銚子電鉄を訪ねる
駅に戻ることを考えて、駅近くの踏切を撮影場所として選んだので、多少の障害物は仕方ない。バックの高層マンションと銚子電鉄の電車が、何ともアンバランスである。この踏切だが、通過する列車は銚子電鉄の列車のみなのだが、踏切は戸籍上JRの踏切となっているようだ。
さて、駅に戻り、乗車の準備に入る。まずはJRのホームの先端にある、銚子電鉄の可愛らしい駅舎を撮影。
銚子駅の銚子電鉄の乗り場は、JRのホームの先端にある。
我々が乗車する、銚子駅13時08分発の列車は、犬吠駅前で開催された「銚子電鉄サポーターズ発足式」に参加する人達で、銚子電鉄のホームは賑わっていた。しかも、このイベントに参加する、千葉ロッテマリーンズの小林雅英投手が、この列車に乗車するようで、千葉ロッテファンもホームに集まっていた。JRの改札口を見ると、小林投手の姿が・・・ 我々は、前に連結される貸切車両に乗車するため、ホームの先端で待機。列車の入線シーンを撮ることにした。
デハ801+デハ701の特別編成が、銚子駅にゆっくりと入線。
入線シーンを撮影し、後ろを振り向くと、我々が乗車するデハ701が目の前に。そして良く見ると、しっかりと「団体貸切」のサボも掲示してあった。
濡れ煎餅効果で、無事に検査を終えたデハ701に乗車。
銚子電鉄の係員さんの誘導により、我々オフ会参加者はデハ701に乗り込む。もともと、仲ノ町駅の連結作業の関係で、少々遅れての到着だったので、乗車するとすぐに出発となった。このデハ701とデハ801は、総括制御が出来ず、運転士さんも各車両に1人ずつ乗っている。2人の運転士さんの呼吸がピッタリ合っての運転に感心していると、すぐに仲ノ町駅に停車した。
ここで、幹事である痛勤形酷電さんよりサプライズが・・・
銚子電鉄の車内で、鉄道模型の運転。
このサプライズは全く聞かされていなかったので、いきなり鉄道模型が現れたときはビックリ。まあ、よくもこんな事を考えたものだと、参加したメンバーは大爆笑だった。
車内では、濡れ煎餅やたい焼きなどを頬張りながら、模型ネタなどで盛り上がり、あっという間に終点の外川に到着。一行は、ここで一旦ホームに降りることに。
銚子電鉄の終点、外川駅もノンビリムード。
外川駅で折り返しの合間に撮影。
撮影を終えて、我々は再び貸切電車内へ。車内から犬吠駅前のイベントを見ると、丁度盛り上がっている最中だったようだ。帰りも模型談義などを繰り返しているうちに、仲ノ町に到着。我々を乗せたデハ701は、ここで切り離しとなる。これは、オフ会一行が、貸切列車で往復後に、仲ノ町の車庫を見学させてもらうように、銚子電鉄さんに依頼しておいたので、銚子電鉄さんの粋な計らいで、我々を乗せたまま構内入替をして入庫する事になったのだ。京急川崎駅の切り離しよりも早いと思うような職人芸であっという間に切り離しをして、デハ701は一旦、外川方向に進んで停止。そして、ポイントを操作した後、車庫線へと入り、特別に用意して下さった降車用のステップで仲ノ町車庫へ。我々は、構内に停められている車両たちを撮影した。
1922年に製造されたドイツ製のデキ3は、銚子電鉄のアイドル。
銚子電鉄のアイドル的存在であるデキ3は、昭和59年まで現役で活躍していた。今では、仲ノ町の車庫内に保存されているのだが、この車両を目当てに訪ねてくるファンも多い。
仲ノ町の車庫に並ぶ3両の車両たち。左からデハ701・デハ702・デハ301
700形は、昭和53年に近江鉄道からやって来た車両。一番右側のデハ301は、既に廃車となっており、現在では倉庫代用として使われている。
今回乗車したデハ701。
最後に、仲ノ町の車庫に通じる踏切上から、定期列車を撮影してみた。
昭和61年に四国の伊予鉄道からやって来たデハ801。
元営団地下鉄2000系のデハ1002。
我々一行は、このデハ1002による銚子行きに乗り込み、銚子電鉄を後にした。
実は私自身、銚子電鉄は、今回が初めての訪問だった。今回は、貸切列車乗車ということで、走行写真はあまり撮影できなかったが、ノンビリとした沿線の景色や車両がとても気に入ったので、また訪れてみたい。銚子電鉄は、まだまだ抱えている難題も多い。我々鉄道ファンが暖かく見守り、鉄道会社を維持するために、何らかの形でサポートできれば良いなと思う。
最後に、今回の貸切オフで幹事を務められた痛勤形酷電さん、そして、我々の企画を快く受け入れてくださった銚子電鉄の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
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コメント
日立電鉄に続き、鹿島鉄道も廃止、茨城交通も危ないと聞きます。銚子電鉄は何とか踏ん張っているようですね。
しかし貸し切りかぁ、羨ましい(^^;
投稿: ぼうず | 2007/01/21 23:33
>TOMOさん
当日はお疲れ様でした。あしさがさんの集計によると、結構なお布施だったようですw
鉄コレで現役車両が出れば、また購入して貸切しましょう!(^^;)
>ぼうずさん
はじめまして。次回は是非ご参加下さい。お待ちしております。
投稿: 痛勤形酷電 | 2007/01/22 00:20
>痛勤形酷電さん
はじめまして。ヘナチョコ鉄ではございますが、機会があれば是非参加させていただきたいと思います。今後とも宜しくお願い致しますm(_._)m
投稿: ぼうず | 2007/01/22 00:51
ぼうずさん、コメント有難うございます。
既に痛勤形酷電さんからコメントが付いていますが、またこのような機会がありましたら、ぜひご参加ください。仰るとおり、茨城県内の茨城交通も鹿島鉄道に次いで危なそうですね。どの街もそうですが、地方私鉄は厳しい状況が続いていますよね。我々鉄道ファンが何らかの形で、支援できれば良いなと思っています。
投稿: TOMO | 2007/01/22 20:55
お!上から3番目の801+701の2両編成の写真、バックにヤマサの醤油工場の貯蔵タンクがごちゃごちゃと写りこんでいて、『「醤油の街」銚子の街中を走る銚電』ってな「お題」を付けたくなるようないい絵に仕上がっていますね。今回は「乗り鉄」中心になりましたが、菜の花の咲く頃の仲ノ町~観音、ツツジや紫陽花の咲く頃の本銚子駅の陸橋、灯台キャベツの畑を走る君ヶ浜付近など、絵になる撮影ポイントも結構ありますので、次回は「撮り」も検討してみたら如何でしょうか。
投稿: あしがら&さがみ | 2007/01/22 22:43
あしがら&さがみさん、コメント有難うございます。
今回の銚子電鉄のオフでは、貸切列車の乗車が目的でしたので、走行写真は殆ど撮れませんでしたが、銚子駅のホームの先端から望遠レンズを使って撮影してみると、多少気になるものはありますが、バックにしっかりと醤油工場が入りましたので、醤油工場をバックに駅に入ってくる銚子電鉄の電車と言う感じで撮影したいと言う気持ちになりました。それだけに、あしがら&さがみさんより、素敵なお題も付けていただき光栄です。
次回は、銚子電鉄撮影オフをやりたいですね。春頃なんか良いかな?
投稿: TOMO | 2007/01/24 20:41