しておきました。今回は、一旦高崎へ戻したようですが、確かに1週間後に尾久のイベントがあったわけですから、そのまま返却せずに、イベント終了時まで尾久で留置させておくのも問題なかったように思いますね。
投稿: TOMO | 2006/11/13 00:32