新天地で運用開始!幕張車両センターの211系
以前、幣ブログでは、房総地区転用に向けて大宮総合車両センターに入場中の211系を取り上げたが、この度、転用される211系が出揃い、10月21日より順次営業運転に入るようになった。房総地区へ転用された車両は、高崎車両センターに所属していた211系3000番台車14編成。全て寒冷地仕様の車両だが、房総半島でも比較的寒い総武本線・成田線を中心に、房総各線に投入された。
新天地で運用を開始した211系の姿をどうしても見ておきたくなり、11月最初の日曜日である5日は、千葉を目指して出発したのだが、途中で常磐線に立ち寄った事は、一つ前の記事でお伝えしたとおりである。そして、この日は痛勤形酷電氏が関西へ戻ると言う事だったので、彼を東京駅で見送った後、211系を見に千葉へと向かった。翌日、休暇を取っていたからこそ出来る技で、我ながらタフだなと感心してしまった。
東京駅から成田空港行きの快速電車で千葉駅に到着したのは、16時頃の事であった。快速の車内で鉄道ダイヤ情報誌と時刻表を睨めっこすると、この時間帯、総武本線・成田線の列車が3本続けて211系である事が解った。これなら撮影するのに効率が良い。千葉駅まで乗ってきた快速電車を見送ると、すぐ隣のホームには、211系の総武本線成東行きが停車していた。早速撮影を開始する。
10月21日より営業運転を開始した幕張車両センターの211系。千マリ408編成(旧高タカA44編成)
とりあえず、この成東行きには乗車せず、撮影に専念する。房総半島のローカル列車は、現在主力として使用されている113系も、前面方向幕は路線別に色分けしたものを使用しており、211系にも引き継がれた。但し、211系の場合、正面はご覧のように路線名。そして、側面には京葉線の205系でも採用された路線名と行き先の二段表示のものが採用されている。
側面方向幕は、路線名と行き先の二段表示。
房総色とも言うべき新塗装を纏った211系を撮影していたところ、隣のホームにも後続の成田線列車になる211系が入線してきた。ほんの一瞬だが211系同士が並ぶ。その瞬間を撮影する事にした。
408編成と一瞬だけ並んだ414編成(旧高タカA62編成)
この並び、よく見ていただけるとお解かりいただけるかと思うが、総武本線の成東行きに使用されている408編成には、前面の貫通扉の窓の上に白い金具のようなものが付いている。これは、高崎車両センター(旧新前橋電車区)所属時に取り付けられたもので、幌受けではないかと思われる。高崎・宇都宮線で活躍していた211系には、新製時から新前橋に配置された車両と、平成に入ってから宇都宮線用として小山電車区(現在の小山車両センター)に新製配置された車両と2種類あり、414編成は、小山に新製配置となった車両だ。211系は、E231系登場後、新前橋に集中配置となったが、小山から転属してきた編成には、この幌受けが付けられないままになっていた車両もあった。今回の転用では、この幌受けが付いた編成は、そのままの状態で転属してきたので、このような違いが千葉でも見られるようになったのだ。
私は、この414編成が使用された成田線の列車に、四街道まで乗ってみることにした。まずは車内の様子を観察する。
半自動ドアも12月から使用される。
車内は高崎時代と全く変わっていない。高崎線で乗り慣れたロングシートの座席に腰を下ろす。これが房総ローカルの列車か?と一瞬疑ってしまうが、これが現実なのだ。211系が使用されている列車は、もともと113系6両編成が使用されていた列車を置き換えたもの。千葉駅では、「新型車両(211系を表すらしい)への置き換えにより、両数が短くなりご迷惑をおかけしています。」と女性の声で繰り返しアナウンスが流れていた。その通り、私が乗車した成田線の列車は、発車直後にかなりの乗車があり、立ち客も多かった。まあ私が下車した四街道でもかなり降りていたから、この混雑も佐倉や成田ぐらいまでなのかもしれない。
さて、この四街道駅でも211系の撮影をしてみた。
成田線の普通列車に使用されていた404編成。(旧高タカA40編成)
総武本線の普通列車に使用されていた406編成。(旧高タカA42編成)
この列車までを四街道駅で撮影して、私は千葉行きに乗車した。乗車した千葉行きは113系で、つい最近まで東海道線で活躍していたタイプのものだった。やっぱり房総ローカルと言えばこの車両だ。昔ながらの車内に、どこか懐かしさを感じた。
今回営業運転を開始した幕張車両センターの211系は、鉄道ダイヤ情報11月号を見た限りでは、10両編成での運転はなく全列車5両編成のようだ。上野口で最大15両で走っていた姿を知るだけに、5両編成での活躍は少々物足りなさを感じる部分もあるが、211系の房総半島での新たな活躍に期待したい。
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コメント
ちゃんと調べてはいませんが、運用は総武本線・成田線が中心なのでしょうか。内房線では見かけません。
京葉線の側面方向幕が変わったのはスタイル統一のためだったのですね。千葉周辺は慣れないと乗り換え等に苦労するでしょうからサービス向上という面では進歩でしょうが、従来の行き先だけ書いてある方が雰囲気あるような気もします(^^;
投稿: ぼうず | 2006/11/11 08:55
外房線・内房線では両路線上り・下り合わせて8本程度の運転らしいです。8本程度だとなぁ・・・親類の別荘が茂原だから・・
投稿: S | 2006/11/11 09:08
>ぼうずさん
はじめまして。TOMO氏友人の痛勤形酷電です。
私が本千葉で見た限りでは、内・外房線は殆ど113系でした。まあ、今回の撮影のメインが113だっただけに、211系運用の増えた総武本線を避けたんですが…
しかし、内・外房線にもちゃんと運用があります。ちゃんと撮影しておきましたので、弊ブログもご参照頂ければお解りになると思いますよ。
>TOMOさん
撮り忘れたと思っていたホロ枠、ちゃんと撮影していました(^^;)
TOMOさんみたいに並びではありませんが、比較は出来るようになっていました。
投稿: 痛勤形酷電 | 2006/11/11 10:04
ぼうずさん、Sさん、痛勤形酷電さん、コメント有難うございます。
ぼうずさん>
既にSさんと痛勤形酷電さんからコメントが入っていますが、今のところ211系は総武本線と成田線の運用が中心のようです。12月からは半自動ドアも使用されると聞いていますが、房総半島でも総武本線・成田線沿線は寒いですから、半自動ドア機能付きの211系を運用するには相応しい路線と言えるかと思います。方向幕の件についてですが、私は今の211系の表示方法は解りやすくて良いと思っています。
Sさん>
親類の方の別荘が茂原にあるんですか。となると、やはり外房線の方が縁があるということですね。現時点では、211系に遭遇する機会が少ないかもしれませんが、その分、今走っている113系をしっかりと記録する事は出来ますね。
痛勤形酷電さん>
フォロー有難うございました。本千葉で撮影された画像、しっかりと確認しました。ホロ受けの有無が解る並びが撮れたのは、実にラッキーでした。
投稿: TOMO | 2006/11/13 00:25
えらい違いが発覚。8本ではなくて30本でした。本当に申し訳ございません・・・ほんとにSって馬鹿だな。
投稿: S | 2006/11/13 22:19
Sさん、コメント有難うございます。
房総の211系ですが、10月21日から営業運転を開始したものの、11月3日までは113系で代走する列車もありましたので、もしかしたら、当初は8本程度だったものが30本になったのかもしれません。まあ、いずれにしても外房・内房では本数が少ないと言えそうです。
投稿: TOMO | 2006/11/15 01:09